朗読劇をキメました

夏に配信見逃した音楽朗読劇「THANATOS〜タナトス〜」のテレビ放送があったので見ました。ファミリー劇場は声豚に優しい。

こんにちは、ぱふぇです。一々名乗る必要あるのかなと思いつつ、わりと毎回名乗っていますね。

というわけでその感想を書きたいのですが、あの……、よく効きました……。健康になる……。

 

さて、私は言わずもがな、演者のオタクです。誰とは言いませんが愛知県岡崎市出身で誕生日が11月11日の人ですね。誰とは言いませんが。配偶者がLiSAのあの人です。誰とは言いませんが。そして直近の記事読んで貰えばわかると思うんですが、わりと最近ずっとレオナ・キングスカラーに狂っていました。

はい、終わり。

終わりです。ありがとうございました。今回ファミ劇で放送があるのを知ったのも、レオナで頭おかしくなってしまい相変わらずあの無味乾燥みたいな告知してるのかなTwitter覗きに行ったら被弾したからです。ファミ劇は福祉。めっちゃどうでもいいけど私まだ引きずってますからねサンシャイン水族館のこと。ダイオウグソクムシにはしゃいでいたあの回のこと(※詳しくは声優男子ですがをご覧ください)

 

というわけでまあ……、明らかに好きそうな下地はいっぱいありまして、ええ……、あったのでこんなことになってるんですけど……、何よりも一番私の頭をおかしくさせたのはですね、衣装だったんですよ……。

Twitterにアップされてる本番前の男性人二人の後ろ姿撮ってる動画……。

私これ冗談抜きに50回くらいは見てます。というのも私ロングコートの裾ひるがえしてるのにめちゃくちゃなフェチがあるんですよね。原因はよくわかんないんですけど、まあ私がこんなことになった原罪ことセフィロスがなんかそんな感じで裾ひるがえし男だからじゃないかなとか思ってるんですけど、とにかく私は衣装だけで目も当てられないくらい狂っていたので、一人でずっと福祉……、栄養素……と言いながら暗闇で吸ったことも一度や二度ではありません。なにせ50回は見てますからねこの動画。

ちなみにその動画をあげた張本人の髪型とか衣装とか全体的なスタイリングでもだいぶダメージが入っています。インスタは食べ物。インスタの動画おいしい。もぐもぐ。

可哀想に。

というわけでね、私用でイラッとしてしまいふて寝した関係で配信は見逃してしまったのですが、こんな状態だったので放送に喜んでね、飛び付いちゃったわけです。ファミ劇は福祉、マジで。

 

 

で、ようやく朗読劇の話に入りたいと思うんですけど、まず何よりも言いたいのが

演技うっっっま……

演技うっっっま……、マジでうまい……。

演技上手いの知ってたんですけど演技上手いな!?(語彙力ゼロ)

ちなみに私は朗読劇が好きなオタクなんですが、その時に何に注目するかって演技してる時の様子なんですよ。

朗読劇って声だけの演技ではあるんですけど、そこに何を加えるかが人によって全然違うんです。アプローチの仕方っていうのかな。演技の作り方が人によって違って出てくるから視覚的にすごく面白いんですよね。だからその人ごとのアプローチの違いに注目して見るのが好きで。

淡々と演技をすることに集中する人、軽い身振り手振りが入る人、なんて感じでほんとに声優さんの数だけ朗読劇のやり方って違うんですよ。

 

で、今回得た気づきなんですけど

鈴木達央めちゃめちゃ舞台っぽい演技するじゃん。

名前出しちゃった。

すっごい舞台っぽい演技するんですよ、この人。めちゃめちゃ動く。表情を作る。多分台本も暗記してるんだろうな。台本から目を離してる時間が長かった。なんかもはや朗読してなかったもん。一人だけ朗読じゃなかったもんな。定位置から動かないだけで完全に一人だけ舞台演ってたよこの人。

たしかに劇団クロジの『かみさまのおかお』でとんだクズのヒモ役を演じていたり、みんな大好きグリーンヒポポタマスだったり、栗山千明口説いてるちょい役カメオ出演してたり、そこそこ顔出して演技してるのは見てきましたけど。ここまで舞台っぽい演技すると思ってなくて新鮮でした。

声の演技に関しては当然プロだし、演技自体がとても上手い人だということは嫌ってほど知ってますけど、大袈裟なくらいはっきりした表情の付け方、やっぱり大袈裟なくらいの大きめの身振り手振りがあんなにサマになるとは思わなくて本当にびっくりです私は。バーのシーンでグラスを手にしていたのなんてマジの水分補給してんのか演技なのかの区別がつかなかったですからね。

顔面偏差値で私の記憶を消しとばしたことでお馴染みの隣の梅原裕一郎さんはアフレコみたいなスタイルで淡々と演ってたのを見るに、それっぽい小芝居かましていたのは演出というよりも本人のアドリブ寄りかなと思うんですけど、それは普通にすごいと思うんですよね。悔しいくらい上手かった。

マジでぜひ舞台に出てほしい。見たい。かみさまのおかおのクズのヒモ男役だ〜いすきだし、ぜひまた舞台が見たい。すごく見たい。ほら宮野真守が捨之介を演じてるんだから鈴木達央だって蘭兵衛できるよ(オタク特有の分厚いフィルターをお楽しみください)

 

で、一方レオナ・キングスカラーの演技で私の情緒をぐちゃぐちゃにしたことでお馴染みの梅原裕一郎さんですが、彼はさっき書いた通りアフレコみたいに立ったまま演技をするタイプだったのですごく二人が対照的でした。これはこれで朗読劇みが強くて好きです。薄々お気づきかとは思いますが私はなんでも好きです。なんでも好き。

そもそもが淡々としたキャラクターを演じており、本人もわりと淡々としているため、逆にかえって時折セリフを発した時の口元が小さく笑っていたり、伏せた目がちらりとカメラのほうに向けられたりすることに有難さを感じるんですよね。珍しいからこそぶち上がる感じですよ。かいしんのいちげきで倒されるはぐれメタルの気持ちになるですよ。

完全に舞台演劇状態だったすずきさんとは対照的に声だけの一本勝負仕掛けてくるの強すぎて好きです。いやマジで。ストロングスタイル。特にじっくり演技を聞くという面では彼のこのやり方のほうが集中できるので良いと思います。っていうか早口で淡々とぼそぼそせずにずらずらとセリフを並べていくという、役と演技が凄い噛み合ってる状態なので聞き応えがありました。いや好きだな。

あとどうでもいいんですけどライブでしか見かけないような画面二分割が多用されており、そのたびに顔面が強い男と顔面が強い男を並べられるので気が気ではなかったです。顔面が強すぎて序盤とかなんも話入ってこなかったもんな。

顔面が強すぎるし衣装はもっと強い。誰だこんな衣装を用意したのは。アマギフ贈っていいですか。

 

そんな男性人二人の、立ち位置的にも演技的にも間にいたのが早見沙織さんの演技だったと思います。

表情や目線などの顔まわりの仕草込みでしっかり演技はするのだけど、どこかの相手のことは名前で呼びがちなことでお馴染みのすずきさんほどには動作メインの演技はせず、かと言ってそのすずきさんにめちゃめちゃ珍しい名前呼びされている苗字呼びでお馴染みの梅原裕一郎さんほどには声の演技のみに一極集中という感じでもないハイブリッドな演じ方といいますか。これが一番オーソドックスな感じで、安心感があり落ち着いて見られるんですよね。私は好きです。

体感わりと女性声優さんの朗読劇に多いタイプだなあと思います。動きは少なめ、表情や目線なんかの顔の情報は多めのスタイル。

ところで我が家では鬼滅がめちゃ流行っていたので、一時期ほぼ毎日彼女の声を聞かされていたというとんでもない状態になっていたのですが、某胡蝶しのぶさんのミステリアス綺麗お姉さんとは雰囲気が違った演技が聞けて個人的には一番新鮮でした。

特に分裂した人格を演じてる時は、いつものふわっとしたお姉さん感がどこにもなくてすげーな声優って感じです。かつて恋したデイヴィッドの口調を模倣した、ルナを守ってくれる人格。

いやほんと、あれとても辛いしとても切ない話でしたね……

 

どうでもいいんですけど、ルナに何かを思い出させるためのトリガーにするためなのかなんなのか、エドムントがわりと何度もデイヴィッドのことを「軍人さん」と呼ぶ時の声がわりと優しいせいでとてもソワソワしました。

いやエドムントたびたびそんな感じの柔らかボイス出すのでダメなんですよね。例えば男二人が揃ってルナの心配してる時の声とか。エドムントは優しい柔らかい感じで「ルナ」と呼びかけるんですよ。一方のデイヴィッドはさまざまな感情がこもったテンション高めの「ルナ」なので余計に柔らかさが際立つからいけない。てかこの辺りほんとに性格の違いがよく出ていてよかったです。名前の呼び方ひとつで変わる解釈がある。

 

よかったといえば私が一番刺さって、円盤買お……と思ったのがほんの僅かな間だけ、過去の記憶を取り戻したルナにデイヴィッドが思いを伝えようとする場面の演技でした。

かつて愛した女の辛い過去を知ってしまった動揺と、彼女の抱えた苦しみを知った時の辛さと、泣き出したいような切なさと、急に思いを告げることになっておろおろする様子とが、全てごっちゃになったあの声。しどろもどろになってまごついているときの、あの声ですよ。ニュアンスを残して文字に起こすのが難しいあの瞬間のあの演技、あれだけで私は円盤を買う価値があると思いました。

声優・鈴木達央の演技で私が一番好きなのは、情緒を掻き乱されてぐちゃぐちゃになった瞬間の余裕も何もない切羽詰まった人間の声、なんですよ。切なくて悔しくて辛くて悲しくてもどかしい。洪水みたいに溢れてくる感情が、思わず口から漏れ出したようなあの演技。とにかく好きなんです。

だから円盤買って幸せになろうと思ったんです。

円盤を買えば救われる命がある。

 

 

というわけで久々の朗読劇でガンギマリになったオタクの感想は終わろうと思います。

どうでもいいんですが、最近ようやく銀魂を最終巻で読み終わった関係で、頭がわりと幕末づいているのでちるらんでも読もうかなという気持ちになっています。

さて問題です。ちるらんのニコ生で、梅原裕一郎のことをあまりにも聞き慣れない「裕一郎」呼びをして、私に

誰よ!!!!裕一郎って!!!!誰よその男!!!!

と叫ばれたのはだーれだ。正解は鈴木達央です。

 

 

以上です。

 

 

 

追記

円盤買ったら衣装のデザインラフと解説が載ってたので泣きました。エドムント・アインハルトの衣装解説で死んでしまったので皆さんも円盤買ってください。

あと代表作がそれぞれ黒崎蘭丸とレオナ・キングスカラーで私が喜びました。買ってください。

 

追記2

大逆転裁判1&2をプレイしたせいで膝にスコットランドヤードを受けてしまい、定期的にこの朗読劇の存在を思い出しては「ヴィクトリア朝の英国は健康にいいな……」と得体の知れないことを言い出すようになりました。そういうわけなので、とりあえずいいから早く戻ってきてくれませんかねと思います。演技が好きなので。まあそろそろ表舞台から去ってしまう覚悟を始めましたけどねオタクは。かなしいね。