脳を焼かれたオタクは国会図書館に行け

SNSには国会図書館に行くオタクが大勢いる。取り立てて珍しいことをしているわけではないのだと思わされるが、実のところ別にそんなことはない。普通に珍しい部類に入る人間だ。

というわけで、国会図書館はいいぞという記事を書きたい。


そもそも高尚な目的意識なんかないキショいだけのオタクだが?

国会図書館と言ったが最後、多くの場合はなんか凄いことしてるんだねみたいな顔をされる。された。行ったことのある人からすればなんのことはない施設だが、行ったことのない人には謎に怯まれてしまう。そういう宿業を背負っているわけだが、そもそもの話、国会図書館に足を運んでいる人間の半分くらいはあの場を無料国営漫喫とでも思っている。まじで。一回行けばわかる。すっごい漫画読んでるおじさんとかいるから。私も1日で20冊くらい漫画読んだし。

もちろん大真面目に調べ物をしたくて行っている人の邪魔をしてはならないが、めちゃくちゃ読みたいのに中古価格が尋常じゃなく高騰をしており実家のどこかあるが探し出せないドラクエ8発売当初に出されたVジャンプ特別版、みたいなものを読むために行ったっていいのだ。どうやっても二度と読めないと思っていたので実物を久々に読めてガチで感動しました。私ってこのために税金を納めていたんですね。

 


楽しい国会図書館の使い方

というわけで、私が実際にやった使い方をいくつか紹介してみようと思う。知的欲求だけを膨らませたどうしようもないオタクは真似したら絶対楽しいので。ほんと。やってください。

 


①致死量の近親相姦を浴びる
  • 花冠のマドンナ
  • カンタレラ 碧の毒薬
  • チェーザレ 破壊の創造者
  • バビロンまで何マイル?

以上を一気に読んで「兄と妹の近親相姦が致死量に達したなあ」と思う遊びである。

なお、これは『夫を味方にする方法』という漫画にどハマりしてしまい、同作がモチーフとしている歴史上実在一族ボルジア家に興味を持った末にやった蛮行なので、当然だが万人に勧められる行為ではない。

ただ、好きなものに関係している書籍を無尽蔵に読み漁れるという楽しさについては多くのオタクから共感されうると思うので、皆様も是非、何かたまらなく好きなものがあるならやってみるといい。脳がバチバチに痺れる感触がするので。


②幼少期、親が気まぐれに買ったゴシップ雑誌をこっそり読んだらくっそエロかった記憶があるので、当該雑誌は大人になった今見てもエロいのかを確かめる

バカの行為である。バカの行為でしかないのだが、こんなことをしても怒られることはない。国会図書館ってすげえや。

噂によれば年齢制限のある本を読む場合には別室送りにされて監視もされるらしい。しかし、私が読んでしまったのはいわゆる普通の週刊誌である。つまり誰からも咎められることなくエロ雑誌が読めてしまうのだ。いいのか?

ちなみに今見てもエロかった。ありがとう。


③推しが不倫で週刊誌された時の記事を読む

当該雑誌の売り上げに貢献してなるものかと思った当時の自分の反抗などに思いを馳せつつ読むといい。非常に悲しくなれる。

 


④日本の書籍におけるチェーザレ・ボルジアの初出はいつなのか、彼の名前の表記揺れがいつ収束したのかをひたすらひたすら調べる

国会図書館にはデジタルコレクションなる電子化された書籍データ群が存在している。これらの一部は自宅でも閲覧することが可能だが、著作権等の関係で館内でしか閲覧できないものも多い。

そうした書籍データをひたすら狂ったように調べ、1800年代末期に出版された少年向け雑誌でレオナルド・ダ・ヴィンチが紹介されている記事にチェーザレ・ボルジアが出てくるなあ、おそらくこれが最古だなあ、この頃は英語読みのシーザー呼びがされているなあ」とかやる遊びだ。これがマジで尋常じゃないほどに、楽しい。

それまではシーザーだセザールだセサルだと好き勝手に呼ばれていたというのに、塩野七生が彼をチェーザレとして取り扱った瞬間から表記揺れが急激に減っていく様などを追っかける。本当に楽しい。わけが分からないと思うが、脳がよくない成分をどぱどぱ分泌しているのを感じてしまう。

歴史上に推しがいる人は是非やってみてほしい。日本国内で書籍に名が載る程度の知名度を持っている人物に限られてはしまうが、マジで最高に楽しかったので。


⑤映像資料を見る

幼少期に見たらエロかったから、みたいなバカを煮詰めた動機があろうとお構いなしに読ませてもらえる書籍とは異なり、映像や音楽資料については研究目的でなければ閲覧・視聴を許してもらえない。利用には申請が必要で、その申請書にはがっつり「何故資料を利用したいのか」を書かされるのだ。

というわけで私も流石に利用したことがない……わけがない。しっかり利用したことがある。というわけで、正当な理由を用意できる場合に限ってはとてもおすすめだ。まともに購入しようにもまともな購入先がない、ミュージカルの円盤とかが見られるので。

ちなみに、当時私が申請した利用目的は「特に日本の創作物がどのようにチェーザレを描いているか研究しているから」である。

実際このテーマはしょっちゅうSNS(ブルスカとか)でこねくり回しており、大抵いつも「塩野七生以前と以後で傾向が大きく異なり、塩野七生以後の中にあって惣領冬実は別路線を走っているなあ」という話などをしている。いつか真面目に記事を書いてみたいのだが、所謂歴史好きの人たちから呆れられそうなほど稚拙、そもそも研究と呼べるほど真面目にやっているわけでもない、こんな記事を書いて読む人おるんかという疑念などから、書く手が進まず今日に至っている。

一応、研究成果をどこかで発表せねばならないらしいので、そのうち記事にするんじゃないだろうか。

 

 

以上が私と国会図書館の向き合い方である。首都近郊にお住まいのオタクは是非一度やってみて欲しい。どうせオタクは図書館とか好きだろ。オタクなんだから。

やってみた上で時にハマらなければ、その時は食堂でスパカツとか食べて帰ったらいいと思う。美味しいから。

 

というわけで以上です。