声帯が偏る話

腸炎からの食欲不振で見事に胃が縮んだぱふぇです。この調子で痩せませんかね。ストレスのせいでちょっと言えないくらい太った分減りませんかね。さて、今回はアニメを見たのでその感想を書きにきました。タイトルは最近の切実な悩みです。

いや……、最近どこいってもCVツダケンの男に出会うんだよね……、なんで……?『ビルダーズ2』のシドーくんに始まり、『レヴュースタァライト』のキリン🦒、そして最近うっかり手を出した『さらざんまい』の久慈誓📏ね……。もうお分かりかと思いますが今回記事を書く作品にもいます。本当に何故?

今回の本筋と一ミリも関係ないんですけどさらざんまい、いいですよね。友人に「お前はレオマブだからはやくカワウソイヤァしろ」という謎のLINEをしてしまう程度にはキました。全然スピンオフとか追ってないですけどあいつらがヤバいのはわかる。ちなみにお分かりかと思いますが私はまあ……、久慈誓がね……、好きですよね……。笑えよ。てか久慈兄弟、兄はどこかのシドーくん、弟はどこかのカミュの声帯だからふふってなる。二人揃って良き相棒枠の声してんのじわる。

あ〜〜さらもこの調子だと見終わったらブログ書きそう。いやでもなあ……、あの監督の作品は中盤までのめちゃくちゃなドラマチックさと、オチで明らかにされる内包したテーマのごく当たり前なところがな〜〜!勝手に期待してギャップで勝手に裏切られた気持ちになりがちなんだよな〜〜!!!!ウテナもピンドラもこのパターンでさあ〜〜!!!!

 

なんか別のことを話し始めちゃったので、そろそろいい加減に本題に戻りますけど、今回は『ACCA 13区監察課』を見たのでその話をしたいと思います。フォロワーから見ろと言われたので見ました。フォロワーから見ろと言われたシリーズです。ニーノが好きです。言っただろ、私は最近何故かCVツダケンに囲まれている。

 

とりあえずネタバレを避けた感想は

食パン食べたくなった

ですかね。なったんですよ。食べたくなった。食パン。食パンが美味しそうなんだよ。

あとネタバレではないしクソほどしょ〜〜もない感想として

リーリウム長官、アルジュナ(CVカルナ)じゃ〜〜〜〜ん?

っていうのもあります。こういうこと言うと怒られるぞ。でも……、似てるじゃん……、インド感あるじゃん……。

胡散臭い黒幕みのある男が好きな人間なので彼のことは嫌いじゃないです。CV諏訪部のロン毛にちょっかい出してるシーンが好きです。そのCV諏訪部のロン毛も胡散臭い黒幕みがあってよろしいと思います。

茶番はこれくらいにして、いい加減にネタバレありのちゃんとした感想を書いていきます。

以下、感想です。

 

 

 

 

 

 

ニーノお前ほんとなに?

ほんとなに?5話のあの雪の中でジーンに気づかれた時のあの?なに?ほんとになに?

絶対に気づかれないという自信からくる余裕を全部壊された、なんていうか捨てられた子供みたいな純粋にショック受けてる表情ヤバくないですか、ヤバいよな、わかる。あれはヤバい。

その直後、「上司」と電話してる時のハイライトが消えた目もヤバい。あのニーノ、役目とか立場とか難しくて面倒なことを全て超えて、ただ純粋にジーンと友人でいたかったのに、それを失ったかもしれない恐怖に苛まれてませんか。無理、すき。

そんなニーノとの友情をさらっと信じて尾行も水に流してるジーンもいい。百の言葉を並べるよりもお前を信じるという態度を取ったほうがよっぽど効くと思う。効き目抜群。

それと!!!!ニーノの好きなところ!!!!!!!!幼いロッタちゃんからお嫁さんになると言われて断るところです!!!!!!!!子供のさ、子供特有の憧れでしかないその言葉に対する返事にさえ、とんでもない重みを乗せてしまっててもうね、ほんとね、苦しい。

ジーンもロッタちゃんも王族の血を引いているわけで、少しでも何か違っていたら出会うことさえなかったかもしれない間柄じゃないですか。その上ニーノには写真を撮るという役目がある。しかもニーノはジーンより9歳年上。親友にさえ嘘ついてるわけですよ、役目のためとはいえ。立場がそれを許さなかったのはもちろん、その場限りの戯れとはいえ、大切な人とその家族にこれ以上嘘をつきたくなかったんだろうなって考えたら死にそうになる。

あとニーノが父親から高校生になれって無茶振りされた時、流石にバレるという彼に対して父親は眼鏡をかけとけばバレないとか言って、ほんとに息子(25)を高校生にしちゃってるんですよね。そのニーノがさあ!!!!40超えてもジーンと会う時サングラスしてるの無理じゃないですか!?!?!?????嘘を隠したい心理なのかなとか……、隠したいのかな自分を……。そんなニーノのサングラス、最終回のクレジットの時は外されて机の上に置かれてるっていうのが最高なんですよね。纏わず素顔で向き合えるようになってるわけじゃないですか。最高じゃないですか?最高ですよね、わかるよ。

あと、仕事を楽しんではいけないと言い聞かせてるニーノがね、ほんとね。ジーンのこと庇って撃たれて入院してるシーンで「楽しかったよ」って言われてそれでようやく枷が外れたんだろうなって思ったりするわけ。ジーンを見守る名目で写真を撮ること、ニーノ自身きっと楽しかったと思うのだけど、それが同時に後ろめたさの根源でもあって、だからこそ楽しんじゃダメだと自分に言い聞かせてたんだと思うんですよ。そんなニーノに対して、ジーンが楽しいいと告げることがどれだけ重要なことか!自分の一方的な感情じゃなくて、ジーンが自分と過ごす時間を楽しいと言ってくれたことってニーノにとっては救いだと思うんですよ。もうやだ。

あと!!!!これが最後なんですけど!!!!ニーノ関連で好きなのが!!!!ラストの回想シーンです!!!!高校生の頃の!!!!プロムの!!!!ジーンに王冠被せて写真撮ってるやつ!!!!!!!!

あれむちゃくちゃエモくないですか、エモい。ひたすらにエモーショナル。だってあの瞬間のジーンはニーノただ一人のためだけの、正真正銘の王子様なんですよ、自分だけの王子様なんですよ!?!?!?いやずっとニーノの中でジーンは王子様なんですけどね、王子様なんですけど、現国王とか枢機卿とか、そういう人たちとシェアしてるわけじゃないですか、王子って概念を。ニーノの周辺って、みんなジーンが王子であることを当たり前に認識していて、彼が王子であることを当たり前に共有できる人しかいないわけですよ。そんな中で、ニーノはニーノだけの「王子様」としてジーンのこと捉えてるのがはちゃめちゃにエモーショナル。言いたいことが上手くアウトプットできなかった人間の文章になってるけどそういうことなんですよ。あの瞬間だけは皆の期待を背負ったジーン王子じゃなくて、ニーノのためだけの王子様なんだよ。ニーノにとって王子は存在理由であり救いなんだよ。ほんとまじお前のほうが似合うって言いながら王冠かぶせるのどういう心境なんだよ気が狂う。

感情が重くなってきたのでそろそろこの話やめたいんですけど、最後に一つ。

ニーノがプロムキングなのめっちゃわかる。

あの男、絶対にソツがなくてモテる。実際は20代も半ばを過ぎているんですが……。

てかあの写真ちゃんと報告してなさそう。あの写真だけは報告してなさそう。ほかの写真はきちんと真面目に報告したけどあれだけは報告せずに絶対自分で大事に持ってるでしょ、あいつはそういう男だと思う。

 

 

ほらまたアニメの感想とか言って一人のキャラの愛おしいところを解釈して羅列するだけの怪文章を生み出してる。

だってちゃんとストーリー追いかけようにも、どこから斬りこめばいい感じにシナリオを説明できるのかがさっぱりわかんねぇんだ。個人的には「貰いタバコのジーン」という通り名がストーリーの重要な要素になっているあたり、すごく出来てるなと思ったりしました。なんて月並み。

モーヴ本部長がこちら側なのは読めたんですけど、リーリウム以外の長官の皆様もこちら側陣営だったのは予想を裏切られました。グロッシュラーは絶対こっち側だと思ってたんですけど、例えば無駄にCV緑川光パスティス辺りは裏切ってるかなって思ってました。そんなことなかった。

あと、最終的には裏をかかれたことになるリーリウムが、負けを認めてみっともない悪あがきをして醜態を晒さなかったのも良かったです。ああいう知略キャラって、自分の策を策で破られた時にめちゃくちゃ無様な悪あがきしがちなので。素直に引き下がって自分たちだけで独立国家になったのがすごく強者の余裕感あっていいですね。負けは認めても敗北はしてないというか……、天堂真矢は負けてないみたいな。わ  か  り  ま  す。

 

とりあえずとても面白い作品なので見てください。あわよくば私と一緒にニーノの人生について考えて苦しんでください。

以上です。