人の心がない

買って一年放置していたFF15の感想記事です。 

 

リヴァイアサンと誓約したっただけなのにどうしてあんなことになってしまったんでしょうか。キレそう。

タイタンは何だかんだ倒せてよかったってなった。ラムウはいい神だったので石碑触っただけで協力してくれた。シヴァは服を着て欲しいし、イフリートは実質ラスボス戦だった。バハムート、バハムートはちょっと会話の内容がキツくて何も思い出したくないです。本当に嫌。

いや、リヴァイアサンもタイタン系で戦闘かーやだなーってなった。でもこれを倒せば十数年ぶりにノクトとルーナは出会えるんだと思ってた。

思ってたよ。

f:id:mycutepafe:20200323214645j:image

あ、これは私が選んだ写真です。記事のサムネにしたかったので貼りました。つらい、本当につらい。

写真を選ぶ意味がわからない人は今すぐ写真を選ぶところまでプレイしてください。そして私と同じ感情の地獄に落ちてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リヴァイアサン後の展開から語るにはあまりにも辛いんで、先に平和だった頃の思い出話をします。

私は平和な日々に時間を割きすぎた。

 

まず私、このゲームドラクエ11と同じ日に買ってたんですよ。2018年の12月に。

ドラクエ11くんの中古価格の半分以下の値段で売られていた新品をね、買ったんです。2000円札でお釣りがくる値段。

耳に入ってくる世間の評判もアレだし、値段が意味わかんないくらい崩れてるし、やっぱ辛えわって言われてるし、マジで全く期待せずに買いました。そして1年弱放置。なんで買ったんだって言われそうなんですけどね、私とFF15くんには色々あったんですよね。

まず最初の出会いは小学生の頃。この作品がまだヴェルサスⅩⅢと呼ばれていた頃でした。

当時、ちょうどFF7に端を発する頭のおかしい状態に陥っていたのは前回の記事読んで貰えばわかると思うんですが、そんな状態の真っ只中に発表された作品は、一つ前のⅩⅡと違い厨二病の心をこれでもか、とくすぐるステキなキャラデザをしていました。しかも主人公、顔がいい男。

おっ、気になるじゃん?

これが全ての始まりでした。

今ひさびさに検索したんですけど、この頃のノクトめちゃめちゃ童顔だしめちゃめちゃ可愛い顔してますね。

 

月日は流れ、私はある時FF15の記事を目にしました。どの媒体だったか綺麗に忘れたんですけど、その時の記事はノクティス王子役の声優が決まった、という内容。鈴木達央。あっ知ってるこの人、名前が難しい人だ。そんなことを考えながら、何気なく目にした記事。私は思いました。

あれ、これヴェルサスⅩⅢじゃね?

知らん間に名前が変わってた。なんだこれ。そういえば、アギトっぽいものが零式とかいって売られてんな……、そういえば13もうとっくに発売してんな……、パルスのファルシのルシがパージでコクーン。知らない間にヴェルサスⅩⅢは頓挫していました。ウケる。ちなみに私は15になってグラが変わった時「前の方が良かったな……」と思ったんですよね。今ですか?今は、ありのままのノクトが好きだから……。はは……。あとヒロインも、記憶ではステラだったはずなのに、知らねえ間にルナフレーナとかいうキャラに変わってました。ははは、意味わかんねえ。

若干のスッキリしない気持ちを抱えつつ、それから私はゲーム自体から離れて行きました。そしてまた月日は流れ、私はその時、手の施しようのない声豚になっていました。当時私が推していた声優は、鈴木達央さん。はい。そうですね。もうおわかりですね。私がなんでこれ買ったのか。ぶっちゃけ出会いから説明しなくても、誕生日おめでとうだの結婚おめでとうだの言いながらめんっどくさい記事書いてるので、分かる人にはモロバレだとは思ったんですけどね。ヴェルサスの話をどうしても書きたかったので、無駄に最初から書きました。だってヴェルサスほんとにやりたかったんだもん。玉座に座るノクトの雰囲気ほんと好きだった。でも今は、玉座に座るノクトの姿、見てらんないから……、ほんと……、もう……。

そういうわけで、私はどうやっても15から逃げられなくなりました。まずは私は発売前に公開されていたアニメを全話鑑賞し、映画の特番があればチェックし、きちんと買うつもりで展開を追い始めました。

FF15もあって、FF7のリメイクもあるらしいし、ドラクエの新作も出すらしい。よーし、PS4買わなきゃ!

そう思っていたんですが、学生時代、あまりにもお金がなく、結局就職してはじめてのボーナスPS4を買いましたとさ。

だから2018年の12月に買ったんですね。めでたしめでたし。

 

 

長い前置きでしたね。

で、かくもどうでもいい紆余曲折を経て購入したわけなんですが、前述のとおりめちゃくちゃな評価を反映したような価格だった上に、なんかパッケージの中にスタッフの陽気な寄せ書きが入っていたので思考が停止しました。

f:id:mycutepafe:20200322233808j:image

加えてこれだったので、期待したら負けだなと思ってしまい、最初のStand by me聞いて、ハンマーヘッドうろついてその日はプレイを終えました。その足でドラクエ11を始めてしまい、以降は皆様のよく知るところです。

そんな因縁の作品に今更手をつけたのは、FF9を購入し、もういよいよ何か一つFFもクリアせねばと思ったからでした。私は6〜9とこの15を所持していますが、何一つクリアしていなかったんですね。ウケるね。というわけで白羽の矢が何故か15に立ったわけです。

 

 

 

ガリアのフロントガラスを粉砕する日々

なんだかんだ言いつつもガーディナまではプレイしていたのですが、まあ移動が面倒くさい。歩きたくない。なので私は揚々と車移動で金を稼いでいたのですが、その道中でガリアのフロントガラスをバッキバキに割りました。もうだめだ。このゲームめんどくさい。つらい。なんかご飯作ってくれたり写真撮ってくれるけど別にキャラにそんな愛着ないし……。

てか地名が難しいし……、全然わかんない……。ルシスってノクトたちがいたところ?じゃないのか、インソムニア……、わからない……。ランガウィータとハンマーヘッドの区別がつかない……、つらい……、わかんない……。

 

 

父親の死、そして

ガーディナのイベントを淡々とこなしていたんですが、王都インソムニアが調印式の最中に帝国により襲われ、ノクティスの父が命を落としたことを知らされてからの展開で、私の気持ちが少しずつ変わりました。

それまでのゆるりとした旅から一転、少しの緊張感が走ります。取り乱すノクト、諌めるグラディオ。騙されての襲撃ではなく、王都で帝国を迎え撃つつもりだった父の意図を知ったノクトの慟哭。自分が息子の顔を見られる最後の日かもしれないと、王ではなく父として、笑ってノクトを見送ったこと。

このゲーム、暗い話とは聞いてたけど、もしかして意外としんどいのでは?

 

 

とりあえず、チョコボ乗るか

少しずつ辛い展開を迎えつつも、やっぱり旅はゆるゆると続いていきます。展開は辛いけど、こうやって仲間と一緒に過ごして、なんだかんだで国も世界も救っていくんでしょうね。婚約者のルーナともいい感じで結婚してハピエン。なるほどね。

などと考えつつ進めていたこの辺りからシナリオが気になってきていました。あと「もういい加減にクリアしておきたいから集中してプレイ!」と決めていたんですが、それも功を奏したのかもしれませんね。あれだけなかったやる気も少しずつ顔を出し始めていました。

チョコボに乗りたがっていたプロンプトのため、なんかでっかい野獣の討伐へ赴きました。ベヒーモスだっけ。30回くらい死にかけたりもしましたが、なんとかチョコボに乗れるようになって。そうしたら、なんか少しずつプロンプトが可愛く思えてきたんですよね。マジでどうでもよかったのに。チョコボにはしゃぐ彼の明るさが、なんだかとても可愛いんです。ノクトはノクトでチョコボにめたくそ優しいので、なんかこう、あれ、この関係性かわいいな?と思うように。気づけばチョコボを乗り回し、グラディオが拾ってくれたハイポーションをがぶ飲みしながら食材集めに奮闘する日々が始まりました。夜はキャンプでイグニスにご飯を作ってもらい、下手な戦闘でも「ノクトつよー!」と褒めてくれるプロンプトにニコニコし、トレーニングでひたすらグラディオ相手に戦う練習をして。何もかもがすごく楽しくなりました。

そういえば、ラジオからニュースが聞けるんですね。ある時ルナフレーナ様が着るはずだったドレスに花を手向ける人々というニュースを聞いてしまってから、心がキュッとなりました。結婚して幸せになるはずだったのに、とドレスへ手向けられる花々。想像しただけで美しく、そして切ない光景。

私、このゲーム好きかもしれない。

 

レスタルムでドライブを

そういうわけで、旅をエンジョイし始めた私。プロンプトかわいい!を連呼しながら順調にレスタルムまで進めていきます。

さて、そろそろいい加減に触れないといけませんね。アーデンです。ガーディナで出会った怪しいイケオジは、ここでも再度登場します。「ドライブしよう」そう誘ってくる彼の意図はどこにあるのか、ガリアをどこに乗り捨ててここまで戻ってきたのか、そんな疑問が頭の中をぐるぐると回っていきます。結局どこからともなく生えてきたレガリアを運転したんですが、チョコボポストの前でUターン失敗してフロントガラス粉々に砕いた腕前なので、アーデンに「ぶつけないでね?」と言われて困りました。イベントはぶつけずに終わったんですが、今なら追突してやりゃあよかったかなと思わなくはないです。あっ……、でもレガリアを粗雑に扱いたくはない、かな……。

この頃のアーデン関係一番印象に残っているのは、イグニスの責められているようという言葉でしょうか。イグニスが語ったこの言葉、耳にした当時からすごく記憶に残ってたんですけど、クリアした今その言葉を思い出しながら、ああ……、なるほどね……ってなっています。

 

 

ねえノクト、泊まっていかない?

プロンプトはわりとよく話しかけてくれて、誰の写真撮る?とかここの写真撮りたい!とか言ってくれるんですけど、ある時泊まりたいって言われたんですよね。

私この頃にはもうプロンプト可愛くて仕方のない状態だったので、いいよって即決して近くのモーテル入ったんですけど、もう……、なんかもう……、今思い出してさめざめと泣くような感じの会話イベント挟まったんですよね……。

何か言いたげで、でも言葉にすることができないプロンプトの、普段とは違う表情。この子は何か複雑なものを抱えているのかもしれない。そう思わされたイベントだったんですけど、ここでまさか中の人目当てで見たアニメが活きてきたんですよね。二人の出会いは小学生の頃、という事実を知っていたので、あっ!知ってるぞ!って。

このイベントめちゃくちゃ大好きなんです。全部知った後に思い返すとひたすらに苦しい。ただ、ここからこのゲーム面白いけど大丈夫なんだろうかと思うようになりました。いくら無料公開しているとはいえ、アニメ見てないと微妙に意味わかんない会話したり、この意味ありげなイベントの発生条件が全く不明だったりするので。大丈夫か、これ。

 

 

料理を手伝って欲しい

同じく謎の条件で発生したのはイグニスとの朝食作りのイベントでした。作れるようになっていたほうがいい、なんて言いながら、ある日突然息子に料理を教える母親のような妙に不吉なフラグっぽさを醸し出してくるイベントでした。実際フラグというか、まあね…………ってなりました。もうイグニスの話これからどんどんしたくなくなるので、ここいらで一つしっかりと……、って思うんですけど全然できない。ほんときつい。もうやだ。思い返し鬱。

この料理を手伝うことそのものって、単体で見たら何一つ意味ないしやらなくていいじゃないですか。だけど、こういうことの積み重ねがあればあるほどにリヴァイアサン戦後がキッツいことになると思うんです。そういう意味で、オルティシエまでをいかに過ごして、いかに愛着持つかで評価真っ二つですよねこのゲーム。今これを書きながら不意にそんなことを思ったりした。

 

 

カップヌードル

プロンプトもイグニスも、直接は関係ないけど後々になって思い返すときっつい気持ちになるイベントだったのに、グラディオだけカップヌードル作るイベントが発生したので最高に意味わかんなくて笑いました。

好きな具を突然聞かれて狩りに行こうぜ!って言われるの、マジで意味わかんない。私は謎肉が好きです。なので肉乗せカップヌードルができました。

何もかもが起きてしまった後、犬呼んでルシスに戻って肉乗せカップヌードルを作って食べ、スポンサー企業である日清食品の製品をべたべたに褒める愉快なセリフを聞いた時、私は思わず笑いながら泣いていました。

どうして、このままで最後まで行けなかったんだろうね。

f:id:mycutepafe:20200323004112j:image

ちなみにこれはそれっぽく撮った写真です。

 

 

ウエディングドレスと水の都

オルティシエ、めちゃくちゃ美しい街でした。CG技術はこういうことに使わなきゃと思わせてくれる感じの、現実では絶対にありえないくらい綺麗な街って感じですごく良かったです。路地裏は汚ねえのがリアルでしたが。

この街で一番印象に残っているのは、やっぱりルーナのウエディングドレスでしょうね。幸せの象徴だけあって、ここでの仲間たちの会話も心なしか幸せの匂いがするんです。全てが片付いたらまた式をしよう、新郎の衣装も楽しみにされてるぞって話をしているうちに、そんな未来が来て欲しいなあと思うようになっていて。

そういえば、所持しているタイトルのせいも多分にあるかと思うんですが、FFって結局は恋愛!ってところに落ち着く印象があって(8とか……)そこが実のところ苦手だったんですよね。男女の恋愛だけじゃなくて、仲間同士の絆とか、友情とか、そういうものだってきっと育まれるはずだし、それらは決して恋愛感情に劣るものではないはずなのになぜか恋愛が至上!みたいになっちゃいがちというか。なんかすぐ同時多発カップル発生するし。そこがどーーーにもスッキリしなくて。例えば7なら、正直エアリスとティファがいればおおむね話は進むじゃないですか。そこがちょっと悲しいというか、他の仲間たちとクラウドとの間に生まれたものが何もなかったような感じしてちょっと切ないんですよね。まあそういう親しくなれるような間柄じゃない人が大多数だったけどさ……。

今回15をやって最も評価できるなと思ったところ、仲間も家族も恋人も全部を蔑ろにしてなかったなと思えたところなんですよ。ノクトはわりと満遍なく全員に気持ちを向けていて、そこがやっててすごく嬉しかったです。いらない子がいない感じがして。ノクトって人付き合いがめちゃめちゃフラットなので、お前ほんとに王子か?って思うと同時に、お前それ王子じゃなきゃ許されねえぞ!みたいなところが混在してて、よく見るとわりと面白いキャラクター造形してると思うんですよ。めっちゃ好き嫌い別れるタイプですけど。

話逸れちゃいましたけど、オルティシエのドレスやそれを見た仲間たちの会話にこの作品の魅力が光っていた気がして印象深いなと思ったりしました。

 

 

リヴァイアサン戦のそのあと

ここまでかなり時間をかけてプレイしてきました。みんなが好きになって、みんなとハッピーエンドを迎えたいなって思ってました。ノクティスとルーナはあの日できなかった結婚式を挙げて、新たな王として即位した親友を守るのは参謀のイグニスと将軍のグラディオ、そんなかつての旅の仲間を、どこか誇らしげな気持ちでカメラに収めるプロンプト。そういう光景を願ってたんですよ。

それなのに、ルーナが命を落とした。

正直にいえば彼女は死ぬだろうなとそんな気がしていました。FFって、こういうミステリアスな力を備えた世界に選ばれた少女の命を脅かすの趣味(偏見)だから。ショックだったし悲しかったけど驚きはしなかった。切ない気持ちだけを抱えて、ノクトの夢でほろりときて、それで目を覚ましたら。

地獄が口を開けて待ち構えていた。

 

 

 

イグニスのこと、仲間のこと

前にレスタルム近辺をドライブしていた時、イグニスの視力の話になったんです。見えないわけじゃないけれど、はっきりとものを見たいから眼鏡をしているって。そんな話を聞かされたんです。彼の目が、物を見ることができなくなった時。不意に思い出したのがこの会話でした。どうして、どうしてこんなことに。

この失明したという事実もかなりショッキングだったんですが、それ以上にキツかったのが、彼の失明に端を発するグラディオとノクトの衝突と、その後のダンジョンでした。愛する人を失ったショックから立ち直れず、王としての責務に向き合えないノクト。そんなノクトが王としての自覚を持たないことにイラつくグラディオ。

ノクトはそもそも、突然父親を失って、王になれと言われた身。動揺し、戸惑いながらもルーナの手助けを受けつつなんとか王になるための道を、ゆっくり少しずつ歩んでいる途中。そんな最中に、心の寄る辺としていたルーナを失ったノクトがどれほどまで辛かったことか。王としての責任を頭でわかっていても、心がそれについてこないことは想像に難くなくて。

一方のグラディオは、仲間が傷ついたことを誰より現実的に受け止めているなあと。こうして誰かが傷ついていけば、傷ついた誰かが命を落としてしまうかもしれない。そういう怖さを誰より理解していて、だからこそ一刻も早くノクトにその怖さを知ってて欲しかったんだろうなと思うんです。足を止めたらそれだけ傷つくリスクは増える、死んでいく可能性が高まる。ノクトに王としての自覚を促し続けたのは、そういう気持ちがあったんじゃないかなあと思ったりするんですよね。

ただまあ……、マジで怖かったよね……。グラディオのチクチク刺してくるキレっぷりがリアルだし、グラディオにチクチク刺されて怒ってるノクトの八つ当たり感がもう……。少しでもイグニス置いていこうものなら後ろからめちゃめちゃグラディオにキレられるし、発電機二箇所あるとか聞いてねえしって怒ってるノクトすげえイライラしてるのがわかる……。全然関係ないんですけど、ここのグラディオのキレかた、怒らせたうちの母親にマジで似てたし、ノクトのリアクションがまんま自分のとる行動だったので最悪でした。

ちなみに先日の特番で鈴木達央氏が収録中ほんとうにギスギスしたと言っていましたが、マジでほんとうにギスギスしたんだろうなあと納得するくらいガチな演技なので是非聞いてください。死ぬほどどうでもいいことにさえ腹立って仕方ないのがわかる。すごい生々しさ。聞いてて体調が悪くなります。

ただ、このギスギスよりも本当に心にきたのは、イグニスを連れてダンジョンへ向かう道のりだったなあと思います。ゆっくりゆっくり歩いても、戦闘等で距離が離れてしまう瞬間があろうものならグラディオにめちゃめちゃ嫌味を言われるのもまあまあ辛かったんですが、それ以上に今までのように歩けないイグニスの姿が辛くて辛くてたまりませんでした。何度も転んでその度にプロンプトが助け起す姿、戦闘中、何もできずにフラフラと動いて足をもつれさせている姿。今までとあまりにも違う動きが、とにかく心にきました。その上、ダンジョンは極端な高低差があるマップ、太い木の根が露出し膝まで水に浸かっているような場所が大半で足場が最悪、かつ何度も同じ場所往復させられるという、何を考えてこんなものを作ったのかと言わんばかりの極悪な仕様。

このゲーム作った人、人の心ないの?

 

 

途中下車の旅

それでもようやく和解して前の距離感に戻りつつあったのにさ、何が起きたと思う?

プロンプトが連れ去られました。

ギッスギスなグラディオとノクトの間に立って、ずっと今までのように明るく振る舞い続けたプロンプトが、誰よりもイグニスのことを気遣っていたプロンプトが。パーティーから抜けていなくなってしまった。しかもノクトが幻覚見せられてしまい、プロンプトのことをアーデンだと思い込んで列車から突き落としちゃった。もう最悪だ。

イグニス失明の流れで散々にキツい展開とキツい演出を口に詰め込まれ、FF15を全く信用できなくなった私は、プロンプトが本当に五体満足で救出できるのかどうかで吐きそうになりました。どうしよう……、再会したらシガイ化していて自我失ってる状態で戦闘させられるとかだったらどうしよう……。やりかねない……、このゲームならやる……。

そういうわけでニフルハイム帝国に突撃するんですが、この時にレガリアが廃車になっちゃうんですよね。ガードレールに突撃してフロントガラスばきばきに割ったり、間違って攻撃してボンネットに傷入れたりしましたけど、とうとう壊れてしまうんですよ。そんな愛車に対してノクトが「ありがとな、親父」っていうのがグっときました。絶対勝とうな、勝ってみんなで笑って明日を迎えような。

 

 

再会したら、死体でした

あ、プロンプトじゃないから安心してね。

ここで少し話は逸れるのですが、私はめちゃめちゃ銀髪が好きです。とても好き。しかも敵だとなおよし。というわけで、ルーナのお兄ちゃんであるレイヴスがとてもとても気になっていたわけです。ことと次第によっちゃ推しちゃうぞ〜!!!!みたいな気持ちでいたわけです。

だってわざわざ帝国について、しかも将軍までして、その上レギスの剣まで持っているっていうじゃないですか。あーこれは敵対しつつも複雑な事情があり、最後にそれを吐露しつつノクトに剣を渡して死ぬんだな!って思ったんですよね。プレイした人、思いませんでした?思ったよね?なんで、そこらへんの事情とかバトルとかによっては好きになるかもな〜とか思ってたわけ。次の再会を楽しみにしてたわけ。したらどこで再会したと思う?

プロンプト救出のために入ったよーわからん縦に長い建造物の最下層

しかもね、死んでた。死体でした。再会したら!!!!死体!!!!!!!!!!!!しかもなんであんな複雑な感じだったのかはイマイチわからずじまい!!!!!!!!一応落ちてたルーナへの手紙でお察しできるくらい!!!!!!!!!!!!

びっっっっっっっっっっっっくらこいたよね。マジかよと。インスタント殺害にもほどがあると。したらまあ、出てきたよ。この後。シガイ化して……。マジでやりやがった……。プロンプトじゃなくてよかったけどよくねえわ……、マジでやりやがった……。

サブキャラも魅力的なんだから、ちゃんとエピソードを作って!?!?!?作り込んで!!!!????!!!!

 

 

プロンプトのこと、魔導兵のこと

寄生虫が原因で普通の生物がシガイ化してしまうこと。そのメカニズムを応用し人為的にシガイや魔導兵を作り出していたこと。素体として人工的に生み出された人間が使われていたこと。生み出された人間は意思を持つことさえできず、腕に番号を刻まれ管理されていたこと。そして、プロンプトはニフルハイム帝国の出身であること。

プロンプトを助ける道すがら、アーデンから聞かされた話で、否が応でも気づいてしまったんですよ。プロンプトが、魔導兵の素体として生まれた人間であることを。だから、あの夜君はあんなに何かを言いたそうにして、だけど言えなくて笑っていたんだね。だから、あんなにいつも屈託なく笑うのに、あの時とても苦しそうだったんだね。

私、プロンプトを助けた時にどんな言葉が返ってくるかなって思ってたんですけど、全ての予想を裏切る回答で泣いちゃったんですよね。ノクトに大丈夫だよって言いたかった。ですよ。泣くでしょこんなの、なんで。ねえなんで。書きながら泣いているのでそろそろ瞼が痛くなってきた。

 

 

バハムートお前さあ

ここまで散々辛い展開を乗り越え、プロンプトも無事に助かったのでさあアーデンぶん殴って世界救うぞ!ってなってたところにさあ、バハムートお前さあ……、なんやねんその世界のために力蓄えろ、ただしお前は死ぬとかいう最悪の……、最悪の発言は……。

まあでも私の捉え違いかなって思ってたんですよ、言葉のね、認識の相違。命がけでやれ、くらいのお気持ちかなあって。流石にだってノクトが死ぬなんてことあっては……、あってはならないでしょもうやめよ……?ね……?

 

 

王都にて

気づいたら10年経ってノクトが老けました。クリスタルに取り込まれ、長い時間をかけて真の王たる力を身につけろと言われていたのですが、まさか10年経って老けるとは思いませんでした。その間に世界は崩壊し、朝の来ない世界になっていました。あれ……、なんか私がとち狂って死ぬほど記事書いてる某ドラクエ11でも似たような展開になって発狂したような……、あれ……、待って嫌な予感する……。

というわけで、アーデンのせいで闇に包まれた世界を救うため、再会した仲間たちと共に王都へ向かうわけです。仲間もみんなちょっとだけ老けてた。特にプロンプト。声がちょっと低くなってて笑った。マジか、そっか……。

てかなんだよこの王都。

知ってたけど!!!!知ってたけどめちゃめちゃ日本!!!!!!!!!!!!ファンタジーとは!!!!!!!!!!!!

仲間たちが懐かしそうにしているんですが、光景がどう見ても日本だし、地下鉄でしんみりされたので普通に笑いました。そっかあ……。

 

 

アーデンのこと

そろそろ触れておかねばなと思うので、最後の展開に触れる前に彼の話をしておきたいと思います。追加DLCまだやってないので、本編の中でだけの印象です。

一応、彼が本作のラスボス的存在になるわけなんですけど、なんとびっくり人の形のまま戦わせてくれます。マジか。人であるキャラが人の形をしたままでラスボスとして戦えるゲームを他に知らなかったので、わりと普通にびっくりしました。確かにまあ、戦って思ったんですけど迫力ないよね。なので人外にしちゃう気持ちはよくわかる。てか実質イフリートがラスボスだったよねこれ。みんなと戦える最後の敵だったし。だけど、アーデンについては安易に人外にしなくてよかったというか、シガイ化から人々を救えるという呪われた体質って設定的に人の形保ってないとなんだかな……、ってなりそうだったので、これはこれでよかったんじゃないかなと思います。迫力なかったけど。

それにしても、彼は彼なりに人々を救いたかっただけなのに、人々をシガイ化させる病を吸収できる体質故に恐れられ王の座に就くことができなかった設定にはなるほどなぁと思いました。だから最初から手助けしているようでいて邪魔してるような行動ばっかりだったんですね。真の王として覚醒したノクトを殺したいけど、そのためには早く覚醒してもらわないといけないっていう。めちゃくちゃ屈折してんな。イグニスが彼に対しての印象を語ったとき「責められているようだ」と言っていましたけど、そりゃあもうノクト見てて腹立たしかったでしょうね。父親死んで故郷が大変なことになったあとも2日間ぶっ続けで釣りとかし続けてたし。でも全然スキル伸びませんでしたわ。あはは。

ただ、最初からずっと怪しかったわりには打ち切り漫画のラスボスか?ってくらい後半になって勢いよく説明をしてくるのがちょっと面白かったです。もう少しどうにかできなかったんですかね。てか魔導兵とかの説明、煽りながらしてくれたけど、虚無感味わいながら一人で戦うのに忙しくてマジで頭に入って来なかった。タイミングが悪すぎるんだよな。あとアーデン、設定はしっかりあるくせに過去とか掘り下げとかマジで全然なかったんですけど、その辺はDLCでわかるんですかね。

 

 

ちょっと愚痴

最後の展開について触れるのが辛すぎるので、ここでちょっと愚痴書きます。とことん話を逸らすスタイル。

私はこのゲームのことがなんだかんだとっても好きになったので、さっき仕事中にDLCパック買ったし綾野剛出演の謎映画とかYouTubeで公開されてる謎アニメの円盤をゲオでレンタルしてきたくらいなんですけど、まあ……、評判悪いのもそうだよね……。っていう。

だってこのゲーム、

FFではないよね。

FFそんなにやってない私でも「これはFFではない」ってわかる。ファンタジー要素とは?ってなるもん。世界観は普通に現実的なので、ナチュラルに神がいて啓示を受けて、みたいな話をされると頭が混乱する。カップヌードル出てくるし。日清食品への接待みたいなセリフ出てくるし。私は普通に爆笑したのでいいんですけど、世の中には普通に怒ってる人もいてそりゃあそうなと思いました。そりゃまあFFではないよね。世界観ぶっ壊すよね。FFが好きな人であればあるほど怒りそう。私だってグレイグが突然チキンラーメンひよこちゃんについて熱く語り出したら解釈違いで死ぬと思う。嘘ですごめんなさい。絶対笑うし絶対好き。だめだ自分で想像して自分で笑ってる。チキンラーメンドラクエ11のコラボお待ちしております。

例えばドラクエってタイトル変わっても確かにドラクエと思わせる「記号」を散りばめるのが上手なんですけど、FFはそこが元から弱いのは否めないと思うんです。作品ごとに毛色が違いすぎるから。ただ、そこを考慮してもなお15は異端すぎるというか、魔女裁判で真っ先に吊るされて火あぶりにされそうというか。なんかそういうところがあるなって……。

全てのFFファンへ、みたいなこと言ってたけど、これファンであればあるほど怒りませんかね。私、今でこそドラクエ11をこの世の何より愛してるみたいな言動とか行動をキメますけど、最初の印象こんなオタク媚びしてるのはドラクエじゃないでしたからね。そう、11はめちゃくちゃ女オタクに媚びていた。今までの作品では考えられないくらいに媚びていた。自信を持ってそう言える。ただ、あの作品は同時に既存のファンへのご機嫌取りが恐ろしいほどに上手だったので評判がすこぶるいいんですよね。一方、(ほぼ)同期のFF15は、新規女性ファンの取り込みを狙っていると嫌がられ、肝心の既存のファンへの接待を凄く軽んじたが故に更に嫌われ、といった感じなのが可哀想にさえなってきますよね。下馬評だけで叩かれまくったせいか、スタッフが意固地になってんなって思ったりもしますし。

まあ下馬評だけで叩かれたのは普通に可哀想ですけど、メインキャラの造形がどう考えても男ウケ最悪ですもんね……。しかもパーティーに女の子いない上に、メインどころの女キャラがルーナ、シドニー、ゲンティアナ、イリス、アラネア、で終わるのがもう……。ほぼ全員とそんなに関われない。極端に男女どちらかにターゲットが偏ったキャラクター造形自体は否定しないんですけど、男女どちらにも媚びを売っておくべきFFという作品でやったらまあそりゃあね……、のお気持ちです。

でもなあ、今作の二度と戻らない思い出のあの日々みたいな雰囲気を出すには、中途半端に異性を含まないパーティーで恋愛色を抜くという判断は圧倒的に正しいし、そもそも下敷きにしてるスタンドバイミーが男の子4人が冒険する過ぎた日々の映画だし……。いい意味で男ウケ良さそうなもんなんですけど、ほんとにキャラがな……。私はめちゃくちゃ好きだけど、あっれはめちゃくちゃ難しいよな……。

あと、単純にゲームとしてどうなん?って思ったりします。特にプロンプト救出劇。あれほんとに最悪でしたもん。特に登りきったと思ったら一回落とされたところ。レイヴスお兄ちゃんの死体が出てきたあそこですね。あの演出考えたスタッフ出てこい。私はわりとクソゲーでも平気な体質なので、FF7のスピンオフガンシューティングゲーも3週くらいしたんですけど、その私をして早く終わんねえかな……って言わしめたここ、すごいよ。

ただでも、

先に鍵を回収してからドアに向かったら「なんだか順調だねえ(つまんなさそう)」

落ちているアイテム拾いたくて片っ端から小部屋を覗けば「そっちに行くと思ってたよ(嬉しそう)」

進み方わからなくてウロウロ同じところを往復していたら「どうしたの?迷った?(小馬鹿にしたそう)」

と、こっちの行動に合わせた煽りセリフを入れてくるアーデンは正直ちょっと面白かったので許してしまいそうになる。うるせえわ!!!!ってなって最高にウザくて良かったです。あと、そんなアーデンおじさんにいじめられながら進めるのも楽しいなと思っていたけれど、仲間と再会した時すごく安心したので、やっぱり仲間がいるっていいなと思ったのも個人的にポイント高かったです。

なんていうか、これゲームとしては及第点以下だし、シナリオも決して手放しでは褒められないなと思うんですよ。説明不足だし。シガイになるの寄生虫のせいだし、寄生虫の説明でマラリア原虫って単語出てきた時はわりと本当にどうしようかと思った。なんか神をも殺した人間がその怒りを買い、呪いのような運命を背負わされて云々とか言えばいいものをマラリア原虫ですよ。なんでだよ!!!!ファンタジー作るの下手か!!!!

ただ、感情の動かされ方がめちゃくちゃ好みで、一番気持ちよくなる方向に動かしてもらえるのでどうも憎めないというか……。この作品で描きたかったテーマも私がめちゃめちゃ好きなやつだし、あの終わり方さえも私はこのテーマをより美しく見せる方法だったと思って許容しているところがあるので……。

つまるところ

私の感性は全く一般向けではない。

 

 

写真、一枚だけ選んでいいか

私はこのゲームやってる間、わりと何回かグッときてたんですけど、もうマジでめちゃくちゃ泣いた。すっごい泣いた。ごめん今も思い出してちょっと泣きそう。

あのですね、あの、もう、完全に予想を裏切られたんですよ。写真機能はSNSでスクショ上げてもらって話題作りたいからだよなーって!!!!思ってた!!!!思ってたよ!!!!そしたらなんですか。本当に。なんなんですか。

ノクトがアーデンを倒して闇を打ち払うためには、己の命を捨てる必要があった。だから、ノクトが玉座の間に赴くということは、つまり今生の別れになるということ。それを踏まえて写真を持っていきたい、と言ったノクトにまず泣きました。はあまってこのための写真だったの、マジで、はあまって辛い……。

そしてプロンプトが撮ってくれた写真を一枚ずつ見ていくわけですよ。そしたら、グラディオが、イグニスが、懐かしそうに写真を眺めて語りかけてくるんですよ。楽しかったな、って。ここに来るまでの道中でも、キャンプをしたよな、夜更かしもたくさんした、本当に楽しかったなって話をしながら歩いてたんで、その地点でもう結構きつかったんですけど、ここにきて、ガチの思い出を見ながら語られて。もうだめで、私はひたすら「なんでこんなことするの!?!?!?製作陣に人の心はないの!?!?!?」と叫びながら写真を選びました。どうしても4人だけで写っている写真が良くて、でも、どうせならわざわざスポットで撮ったやつじゃなくて、プロンプトが楽しくなってみんなで撮ろ!って言ったみたいな、ちょっと構図が残念で、だけどとびきり楽しそうな写真にしよって決めて。つらくてずっと泣きながら、震える手で「この写真を持っていきますか」という問いにはいと答えたら……、イグニスが、イグニスが「皆で写っている写真を選んでくれてよかった」みたいなことを言ってきて、泣きすぎて正確なセリフが全く思い出せないんですけど、とりあえず写真の内容に触れられてもうダメでした。今書きながら泣いています。マジで。もうマジでイグニスがずるいんですよ、これから親友が死ぬってわかってて、それでもなんか、普段の穏やかなままで、特別なことなんも無い感じで。あー、ヤバい、ちょっとやばい。

 

 

 

で、一通り泣いてはあ終わったクレジットが始まるって思った瞬間何が始まったと思います?

今まで撮った写真が流れてた

マジでふざけんなって思った。

私の選んだ写真は全て、仲間と楽しそうに旅をしている日々のものを選んだんですよ。レスタルムで、カエムで、オルティシエで、いつでも楽しそうに笑ってるみんなの姿を選んだんですよ。自分で自分の首をめちゃくちゃに締め上げてしまった。こんなのあんまりだ。

さっきも散々語ったんですけど、このゲームっていかに仲間を好きになるかで評価真っ二つになると思うんですよ。私みたいにこの距離感いいな〜!だらだらおしゃべりしながら旅するの、楽しそうでいいな!みんなと写真撮るの楽しいな!って気持ちでやればやるほど、最後の演出で滅多刺しにされる。ふざけないでほしい。好きになればなるほどに展開に飲み込まれていく。ふざけんな。こんな気持ちになるなら好きになりたくなかった!!!!嘘!!!!こんな地獄が味わえるなら!!!!好きになってよかった!!!!!!!!

そして半ばキレながらクレジット見終わって、そしたらキャンプの映像になって、出発前夜にノクトが皆に気持ちを語るシーンが来るんですね。これ、ここカエムでシドのじいじが気持ちは素直に言え、って助言をくれるじゃないですか。シドもかつてはレギスと共に旅をした仲で、だけど喧嘩別れしてしまい、和解こそしたものの結局レギスが死ぬまで一度も会わなかったって言ってて。死んだら伝えたかったことも、汲み取ってやりたかった気持ちも、何もかもが届かなくなるっていうメッセージを聞かされてて、それでこの最後の最後でノクトの本音が出て来るんですよ。

やっぱつれぇわ

って。これ、字面だけ見るとチャラいしふざけてんの?って感じなんですけど、音声に乗って聞かされたら、これ、泣きながら言われるんですよ、泣きながら。本当は辛いって、死にたくないし皆と別れるのも嫌だって、そんな気持ちを乗せた一言なの。泣いたよね、泣いた。もういい加減にしてほしい。ノクトが死ぬっていう結末を見届けさせられた後にこのセリフ聞かされる身にもなってほしい。スタッフは人の心がない。

で、最後に

ノクトとルーナの挙式が見られます。

あのヴィヴィアンのドレスを着たルーナと、存命中にはついに見ることのできなかった婚礼衣装姿のノクティスが見られます。インソムニアの黒を基調とした玉座を花々が取り囲み、息子を頼みます、という父親のセリフが入り、寄り添う二人。微睡むように瞳を閉じたルーナの姿がタイトルの女性と重なり……。

うん、確かに私は二人の挙式が見たいって言った。ドレス姿のルーナが幸せそうに微笑み、礼服姿のノクトもはにかんだように微笑み、それを茶化すグラディオ、写真撮りながら自分のことのように嬉しそうに笑うプロンプト、弟のようなノクトが一人前の男として立っている姿を優しく見つめるイグニスという構図が見たかった。結婚式をして欲しかった。ルーナと幸せな未来を歩むノクトが見たかった。

なんで死んだ後にするの!?!?!?!?!?!?!?!?!?スタッフは人の心がないの!?!?!?!?!?!?!?!?!?

あ、でもこの酷い(褒めている)シーンを終えた後にタイトル画面が夜の闇から夜明けの空の光に変わったのはめちゃくちゃよかったです。ノクトがもたらした朝を象徴しているようで。私は世界に朝をもたらす男がすきなんですね、きっと。

FF15って、シナリオとかゲームとしての点数はアレですけど、演出の良さだけは手放しで褒めていいと思うんですよ。写真持っていくのとかめちゃくちゃ上手いじゃないですか。単なるお楽しみコンテンツとして終わらせてなくて有能です。私は褒めます。好きなので。でもChapter13は褒めません。クソなので。

さて、最初のほうに「寄せ書きペーパーが入っている」と言いましたね。それでは、これまでの展開を思い描きながら、もう一度この無意味に陽気でちょっと、いや結構、いやかなりテンションのおかしな紙を見てみましょう。

サイコパスかな???

スタッフ、マジで人の心がない。

以上です。

 

 

※人の心がない、を連呼しておりますが、もちろん褒め言葉として使っています。よくもまあこんな心にくる展開をニコニコ顔で提供してきたな!!!!という気持ちを端的に表した言葉が「人の心がない」です。よろしくお願いします。