小学校5年生とFF7とセフィロスと呪われしオタク

今から私の昔話をします。

 

 

 

ドラクエにずぶっずぶだった小学生私、ある時懐かしのレトロゲー特集!みたいな雑誌?ムック本?なんかよくわかんないけどそういうものを買ったんですよ。ドラクエが載ってたので。大好きなドラクエ以外にも、ファミコンからPS1のゲームがいろいろ載ってて。せがれいじりとかシーマンとか。

その本になんか、顔のいい男特集ページあったんですよ。あったんですね。そこにセフィロスとかいう銀髪の男がいて、私ドラクエで散々銀髪の男は好みだと刷り込まれてて、しかも顔がド好みだったのでこいつ危ない近寄らんとこって思ってたんですね。

これが小学校4年生の話です。で、そんな私があるゲームを買いました。

ドラクエとFFのコラボしたいたストです。

勘のいい皆様はもうお気付きですね。

セフィロスと再会しました。

これが小学校4年生の冬でした。で、その後本屋でACの本などを見つけ、御察しの通り悲しいくらいスピーディーにFF7を手にしてたんですね、私ね。オリジナル版もインターナショナル版も持ってる。

 

というわけでFF7に無事にトチ狂った私、小学校5年生。当時ですね、まだ小学生で所持してる人は少ないケータイ電話持ってて、それでEZwebに繋げまくってて、BLというものの存在を知ってたんですよ。最初は嫌悪した。ただ、この年齢の時にちょうど日出処の天子とか読んだせいで「世間一般に流通する本のテーマに選ばれ受け入れられるくらいにこういうものを好む人間はいるんだ!」と存在を肯定されてしまってて、だから何が起こったかっていうと

セフィクラめっちゃあるやーんってなった。

なったんですね。夢小説とか漁ってたらこんなことになった。最悪だ。なんだこの出会いは。

ただですね、セフィクラがまあ好みじゃなくて可愛いクラウドをスーパー攻め様セフィロスが半ば強引に手篭めにしてるその様子たるや、びっくりするほどに私の性癖ではなく。まあ私は健全だったのですけべ作品はちゃんと年齢守って読まなかったんですけど、昔の個人サイトってたまに謎にガバいので年齢制限付けなくてええんか?くらいギリッギリのやつとかあったりしたりしたんですけどね、そういうの見ても私悪くない。あと隠しページの意味わかんなくてたまたま見つけて大変なことになったりしたけど私悪くない。

そういう言い訳はさておき、まあ……、そういうわけでなーんか好みではないなと。そこでやめときゃいいんですけど、謎に心に火がついちゃったんですね。

私は突如自分の好みに突き刺さるカップリングを探し始めた。

そして私は腐女子になった。

 

そんな私の流浪の旅、最初の出発点はFF7スピンオフのDCからでした。クソゲー言われてることを後から知って泣いたけど、私は今でもGacktのお歌を聞くと気が狂います。好きなんだよ。クソゲーだけど。しょうがないだろヴィンセントが好きだったんだよ。

あ、当時の私の推しはセフィロスとヴィンセントのシャンプー消費量がえげつなさそうな2人でした。最近だとドラクエ11ホメロスおじさんもシャンプー死ぬほど高そうですよね。どうでもいい話でした。

常時半裸の弟(CG)をお姫様抱っこする実写のGacktもといジェネシスお兄ちゃん。大変シュールな光景。そういう訳わかんないものを見ながら私は

ツヴィエートのみんなに死ぬほど愛されて眠れないヒロインみたいな夢小説

を読んでいた。そう、さっき書いたように夢小説あさってたら二次創作BLにたどり着いてしまったんですよ。この死ぬほど愛されて眠れない小説のあったサイトにね、BLもあったんですよ。そこから私は狂ったよね。狂っちゃった。白黒兄弟とか読んでたし、なんか知らんけどタークスのやつも読んでた。社長とレノがいい関係になってた。まあほら、ヒロインがタークス設定だったから。

ちなみに上に書いた夢小説のタイトルが某アイドルデュオの曲名で、今私はその曲を聴いている。いい加減で頼りなくてそんな僕だけど。てかまだその原罪みたいなサイト消えてないんですよね、怖くない?

で、そういうところから二次創作BLを手当たり次第に口に運んでいるうち、あることに気づきました。

ヴィンセント、受けだな。

気づいちゃったんですね。ヴィンセントは受け、そういうことに。

またまた余談なんですけど、私病的に年下攻めが好きで、皆さんご存知の通りヴィンセントおじさん見た目20代なんすけど、実年齢52歳とかそれくらいなので、まあどうやっても年下攻めなんですよ。北条が相手じゃない限りは基本年下攻めにしかならない男なんですね。最高だなこいつ。なのでまあこいつのせいかな……って思う時がたまにあります。

で、そんな年下攻め製造マシーンだったヴィンセントが受けと、そう思った私に次の問題が立ちはだかります。

攻め、誰だろう?

そう、攻めに困った。無難なところではシドがいました。わりとシドヴィンは多くて、セフィクラ、ザックラ、シドヴィンみたいな感じのところが散見されたんですね。そこで私はセフィクラの多さと好みではないという気づきを得たりした。ここら辺からセフィロスの相手も気になるようになってきた。

で、私はひたすら流浪し、ある時天才的な気づきを得たんですね。

そうだ、セフィロスとヴィンセントだ。

地獄の始まりでした。何故かって?死ぬほどマイナーだからだよ。

試しにセフィヴィンで検索してみるといいよ。直近だと多分私の呟きしか出ないよ。可哀想な叫びしかないよ。

ん?どうしてマイナーかって?

こいつら本編派生全て含めて一度も会話してないからだよ。

会話してないんですよ。まあしてるわけないんですけど。だってこいつらが直接会うのセフィロス戦くらいじゃん。そもヴィンセントは任意加入キャラだから最悪仲間になってないことさえ考えられるわけ。

顔カプかよ〜って言われそうなんですけど、まあ実際顔いい組み合わせだし、同棲したらシャンプー毎日ボトル2本くらい使いそうな組み合わせですけどそれでも顔カプじゃねーんだよ!という話を今からします。

知ってる人はあの話かと思って読み飛ばしてください。

 

さて、知らないみなさんにご説明しますと、セフィロスとかいう顔がいい男、FF7のラスボスなんですね。で、彼がなぜラスボスになったかというと、マッドサイエンティストの北条という男が、自分の息子(本当に血が繋がっているのかは微妙に怪しい)を「宇宙人の細胞を植え付けて強化人間を作る」という狂った人体実験の材料にした、という事実を知って絶望でぶっ壊れたからなんです。以降、トチ狂ったセフィロスはその宇宙人ジェノバを母と呼び、外夷である母とその細胞を受け継ぐ己という存在に仇なす人類を滅ぼさんと動き始めるわけです。

で、この北条という男が一体誰に子供を産ませたのかってところなんですけど、ここにルクレツィアという一人の科学者の女性がおりまして、この人がセフィロスの実の母親なんです。で、このルクレツィアさん、それはまあ綺麗な女性でね、彼女の身辺警護中のヴィンセント・ヴァレンタインが片思いしていたんですよね。

ただ、ルクレツィア自身、同じ科学者である北条に惹かれる部分があり、さっきも書いたように子供を身ごもってしまうんですね。この辺派生と本編で設定違うから曖昧な感じで行きます。

それなのに、北条は生まれる子供を母体もろとも人体実験の材料にするというではありませんか。ヴィンセントは愛する女性を守るため、マッドサイエンティストの凶行を止めようとします。ですが、抵抗むなしく体を銃で撃ち抜かれ、自身も人体実験の餌食にされ、不老不死の呪われた体を得てしまうことになるのです。

これが本編から約30年くらい前のエピソードとなります。

そう、つまりヴィンセントはセフィロスの誕生に関係している人物なのです。

 

ほらね?運命でしょ?

運命だろう????

運命だと言え!!!!

取り乱しました。申し訳ございません。ちなみに、セフィロスの父親が本当に北条なのか微妙に怪しいところがありまして、ルクレツィアさん自身ヴィンセントを憎からず思っていた描写もあった上、セフィロスとかいう魔性の美形キャラの親にしては北条の見た目がアレだったせいで、だったら美形のヴィンセントの血では?という説もありますが私はこれを絶対に否定します。ヴィンセントの性格でルクレツィアに手を出してるわけがないので。あり得ない。それだけはない。絶対にない。

あと、愛した女を寝取られたけどその女の実の息子に惚れられるのめちゃくちゃ興奮するので息子じゃなくていいです。

 

で、私は以降ずっとセフィヴィンを胸に抱いて生きてきたわけです。小学校5年生の頃から。10年以上抱えてるからなこっちは。マジで辛い。

あ、今日なんでこんな記事をいきなり書いているかというと、

人気投票FF7の結果がこちらです!って画面に出された時に彼らが並んでいたから

です。あまりにも小さい!出来事があまりにも小さすぎる!その事実に興奮して泣いたら、なんか楽しくなっちゃって……。あと、フォロワーに本持ってたという人物が現れて泣いたので……。

FF7をプレイしたことのある人全員からちょっとよくわかんないですねみたいな反応をされ続けてきたので、まさか本を所持していて、存在を否定しないフォロワーがいるとは思わなくてマジでグっときてしまったんですよね。そういう気持ちが迸って記事を書くに至ったわけです。

 

あ、ちなみになんですが、私は結局このあと

でもまあセフィロスは受けだよな

と言い出し、クラウドは攻めだよな!と言い出しました。いや受けでしょ、村を焼く顔がいい男は受けでしょ、身長高いし。胸元めっちゃ見せつけてくるし(後で調べたら全然露出してなくてスペキャ顔です)

ちなみに、私は某ゲームの年下で顔が綺麗な勇者×身長200センチ弱のガタイが良くて雄っぱいの大きいおじさんの組み合わせにトチ狂っているんですが、そういえばクラウドは顔が綺麗な年下だし、セフィロス身長2メートルあるので、なんていうか

呪いかな?

と思いましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

 

 

あ、もうクラウドさんが二人まとめて抱けばよくない?

 

ウサギ先生は月で跳ねる

前回に引き続き、風花雪月のとっ散らかった感想をつらつら書きます。

青獅子の話をします。

よろしくお願いします。

 

 

 

 

本題に入る前に、少し書きたいことがあります。それは、今回、青獅子ルートを見て私が思ったこと。それは

話がわかりやすい

でした。このルート、主人公の出自も教会や闇に蠢くものたちの思惑も、一切触れられないんですよ。ひたすらずっとメンタルを病んだディミトリくんが立ち直って王になるまでの話なので、全体的にとてもとても話が単純なんですよ。人間関係も幼馴染や旧知の間柄が多くキャラ名以外の固有名詞が少ないという親切設計。私横文字に弱いオタクなので……。高校の時世界史取ってたけど。

そもそも学校パートのエピソードがやや青寄り(マイクランとロナート卿が出てくる)なので、そこからしてキャラに入れ込みやすいのも高ポイントでした。マイクランがシルヴァンの兄だということはアドラー受け持ってた時にもちゃんと理解してたんですけど、すごい序盤に出てくるロナート卿とアッシュの関係とか普通に理解してなかったですからね。まあ帝国に付くのに理解する必要も無いっちゃないですけど。でも知ってると愛着持ちやすいというか、たとえ担任じゃなくてもキャラに対しての見方が変わってくるよね。

なので、青のほうが士官学校で受け持った生徒たちが巻き込まれていく運命の話、として面白いなという印象でした。てか、私はこういう話を期待してこのゲーム買ったんですよ!ってなるので、話の構造自体でわりと満足度高いなと。真相何も明らかになりませんけど、その辺の説明は別ルートでするんだろうな!って思うくらい潔く不要な設定には触れなかったのも良かったです。セテスでさえレア様助ける気ねえので笑っちゃいますね。赤はわりと「みんな知ってるね?」ってノリで、ちらっとここで語らないエピソード挿入してくる時があり、知らねえ私は「????」ってなってたので。ディミトリのぶつけてきた憎悪とか、化けて出てきてるみたいなディミトリの意味とかやけに気になる感じだったお陰でかなり混乱してしまったよね。

前回かなり煮え切らない感想を書いてしまったなあと思うんですが、青をやってようやく

最初に赤はやめといたほうがよかったな

と思えるようになった気がします。あくまで私個人の意見なんですけど、赤の、特に紅花は「最低限ここだけは知っていないと理解しがたい要素」が結構多くて、そこを知って楽しめる段階に到達してないと、ひたすら混乱して全く面白くないことになるんじゃないかなって。紅花→銀雪の順番今となっては余計にわかりにくくなるだけだったなと思いますし。

あと、上にも書きましたけど、私自身が戦争という地獄に置かれた生徒たちを見たかったので、それをきっちり描いていた青は期待通りでよかったです。

などと書けば書くほど、うっすらと赤のシナリオに不満足だった匂いが立ち込めてますけど、私は逆に

青をやったことで赤のシナリオをようやく受け止め始めることができた

と思っているし、青やったからようやく赤を消化できてるところあるなと思っているので、とりあえず今回は青の感想と、赤との対比をつらつら語りたいと思います。

 

 

とはいえまずは青の話に触れたいんですが、全体的な流れとしては先ほど書いたようにディミトリのメンタルを健康にする話なので、まあ……、ぶっちゃけそこに関して語る必要は……、ないよね……。銀雪と同じく教会サイドを味方につけつつ、帝国倒すお話ですし。

ただ、このディミトリくん復帰させたみんなが持ってるエピソード一つ一つがすごくよかったんですよね。

あ、私一つ反省したいのが、前回面倒くさがって支援ほぼ上げないまま終わったんですよ。さっき見てきたらドロテアと女の子たちの支援以外ボロッボロでした。そりゃあエーデルちゃんとドロテアが添い遂げますわ。(※二人のペアエンドが出ました)

というのも、なんか日常の中でみんな切磋琢磨しあいながら自己研鑽してんなって感じの話が多い気がしたんですよ。ここあとで詳しく語ります。で、こう……、ほら……。私はどちらかというと、キャラの知られざる過去、心情、呪いみたいなものが見たかったので、そういう話が多かった青が肌に合ってたんですよね。あ、でもドロテアちゃんとフェルくんの支援は良かったですね、好きなやつでした。

まあそんな感じなので、

生徒たちは全員支援マックスまで上げました。

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もちろん、生徒同士も全員マックス上げられるところまで支援を上げています。

そんな私が好きなのはシルヴァンとメーチェの支援Aと、ディミトリとフレンの支援Aです。私の好きな男とか女のタイプを知っているみなさんはそうでしょうねとせせら笑ってください。知らない人は、過去の出来事に呪われ自分を自分の手でズタズタに引き裂きながら生きていた男が、ひた隠しにしてきたその生き方の辛さを理解し受け止めてくれる存在と出会う概念、をぶつけられるタイプの話で死んだ、とだけ理解してください。

ちなみに私はそもそもメーチェが死ぬほど好みだったので、レト先生だし男選べないからメーチェ一択!彼女と添い遂げるわ!って息巻いてたんですよね。そこにシルヴァンとの支援を見てなんて言ったと思います?

シルヴァンからメーチェを奪うようなことできない……

ですからね。限界オタクもここまでくるといっそ恐怖ですねははは。

ちなみに、メーチェと結婚したパターンでは、

  1. ドゥドゥーソロ
  2. アッシュとアネット結婚
  3. シルヴァンとイングリット結婚
  4. ディミトリとフェリクス仲良しエンド

だったんですけど、そのあと誰とも添い遂げないパターンで遊んだところ

  1. ドゥドゥーとイングリット騎士道エンド
  2. アッシュとアネット結婚
  3. シルヴァンとメーチェ結婚
  4. ディミトリとフェリクス仲良しエンド

でした。ふざけて言ったのに、なんか本当に奪ってしまってたっぽくて笑いました。

更にどうでもいい与太話なんですけど、私ディミトリを踊り子にしたんですね。踊り子。いや……、なんか闇堕ち顔した美形が高露出衣装着て踊ってくれたら最高だなとか思って……。それで何が起こったかというとですね、

口もきかない、ご飯も食べない、訓練にも参加しない、寝てない、幻覚見えてる、みたいな状態なのに頼んだら踊ってくれるディミトリくんが爆誕

イマジナリーグレンとかイマジナリーランベールパパにお話してたのすげー怖かったんですけど、なんかいっそそれよりも怖い感じになりました。病んでるのに踊ってくれるディミトリくん。シュールすぎる。従おう、じゃないから。君踊ってる場合と違うでしょ。いいからなんかマイスリーとか飲んで寝なさいよ。あとはご飯もしっかり食べて欲しいところなんですけど、ご飯……、ごはん……。味……。フレンの支援Aを開けたおかげで、無事にご飯に誘ったときのセリフで死ぬようになりました。料理作っても味付けは任されるんだよ……。分量が決まってるものはいいけど……って言い出すんだよ……。

 

もうこの流れでキャラの話をするんですけど、ディミトリくんはキラキラした正統派な王子様だったのに

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こうなるのでマジで興奮しました。銀雪で会いに来てくれた時からずっと思ってたんですけど、この5年後ビジュアル完成されすぎてない?顔が良すぎるんだよな、顔が。

それに加えてこの目の下のクマですよ。人相悪くなってて最高ですね。発言も物騒、笑い方も危ない。いいところしかねえな。最高だな。そんな病んだディミトリ(以下、病みトリ)が最高すぎて、フォロワー相手に「元気になったらショックでゲームやめそう」とか言ってました。好きすぎて病みトリくんとの交流日記とかつけてたし。

てんまのせつ 2のひ
きょうは でぃみとりくんが おはなししてくれました。
うせろ という ひとことだけ でしたが だいしんぽ だとおもいます。

とか、

こげつのせつ 8のひ
きょうは でぃみとりくんが 「……道を阻むなら、殺すだけだ」といってくれました。とうとう くとうてんが はいりました。
ぜんかいは うせろ のひとことだけ だったので たいへんなしんぽ だとおもいます。
このちょうしで もっとおしゃべり してほしいです。

とか、

たいじゅのせつ 5のひ
きょうの でぃみとりくんは わらってくれました!
わらいながら「ようやく殺せる……」といっています。しょうじき ぶっそうだな とおもいますが わらえるだけ まし になったのでは ないでしょうか。
まあ こいつ まえから わらいながら ひとごろし してましたけど。

とか、

たてごとのせつ 3のひ
くしくも このひは せんせいの たんじょうびでした。でぃみとりくんは すっかり めのしたのくまも とれて けんこうな かおに なってしまいました。
しえんかいわが よめて さいこうですが あくやくみてえな やみとりくんが とても こいしいです。

などと言っていました。自分のリアルな誕生日が5月3日なので先生の誕生日もこの日なんですけど、まさかの誕生日にディミトリくんが元気になって初めての散策が来たので笑いました。そういえば、誕生日にはディミトリくんがお手紙くれますけど、病みトリくん時代でもお手紙ってもらえるんですかね。もらえたら面白いのに。

ちなみに、紅花は4月終わりなので2回目の手紙をもらえず、銀雪は級長いないので、このゲームで一人の人間から二度誕生日を祝って貰えたのは今回が初めてでした。やったあ。

そんな彼は、とにかく優しすぎる人だなあという印象です。作中でも言われてますけど、優しすぎるが故にとても甘いので、国を背負って立つのには全く向かない人間なんですよね。まあ、青はみんな優しい子たちばかりなので、もうこれはお国柄なのかもしれませんが。

これまた青の子たち全員に言えることでもあるんですけど、特にディミトリは何かを失った喪失感に喘ぐ人間なんですよね。ダスカーの悲劇で失った家族や友人たちをはじめとして、今まで自分が殺してきた人々のことも、自分の命令で死んでいった人々のことも、全て背負いこんでしまう。なんの関わりもない通りすがりの村人のことでさえも、失ってしまえば胸を痛めて喪失の記憶を刻んでしまう。

悲しいけれどそこに囚われては何の解決にもならない、と立ち上がり、自分の目的のために兵が死ぬことを必要な犠牲と割り切れるエーデルガルトとは何もかもが対照的なんですよね。父親が死んだ先生に対して、立ち上がることを促すエーデルガルトと、寄り添うことを選ぶディミトリってところからしてもう真反対の対応だし。ただまあ、この時のディミトリ病んでて怖かったですけど。お前のために槍を振るおうってなに。共通の敵が出来て、仇を殺す大義名分がますますしっかりしたからか。

そういえばディミトリってやけに好戦的なところがあって、それをフェリクスからは猪王子なんて揶揄されてますけど、単純に人殺しが好きというより、自分の守りたいものを脅かす脅威を取り除けて嬉しいみたいな感情がちらちら見えますよね。敵であるとか、弱者を不当に虐げているとか、そういう大義名分がない相手を手にかけてることはないみたいですし。本当に快楽殺人者なら無抵抗の村人とか殺しててもなんらおかしくないじゃないですか。それをしないってことは、要するにそういう理由であんな壊れ方したんだろうなあって。

というかそもそも、現代的な倫理観で言ったら殺人とか絶対的にアウトですけど、この倫理観も現代とまるで違う中世の、しかも戦争中のことなのがね。自分に害をなさない村人を無為に殺しまくったのではなく、手にかけてるのは敵対勢力がメイン。変な言い方ですけど、戦争中に敵を殺すことを誰が咎めるんだって話です。人を殺さなきゃ自分が死ぬのが戦争ってもので、そんな行為をやってんのに、それでも自分の手で誰かを殺してしまった人々の人生を思って苦しんでるんですよ、ディミトリ。自分の手で奪った命を惜しむ誰かの存在に胸を痛めてる。自分が失ってしまって辛くて、その辛さからずっと抜け出せずに苦しんでいる。だから顔も知らない誰かのことにさえ自分を重ねて、同じような痛みを与えてしまったことを悔いる。この人本当に王に向いてない。

エーデルガルトは逆に、そうして奪われて傷つけられてもなお立ち上がることができる人間のポテンシャルを信じてる節ありますよね。ディミトリはそもそも傷つかないようにしてあげたくて人々を守るけれど、エーデルガルトは傷ついたって人は前に進めるからと人々に多少の傷が付くことは厭わない。そりゃあ気が合いませんわ。

で、青のシナリオで一番感じたのはこの「守る」という部分なんですよね。

例えばドゥドゥー、彼もまたダスカーの悲劇で家族どころか同族の大多数を失い、住む場所も無くした。残ったのは心無い罵倒の言葉だけ。そういう状態で、それでもディミトリが自分を守ろうとしてくれてるんですよ。どんなに偏見や差別を浴びせられても、ディミトリは自分の存在を肯定し続けてくれた。それどころか、あの悲劇の日に身を呈して命さえも守ってくれている。だからドゥドゥーはその恩に報いたくて、命をかけてディミトリを守ることを誓っている。実際、斬首されそうになっていたディミトリを彼が体を張って助けてますからね。支援会話でも、自分という存在を肯定して受け入れてくれる誰かを庇うことが多いんですよ。誰かを守ることが、今の彼が自分に課した役割なんですよね。そういえばメーチェとの支援Aで、おそらくメーチェが好きなのに彼女が鈍くて話が通じない流れがあったの可愛くて好きでした。めっちゃ可愛い。

そしてシルヴァン。彼もまた、紋章を得て生まれてしまったせいで、自分自身へ向けられるべき愛情を失ってるのがポイントです。兄は言うまでもなく、親や女たちには愛されるけれど、それは紋章があるから。誰もシルヴァンという人間そのものを愛そうとしないのが、実のところ彼の心に深い傷を刻みつけていることがわかります。だけど、今の仲間たちは皆、誰も紋章を持つゴーティエ家の息子としてのシルヴァンなんか見ちゃいないんですよ。女にだらしなくて、適当で、だけど憎めなくて才能があるお兄さんだと思って接してる。ドゥドゥーと同じく、存在を肯定されてるんですよね。だからシルヴァンも、やっぱり誰かを守ることで今のこの居場所を失わないように振舞ったりするんです。フェリクスの支援会話なんかまさにそう。

あ、アネットちゃんとの支援会話で、自分の能力を羨ましがられた途端にそれを隠そうとしたところ、あまりにも悲しくてよかったですね。女の子に花を持たせる云々言ってましたけど、あれ要するに嫉妬されて妬まれて自分に危害を加えられないようにするための防衛本能ですからね。はあつらい。

イングリット、アッシュの二人は揃って騎士に憧れていて、そこからしてもう誰かを守るための存在としてありたいと思ってることが透けてますよね。仕えるべき人のもとで力をふるい、時には命をかけてその人を守ることさえある職業への憧れを持つあたり、やっぱり二人とも「守り」の側にいるんです。イングリットちゃんとフェリクスの支援なんてそのものズバリ守ることに対しての向き合い方みたいな話でしたしね。何を優先するのかっていうやつ。

同じくアネットも、メーチェとの支援会話がまさに「守り」の姿勢を見せる話でした。厄介な賊に絡まれたメーチェを守ろうとして頑張って、ちょっと喧嘩したりする友情ストーリー強めの百合。それと、ディミトリに対しても「父親のようにならないために(=父親のようにメンタル病んでしまわないように)見守る」と発言しているので、やっぱりここでも守り、なんですよね。

そしてメーチェなんですけど、この人は物理的にというより、精神的な面で誰かを守り支えたいと願って生きる人だなあという印象なんですよね。家が取り潰されて父親に捨てられ、自分を身ごもった母親は違う男と再婚するも、後継となる男が生まれたら用済みとばかりに母娘は捨てられ、教会に身を寄せて過ごしていたところまた別の男に拾われるもその男も紋章目当てという有様。

喪失の連続だった人生の中で、優しく自分たちを保護してくれた協会の人々に感銘をうけ、自分もそうやって弱い誰かに寄り添い守る存在になりたいと生きている。そんな彼女だからこそ、ひたむきに誰かの心を守ろうとするんですよね。特にこのクラスはメンタルに問題がある男が多いので、彼女のそういう優しさはぴったりはまっている気がします。実際、私の気を狂わせたシルヴァンとの支援Aでは私があなたを守るわと発言してますからね。シルヴァンの心の脆いところまで踏み込めてるのメーチェだけって事実普通にやべーからな。先生男だからそこまで踏み込ませて貰えねえんだぞ。

そして最後、フェリクスなんですけど、実は意図的に彼の話を避けてきてました。というのも、ディミトリと並んで誰かを失いたくないと思っているのは彼じゃないかなと思ったからです。

素直じゃないタチなので、かなりつっけんどんな言葉が目立つフェリクス。ただ彼がそうやってぶっきらぼうな言葉をぶつけるのは、全て死んだらそれで終わりなのだから、無為に死に急ごうとするなという気持ちの表れだよなあと。だからディミトリのために命を捨てようとするドゥドゥーのスタンスを彼なりに諌めようとするし、自分のために命を捨てるかもしれないシルヴァンには死ぬときは一緒だと約束しただろうみたいなとんでもねえことを言いだすし、ディミトリが自分より先に死んだら王妃より嘆き悲しむんですよ。マジでとんでもないよね、後ろの二人とか特に。人が死ぬと悲しいから死んでほしくないっていう、めちゃくちゃ当たり前のお話を意外と情動的な形で我々に提供してくれるんですよこの人。兄を失った時の悲しみが、多分ずっと残ってるんですよね。同じような目にあいたくないし、同じような気持ちを味わってほしくもないし。そういう気持ちを素直じゃない言動に乗せてるんだろうなあって。

そういうフェリクスもメーチェを庇って怪我をしているので、もうなんか……、ほんと……、この人たちは誰かを守ることがベースになってるんですよねえ。まあ騎士の国だからってのはあるけれど。

 

ここで赤のみんなのお話をするんですけど、赤の子たちって死にたくないなあってよく言ってた気がするんですよ。死にたくないの。だから支援会話でも散策中の会話でも、死なないために何かをするとか、死なずに未来を迎えたら何をするかとか、そういうお話が多い気がするんですよ。

誰かを守るために自分の命を軽視しがちな青組さんとはえらい違いですね。

えらい違いなんですよ。ここ、これですよここ。例えばヒューベルトとドゥドゥーの従者としてのスタンスの違いにそういうのが出てきてる。ここ。露骨に出てる。

ヒューベルトって、エーデルガルト様のために手を汚すことを厭わないんですよ。彼女のためにいくらでも人を殺そうって言ってるんです。人の命を奪うことで彼女の覇道を守ろうとするんですよね。一方ドゥドゥーは、先述の通り自分の命をかけて守ることが彼の行動ベースなんです。だから作中で本当に命をかけてる。いざという時に、自分の命でもって殿下を守ろうとするんですよね。

死んだら支えられないから死にたくないヒューベルトと、死ぬことで主人を守れるならと覚悟を決めているドゥドゥー。ほらね、真逆。ヒューベルトはエーデルガルトに死ねと言われれば死ぬけれど、それを彼女が望まない限りは生きて彼女に尽くし続けるし、ドゥドゥーは生きろと言われてもそれで殿下が死ぬなら絶対に譲らない。

エーデルガルトとディミトリのスタンスの違いが最もはっきりフューチャーされてましたけど、意外と他の子たちも対比されてるんですよね。ちょっと毛色が違いますけど、厳しく躾けられるあまり引きこもりになったベルちゃんと、厳しく躾けられるあまりワーカーホリック気味の頑張り屋さんになったアネットも対比っぽいですよね。

あとこれは対比というか私の願望というか……、なんですけど、シルヴァンがもっとバカに生きられてればなって思ったりするんですよね。それこそカスパルみたいな単純明快な思考回路で生きてれば……、リンハルトみたいなそれはそれ、これはこれみたいな考えしてれば……、っていう。だってシルヴァン、自分のことを雪山に置き去りにして井戸に突き落とした兄のことさえも気持ちを考えれば仕方ないと言ってあまり恨んで話いないそぶりを見せてくるんですよ。境遇はたしかに可哀想ですけど、だからって明確な殺意を持たれて殺されかけてまで兄のこと責めずにいるのがもう……。

この点、リンハルトあたりが同じことされてたら「殺したくなる気持ちは分からなくもないですけど、それで僕が酷い目に遭わされたことを許せるかって言われたら、まあ許せませんよね」っていうと思う。あいつはそういう男だよ。同情と恨みが綺麗に切り離されてるタイプ。強い。

あとカスパルなんて善悪のグラデーションとかなんも気にしてなくて、悪りぃやつは倒さねえとダメだろ!って感じで、敵認定したらズバズバ倒すタイプですからね。父親のことを殺すのも全く躊躇ってなさそうだし。親子の絆がってんじゃなくて……、とか言いながら父親の話するからな。この辺はディミトリくんも見習ったほうがいいと思うよ。

 

そういえば赤の子たちは敵を倒すこともさほど躊躇いないというか、かつての仲間を手にかける覚悟くらいとっくにしてますって感じがある。青の子たちはわりと手にかけることに対して思うところのあるという発言が多いんですけど、赤はさっきも言ったように死にたくないので殺すしかないと割り切れてる部分が感じられるんですよね。エーデルガルト自身が犠牲は仕方ないと割り切れてるせいか、余計にそういう強さを感じるんですよね。

ドロテアだけはさっきから挙げてる要素全てないですけど。

彼女は戦争で苦しめられる側の人間だったから、上に立つ貴族としての生まれではないからこその、覚悟の薄さとか脆さが滲む発言あって共感しやすくて好きでした。青の子たちも貴族多いけど、みんな何かを失ってきてるから、ドロテアみたいに失うことへの恐れとか不安を口にしがちなんでしょうね。

そういう意味では彼女は意外と青のほうが親和性高いんじゃないでしょうか。ペトラはそも素直で真面目ないい子だから青でやっていけるよね。アッシュとのペアエンドもあるし。逆にフェルくんは青絶対ダメなタイプだと思う。まだ触れ合ってないけどローレンツも青向かないし、リシテアも多分ダメ。レオニーも合わないと思う。マリアンヌは話しかけようとして間違えてスカウトしたが故にうちにいたんですが、おかげさまでメンタルの病院みたいなことになりました。情緒不安定のお手本のようなディミトリ、軽薄そうな顔の裏側はぼろぼろのシルヴァン、自分の存在を呪いとして生きているマリアンヌ、ダスカーでの己の無力を嘆き罪の意識を持て余すギルベルト。メンタルの病院ですね。

あ、ラファエルはめちゃいい人っぽいから、優しすぎるのが欠点みてえな青もいいかもしれないですね。ディミトリとの筋肉支援あるらしいし。

それ知って思ったんですけど、なんかもうディミトリくんはラファエルくんとのペアエンドを迎えるべきだと思いませんか。筋肉は裏切らないエンド。むきむきマッスルエンド。ディミトリくん病むこともなさそうだし、一番健康的だと思われるので……。

 

 

とりとめがなくなってきたのでそろそろ終わりたいと思うんですが、あらゆる場面で青と赤は対比というか表裏一体みたいになっており、なんとなくそう見たときに最後に赤をやり直したいなと思えたし、最後にやったらおそらくめちゃ面白いよなと思ったので、金鹿終わったらやり直したいと思います。

以上です。

新任教師ウサギさん

こんばんは。今日は珍しくゲームの話をします。別に珍しくもなんともないというツッコミが聞こえてくるようですが、今回記事にするのは、巷で噂の

ファイアーエムブレム風花雪月

です。ほーら珍しい。

購入理由は仕事がクソすぎてゲーム買わないとやってられなかったからなので察してください。つらい。

といってもまだアドラーラッセしか触れていないので、今回はアドラーラッセの話をつらつらとやっていきたいと思います。ちなみに、今後の予定としては次が青組さん、その次が黄色組さんです。名前が覚えられない。人の名前も覚えられない。地名も覚えられない。なんも理解できない助けてほしい。

ちなみに私はシリーズ全くやったことがありません。なので、バトルがストラテジーだったことすら知りませんでした。ストラテジーのゲーム自体はやったことあるのでそんなに抵抗なかったんですが、兵種とかの部分でしばらく苦しみました。今は賢くなったので、クラスの半数がドラゴンに乗っています。ドラゴンは正義。

 

ちなみに、シリーズ自体初プレイの私が事前に持っていた本作の予備知識は

  • 鬱になりそうな展開
  • 人が死ぬ
  • 絵に思うところがある
  • 学園もの

という、よくそれでやろうと思ったなレベルの残念さです。絵に思うところがあるについては後々語るんですが、私はどうしてもシルヴァンあたりがうたプリにいたような気がしてならないので察してください。

 

 

さて、適当な前置きはここまでにしてゲームのお話をしていきたいと思います。 

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名前はいつものやつです。男にしました。 

顔の造形に馴染みがあったので。

こういうタイプの男が受けのBLゲームあっただろ。ニトロプラスキラル辺りから出てたろ。全然関係ないんですけど、OLDCODEXの初アニタイって咎狗アニメ(そんなものはない)のEDなんですよ、知ってました?

あ、さっき予備知識がクソという話をしましたが、それじゃあモチベも保てまいと思ってキャラは最低限調べたりしたんですよね。で、その地点で私の興味を引いたのが

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この人でした。2段落目から性癖の匂いしかせず、2段落目!この2段落目!!!!!とツイッターで叫んでいたんですけど、

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推しに自分の解釈を押し付けるオタクみたいになりました。

名前のせいで大事故。

それにしてもディミトリくん前髪が意味不明ですよね。なんていうか首都高って感じする。箱崎ジャンクションみてえな前髪。邪魔そう。モデリング大変そう。まあ後々前髪の高速道路は解体になりますけど。

あと、メルセデスが明らかに好みのタイプの女っぽかったり 、おっ!このキャラ気になるぞ!と思ったらフォロワーから「ぱふぇさんフェリクス好きそう」と言われ大正解出されたりしました。あと、古川慎がどんだけ乙女ゲーなのかも気になるところだなあとか思ってました。キャラ名で呼べ。ほかはクロードのことを愛島セシルの親類などと認識したり、雄っぱいの大きいキャラを探したりしましたかね。

結局興味の8割が青組 

ということに気づいて終わりました。ね。ほんとにね。真っ青ですよ。

 

そういう状況だったので、私はとりあえずアドラーラッセを選びました。秒で矛盾した。いや、初手で青は怖かった。

というのは冗談として、単純に一番興味のあるところを終わらせてしまったら後がつらいかなという理由で赤を選んだところあります。これボブゲや乙女ゲーでよくやるやつです。興味のありそうなところを敢えて後回しにしてモチベキープするやり方。あとアドラーラッセ無難に王道っぽいキャラ造形だったので、最初にやるには安心かなと思えたところも良かったんですよね。黄色組さんはクセが強そうだし、青は王道を敢えて避けるタイプのオタクが落ちる地獄って感じするので……。

 

 

というわけでいい加減にアドラーラッセの話をしていくんですけど、まずはキャラの話をしたいと思います。というか、ストーリーはまだ語れないレベルなので……。他クラスの話見ないと恐らくなんもわからんので……。例えばほら、イエリッツァ恐らくメルセデスと知り合いなのにそこらへんの話が何もなかったりとか……。全然関係ないけどイエリッツァ顔の印象と声の印象が違いすぎて脳がバグる。

 

さっきも書いたようにこのクラスの子たちのキャラクター造形はみんな王道というか、無難というか、全員が主役みたいなタイプだなあというのが私の印象なんですよね。

最たる例は、やはり級長のエーデルガルト。彼女は帝国の皇女で、とても強い信念のある人です。己の行かんとする道の険しさや厳しさをきちんと理解し、それらを全て受け止めた上で前に進める絵に描いたように王道の「上に立つもの」なんですよね。

今回進めた紅花の章においての話をするんですが、例えばクロードの行動は誰も犠牲にしない、ってところに主軸を置いていて、だから王国とも帝国とも繋がらないフラットな立場を取ってたんですよね。一方エーデルガルトは、犠牲を厭わないとでも言いましょうか。最優先は自分の目的の遂行、その過程で発生する人の死は、単なる悲しいものとして片付けず、しかしいい意味で自分の中に留めず、って感じ。犠牲を払ってでも達成させた自分の目的の向こうに民たちの幸福があると信じてる人にしかできない行動とるんですよね。

行くと決めた道を、その選択をしたことに後悔は絶対にしない。後悔するような未来を描かない。そういう強さが彼女の魅力だよなあとか思いました。

まだ全然知らんので勝手なこと言いますけど、感情と行動がしっかり切り離されているエーデルガルトとは逆に、ディミトリは感情で行動してしまうところあると思うんですよね。そうじゃなきゃ、父親を失った主人公にかける言葉が復讐したいなら手伝うにならんだろって思います。感情先行型男。

てか、エーデルちゃんは前しか見てないけど、ディミトリは後ろしか見えてなさそうですよね。じゃなきゃあんな憎悪を吐きながら死なない。あれ私興奮しました。青が楽しみですね。

ただまあ、エーデルちゃん、王として完璧であるが故に平民で凡人の私には掴み難い部分が多くて、だからあの対決シーンでのディミトリの慟哭のほうが人間らしいなあと思った。彼の今後に期待ですね。

 

さて、エーデルちゃんは絵に描いたような上に立つもの、って感じですけど、それいうとフェルディナントの掲げてるものもめちゃくちゃ高邁なんですよねぇ。

一見すると立場に固執する貴族のボンボンって感じなんですけど、よくよく話を聞いてると、社会秩序の維持のために貴族という監督する立場の人間の必要性を説いてるんですよ。彼のいう貴族とは、決して立場に奢って甘い汁を吸って生きるものではなくて、力あるものとして民草を庇護する責任と使命を負った存在。めちゃくちゃしっかりした考えですよね。庇護を与える代わりに義務を果たすことを求めてる感じ。典型的なフューダリズム。

ちなみに私の初見の印象は貴族の松岡修造でした。熱意の強さがな。あと、エーデルガルトをライバル視しながらも実力差は埋めようもないほど広い事実に直面した時の反応を見てめっちゃ精神の健全なホメロス(※ド11)などと思いました。まともに渡り合っては叶わないからこそ、自分にしか成せない自分の道を模索してるからな、フェルくん。ホメロスなら20回くらい闇堕ちしてますわよ。

ただ、無気力インドア代表のリンハルトとベルナデッタの二人への対応がエーデルちゃんとフェルくんは大変似ているというところが味わい深いですよね。二人ともウザがられてんの。ポテンシャル高いのに自己肯定感なかったり、やる気なかったりするのが彼らにしてみたら本当にもったいないんだろうなあ。

ちなみに私はリンハルトとベルナデッタ側の人間なのでそっとしておいて欲しいです。うちの部長の話です。営業職ならいざ知らず、書類仕事の事務職にそんな熱意絶対にいらんです。

あとフェルくんは顔がうたプリですね。

 

そんな過保護ママ属性持ちの皇帝貴族の皆さんとは別の意味で熱いのがカスパルですね。名前が覚えられなくてどうしてもカルパスと呼んでいました。ごめんなさい。カルパス美味しいよね。

で、カスパルの話をするんですが、彼は彼で主人公っぽいというか、少年漫画のヒーローみたいな性格してますよね。救えなかったことを悔いるところも、やっぱり猪突猛進なところも、なんか男の子!って感じで好きでした。ところで私は友達と味覚が全く合わないのですが、お互いカルパスだけは好きなので笑いますね。

一体なんの話をしているのかわからなくなりますね。

 

ドロテアお姉さんは、生い立ちが、とても、好きでした。人生観も好きです。自分という人間に付与された属性だけを褒めそやす男が大嫌いというあの生き方、ほんのり切なくて好きです。

ただ、そのせいか

やたらと女の子とフラグ立てようとする

のであらまあってなります。なりました。エーデルガルトに恋愛話をすればエーデルちゃんと添い遂げるといい、ペトラを気遣えばやたらマッサージしてあげようかと言い出すなどするドロテアお姉さん、パートナーに男を選ばないほうが幸せなんじゃないでしょうか。

 

ペトラが一番普通かもしれない。強いし優しいし可愛いし強いししっかりしてる。ペトラいい奥さんになってくれそう。帝国の属国であるブリギットの王女という政治的に非常に難しい立ち位置にいるのに、それを感じさせないほど明るく立ち回ってんのすごくいいんですよね。

カタコトすぎない喋り方なのも面白かったです。息の根を止めるを首を絞めると理解するなど、ちょくちょく愉快な発言してくれて好きですね。

ペトラなら仲良くなれそうだな。伴侶としても最適だな。それなのに私は何故あんな昼寝大好き怠惰な男を伴侶にしたのか。面白かったからです。

 

そういうわけで、どいつもこいつもお友達になりにくそうなんですが、ベルナデッタとリンハルトはお友達になれそうですよね。ベルちゃん現代に生きてたら、教室で死んだ顔してるのにネットの中では生き生きする腐女子になってそうな趣味してるし。今ね、自分で言ったくせに自分で泣いてる。自分の学生時代思い出して泣いてる。

リンハルトくんは、なんかよくわかんないんですけど

男で唯一将来を誓い合ってくれる

のでちょっとよくわかりませんでした。なんで。私はフェリクスかイエリッツァと添い遂げたかったんですが。イエリッツァ顔が好きすぎるんだよな。シルクパレス出身っぽい顔してるけど。顔が好きすぎるんだよな。うーんマジェスティック

紅花でリンハルトくんしかフラグ立たなかったので、銀雪では一縷の望みをかけてフェリクスの支援Aまであげたんですけど、まあ普通にダメでしたよね。青組さんの担任したら添い遂げさせてくれますかね。てか見た感じ支援Sまである子がお相手に選べるっぽいですけど、そうするとイエリッツァはSまであったので添い遂げられますねやったあ!ビルの頂上から飛び降りて夜の街を滑空しそうな顔してるイエリッツァだやったあ!

お分かりかと思いますが、私はめちゃくちゃうたプリが好きです。ヘヴンズ増えてからはちゃんと追えてないですけどね。あとよく考えたらドゥドゥーがいますね。声帯が……。

 

さっきからしれっとフェリクスの話をしているんですが、そうですね、スカウトしました。いや……、なんもしてないのにフェリクスだけクラス替えを検討してくれたので面白くて……。フェリクスちょろすぎるんだわ……。チョロクス……。

などと言ってるんですが、赤組さんに彼を連れてきたせいでもうこれ愛だなとしか思えなくなって最高だったのでその話をしたいんですよ。

というのも、彼はなんだかんだ言いながら親友ディミトリがすごく好きで、父親のこともなんだかんだ言いつつも多少気にしてるみたいなんですよね。そんな王国出身のフェリクスが、帝国側についてかつての親友や、父親でさえも手にかける覚悟をするの、こんなの主人公への愛でしかないですよ。自分の肉親や知己と敵対するとわかっててこちら側に来てくれたのはマジで愛。これは愛。

 

愛といえばヒューベルトやばすぎますね。

あの見た目で学生?って思ったら実年齢20歳だったのが理解できない

のも含めてヤバいですよね。やばいでしょ……。表記ぶれするほど驚いたからな……。あの顔でにじゅっさい……、はたち……、振袖じゃん……。

彼に関しては、銀雪のあるシーンがクッソ好きなので、紅花と銀雪のストーリー対比していく中で語りたいと思います。あと髪の毛短いほうが好きです。

 

 

さて肝心なストーリーについてなんですが、エーデルガルトの覇道を見届ける紅花と、自身が王となり世界を統べる銀雪どっちが好きかと言われたら銀雪ですかねーっていう。

というか、そもそもこれめちゃくちゃしんどいとかつらいみたいな文脈で語られてて、後味がーなどと言われていたので覚悟決めてたんですけど、普通に思ってたような地獄はどこにもなかったので、もしかすると私の教師ロールプレイが足りなかったのかもしれません。いや、私に倫理観がなさすぎるだけかもしれない。ロドリグ戦でずっとフェリクスに攻撃させ続けてたしな……。

倫理観がゼロなので文字を小さくした。

でも実際、入れ込めるほど掘り下げられてないキャラが死んでもそんなに心にはこないですよ。死にたくないと悲痛な叫び声をあげられたら苦しいけど、見知った人が死んでいく悲しさはないかなって。私エーデルちゃんなんて倒した時のセリフが一番好きですからね。共に歩きたかったって言いながら死んでくの、あまりに悲しすぎて最高じゃないですか。はー青が楽しみですね。

てか、銀雪とか

クラス全員死んで教会の立て直しもうまくいかない破滅エンド

みたいな展開を想像してたんで、普通にエーデルちゃんとレア様以外死なずに終わったのでびっくりですよ。レア様めちゃくちゃ幼女だったし。レア様めちゃくちゃ幼女。

 

というか、私が銀雪好きだなと思うのは、エーデルガルトという人間の持つカリスマ性を感じられたからなんですよね。紅花→銀雪の順でやったからなのもあるんですけど、明らかに場の空気が違うんですよ。特に顕著なのが虚脱組のベルナデッタとリンハルト。常にやる気も積極性もないリンハルトが、それでも戦おうと言い出したのも、引きこもり生活を続けていたベルナデッタが前へ出られるようになったのも、どっちも紅花なんですよ。銀雪は無気力と引きこもりのまんま。

正直言うと、紅花でのエーデルガルトという人間が好みじゃなかったんですよね。私は穏やかで控えめな女の子が、小さな一歩を踏み出し自分を愛してあげられるようになるのを見るのが好きなので、健全に自分を肯定できているエーデルガルトは好みの真反対で。

だけど、銀雪の空気感を見れば見るほどにどれほど強く皆に作用し、皆を牽引する力を持っていたのかを見せつけられてめちゃくちゃ良かった。あと敵のエーデルガルトがめちゃくちゃかっこよくて、味方にいる時よりかっこよくて強くて最高だったので、私は今後も敵役エーデルガルトを愛していくと思います。身内というポジションからではなく、客観的な立ち位置から見るとこんなにかっこいい女いないってくらいかっこよくて可愛げもあって最高でしたね。

そんな彼女の強さを、敵対しているからこそ的確に指摘してくる銀雪のみんなもよかった。でも一番よかったのはヒューベルトの手紙ですね。

敬愛する主人を殺された憎悪を最後の最後で剥き出しにしてくるあの怒号

ですよ。今まで一度として聞いたことのない激しい声ですよ。あれずるいわ、あんなんずるい。特にこの二つの話って、共通して上に立つ者は自分の感情と切り離した部分で行動せねばならないって描写多いんですけど、死してその役目から解かれた瞬間の怒号が刺さっちゃったよね。

あと

ディミトリが憎悪を吐きながら死んだのか大変アレ。

上で書いたことがマジになってるディミトリほんとさあ。私びっくりしちゃった。感情で行動したらダメって言われてた。笑う。

てか銀雪でなんの脈略もなく化けて出てきたディミトリに何か意味があるのかと思ったんですが、結局何も明かされなかったのでモヤモヤします。

や、このゲームそういう要素多いんですよね……。いちいち微妙に情報が足りないので、今のところの紅花も銀雪もスッキリいってないんですよ、自分の中で。なんとなくもどかしいというか、痒いところに手が届きそうで届かないというか。そういう微妙な歯がゆさが……。

周回プレイ前提としたストーリーなのでそういう部分が辛いですね。闇に蠢く者って結果なんやねん。説明してくれ。レア様がやった実験がどう非道で、彼女の思いがどうしてあんなに切実だったのかさっぱりわからねえので、どっちにも微妙に入れ込めない私がいる。青やったら変わりますかね。いや実際、紅花と銀雪でエーデルちゃんの印象スッゲー変わったんで、多分また変わると思うけどもね。

 

最近寝てなくて頭が回ってないので、取り急ぎここまでにしたいと思います。もう少しちゃんと掘り下げられる状態になった、もう少しまじめに書きたいです。

じゃあこれからディミトリと添い遂げてきます。

以上です。

 

ご結婚おめでとうございます

鈴木達央さんが結婚しました。

めでたいので記事書きます。

 

私が鈴木達央さんのオタクをしていたのは大学生の頃でした。まあ今もなんとなくゆるゆる好きですが。去年の熊本のライブ、人生初の最前で、しかも自分の大学時代を過ごした場所だったので最高でした。はあ〜〜そっか結婚した〜〜おめでと〜〜私今超嬉しいよ〜〜えへへ〜〜!!!!

20歳の私が遠征の味を覚えてしまい、単位をクソほど落としたのは彼のせいなんですが、いやー嬉しいな。単位落としたけどちゃんと卒業できたのでヨシ。

熊本から東京への飛行機代より、熊本→大分→東京の飛行機代が安いからって地元に帰ったなあ〜〜!刑法の小テストを受けないと単位がヤバくて、でもライブのあった名古屋から直で熊本に帰るとどうやっても間に合わなくて、結局

夜行で名古屋から大阪まで移動して、大阪の伊丹空港で朝イチの飛行機に乗って熊本に帰ったりした

なあ〜〜懐かしいな〜〜!そっか〜〜!旅費がいくらかかったのか考えたくないですねウフフ〜〜!夜間の短期のデータ入力のバイトとかして月に十数万稼いでまた遠征してみたいな感じだったわ懐かし〜〜!

実は今日仕事最悪だったんですけど、なんか今超絶Happyって感じですわめでてぇ〜〜!!!!ほんとめでてぇ〜〜!!!!

 

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これは熊本の写真。

 

えー私が好きなライブの話でもすっか。

んーっとね、去年の1月のライブ、あれ楽しかった。主にフォロワーたちとふざけてたのが楽しかった。なんか

鈴木達央っぽい文章

を鈴木構文と名付けて連投してた気がする。H2Oとかを文字で再現してた。

それと去年の福岡。あれは私の頭がガンギマリした。強い薬。とても強い。

あと今年の熊本の時のMCがちょーーーーーーーすきだったんですけど、本人から口止めされたので書きません。怒られる。ウフフ。

 

どうしようこう、なんか、こう、推しカプが公式で結婚したのを見届けた昨年秋みたいなお気持ちですよ。推しカプは結婚して同居して毎日とても楽しいんだって言ってたからHappyだったんですけど、なんか今は私がHappyですねよかったねぇ達央よかったねぇ……

自分を持ってる人だけど、誰かの言葉に人一倍敏感で、その言葉に真剣に向き合ってる感じが好感持てて好きだったので、あ〜〜おめでと、ほんとそれしか言えねえや。

 

とりあえず明日ケーキ買ってこよ。

 

 

以上です。は〜〜〜〜〜〜めでたい。

雄っぱい

ブログ読んでくださってるかたにはなんとなくバレてそうなんですが、私はわりあい雄っぱいの大きいキャラが好きなんですよ。

で、思ったんですけど雄っぱいにも女性向けと男性向けがあるよなあと思ったのでその話をします。

 

なんで急にこんなことを言い出したかというと、夢女子向けのキャラ投票結果みたいなものをTwitterで見かけてですね、私の中のレジェンド黒崎蘭丸と、新進気鋭のド性癖男クレイ・フォーサイトが並んでたんですよ。順位が隣同士だったので。

で、まあクレイの大胸筋が大変立派なのは言うまでもないのですが、そういえば黒崎も雄っぱいデカいよなー、高校の頃よく大興奮していたなーと思ったんですよね。実際彼はあの作品内では雄っぱい大きい側の人間。アイドル作品なんで細身のキャラが多い中ではわりとがっしりした体つきです。

一方のクレイ・フォーサイトという男。彼の場合はデフォルメが効いてるキャラデザなので単純比較できないんですが、なんかこう、これもはや巨乳っていうか超乳だよなあと思ったんですよ。でかい。圧倒的に。

ところで、ふつうに女の子のおっぱいの話をするんですが、男性向け作品って貧乳設定でつるぺたまな板キャラ以外はおしなべておっぱい大きめに描写されるじゃないですか。女性向け作品だとA〜Cカップくらいのサイズをデフォルトサイズとしていくところ、男性向け作品ではD〜Gがデフォルトのサイズってところあると思うんです。私は気づいたんです。そういう違い、雄っぱいにもあるよね!?

例えばエグい女性人気が出るタイプのジャンプ系スポーツ漫画の筋肉は、やはりプロ選手ではなく学生であることが多いせいか細身でしなやかな筋肉が多いんですよ。あといわゆる乙女ゲーム等の女性向け作品にいる、体格に恵まれたキャラも、やはりしなやかな筋肉タイプ。こういうのを女性向け雄っぱいとします。

一方男性向け雄っぱいは、バトル系漫画などでよく出てくるタイプです。ジョジョとかドラゴンボールとかが典型的じゃあないかなと思うんですけど、なんかああいう感じです。見るからにムッキムキ!!!!強い!!!!っていうビジュアルのやつです。凹凸がいっぱいのメリハリボディ。これを男性向け雄っぱいとします。

と、言うわけでこの定義を元に私のボキャブラリーにいる雄っぱいが大きい男は男性向け雄っぱいか、女性向け雄っぱいかを独断と偏見で分類して遊びたいと思います。あ、あらかじめ断っておきますが、真面目な検証とかじゃなく、単なる酔っ払いの戯言なので絶対に真面目に読まないでください。ちなみに私はシラフです。

 

 

 

黒崎蘭丸(うたプリ

女性向け雄っぱいです。私の中でのキングオブ女性向け雄っぱい。銀髪でツンデレ要素持ちで熱いところもあって雄っぱいデカいからな。嫌いなわけがない。

ちなみに男性向け雄っぱいを好むオタクがすーぐ原作より豊かな雄っぱいにしてしまうタイプのキャラです。これを書くにあたり私も黒崎の版権イラストを大量に確認したのですが、記憶よりも遥かに貧乳だったのでショックを受けました。最初期のイラストは確かにえらいガタイがいいんですけど、それ以外はそんなでもなかった。なんで?

オタクは幻覚を見がち。

 

 

クレイ・フォーサイト(プロメア)

こっちは男性向け雄っぱい。典型的な男性向け雄っぱい。あれだけの巨乳なのに腰はめちゃくちゃ細いのでナイスバディすぎる。あと二次創作がガッチガチのムッチムチの最高雄っぱいだらけでマジで最高だったから最高。健康にいい。歴戦の男性向け雄っぱい信者が集ってた感じある。

同作品のガロはわりと女性向け雄っぱい寄りなので、余計に彼の爆乳戦隊パイレンジャーみが引き立つのもナイスです。リオくんは華奢の極みだしね。マジで爆乳じゃん最高だな。

二次創作に慣れてもなお、公式版権絵の巨乳っぷりが衰えないのでつよい。最高。

 

 

アシュヴァッターマン(FGO

女性向け雄っぱいのニュースターインド代表。胸は大きく腰は細く、凹凸は控えめな典型的な女性向け雄っぱいの要件を満たした、なーいすないすないすばでー。

通常立ち絵はさほどでもないんですが、最終再臨絵になった途端に筋肉でムッチムチになる上腕は男性向け雄っぱいポテンシャルも感じられるので期待できますね。

同期(LB4章で実装された皆さん)が全員華奢なため、やたら攻めにされまくってるのがもったいない。受けが見たい。私ですか、私はアスクアシュが好きです。

 

 

グラディオラス(FF15

ド11と同じ日に買ったのに一年間放置されたFF15くん和解チャレンジをしてるんですが、なんかとてもいい雄っぱいだったので入れました。まだそんなに触れ合えてないんですが、まあ……、男性向けでしょうね。

カジュアルな服装に着替えさせられたり、なんか上着引っぺがしたりできたので、とりあえずタンクトップ姿にしています。いい……、筋肉だな……。

てかスクウェアはいつもわりといい塩梅の筋肉を出すんですよね。女性受けしやすい男性向け雄っぱい。ほら、セフィロスとかセフィロスとかセフィロスとか。

 

 

橘真琴(Free!

絵に描いたように美しき女性向け雄っぱい。そして本人のおっとり優しい性格故にママにされやすい雄っぱい。私はそういう二次創作を一時期狂ったように漁っていました。

水泳してるせいか体脂肪率がかなり低そうな肉体してますよね。マグロで言うと赤身。スタンダードなおいしさ。いやでもやっぱり彼の雄っぱいを見るとママという気持ちしか抱かないですね。ママァ……

全然関係ないけど人選に他意しかない気がしてきた。

 

 

グレイグ (ドラクエ11

私が今一番好きな雄っぱいです。男性向け。マジでほんと最高にバランスがいいっていうか私の中では奇跡的なこう、アレ……、はーほんと最高……

なんで公式であんなぴたぴたサイズの服着てるのかがわかんない……。厚着なのに体格の良さをしっかりと余すところなく感じさせてくるジェネラル装備、それはもはやあぶない水着と呼んでも差支えがないのではなかろうかと思わせてくる高露出の英雄王装備の真逆な装備を揃えられているところまで含めていけない。劣情が止まらない。

そんな装備で大丈夫か。大丈夫じゃねえわ、こっちの身がもたねえんだわ。

スクウェアのFFは女性受けしやすい男性向け雄っぱいに定評あるんですけど、エニックスドラクエはゴリゴリの男性向け雄っぱい文脈ですよね。鳥山明だからね。

一時期私の支部のブクマが、クレイフォーサイトかこの人の二択になっていたゾーンがあり、なんていうか地獄だなと思ったりしました。最近ここにランスロットFGO)が仲間入りしかけてるんですけど、彼って紫髪で高身長で騎士キャラなので、私はとても自分のことをバカだと思っています。でもグレイグは円卓で例えるとベディだから……、ベディだから彼は……。

 

 

落とし所が見つからなくなったので終わります。結局女性向けで挙げたキャラは全員同じ声帯でしたね。おかしいな。

女性向け雄っぱいは体脂肪率が低そうでかっこいいし、男性向け雄っぱいは体脂肪が多少はありそうな柔らかなボディラインが最高ですよね。あと、男性向けの巨乳雄っぱいの持ち主は、得てして上腕も逞しく、腹斜筋の主張もしっかりあることが多いような気がしますね。

以上です。

 

 

 

こんぶはコンブ科の海藻の総称

こんにちは、ぱふぇです。

今から書くのはビルダーズ2の感想です。

めちゃくちゃ今更〜〜!!!!(※メインシナリオは昨年3月末にとっくにクリア済み)

ほんと最高だったのでいつかちゃんと感想書きたいなとか思ってたので、もういい加減に形にしました。前回このブログでビルダーズ2の話をしたのが監獄の警備が甘い懲罰並にガバガバとか言ってたクソみたいな記事だったんですが、あれ以降の展開あまりにもよくてアホみたいな感想を書いた自分を殴り倒したくなりました。

 

 

というわけでビルダーズ2を随分昔にクリアしたんですが、なんかもう設定がめちゃくちゃ刺さりすぎてそこからもう大変にしんどかったし、あと私はドラクエ2がとにかく懐かしいタイプなので、もうなんか色々と好きすぎてダメでした。

前回監獄からだったんですけど、せっかくなのでそれより前のモンゾーラやオッカムルの話もしたいんですよね。特にモンゾーラね、モンゾーラはもうなんか足踏み入れた段階で号泣しかけたからね……。ほら……、曲が……。

とりあえず前回の続きである監獄に関しては脱獄する直前でお礼参りをしたくらいしか面白い話はないので割愛します。ギロチンのドロップ率が低いと聞いて、ならギロチンは貰っておくか!と暴れた結果、監獄が大変無残な姿になりました。キャプとらなかったのが心残りです。

 

で、早速序盤の話からしていきたいんですけど、本作って主人公であるビルダーが魔物にとっ捕まってるところから始まるんですよね。ハーゴンとシドーが倒された2の世界で、ハーゴンの教えを守っているごく僅かな残党たちに捕まって船で運ばれてるという設定。

ビルダーズって1も2も私の中ではめちゃくちゃしっかり原作をリスペクトして作ってあるスピンオフという印象なんですけど、ドラクエって船が出てくるのは2からじゃないですか。だからビルダーズでも船が出るのは2からなんですよね。前作も今作も、ビルダーが生み出すオーバーテクノロジーすぎる乗り物はありますけど、その世界にデフォルトで備わってる(?)乗り物はちゃんと本家に準拠してる。そういう細かいところに真面目さを感じるんですよね。なんでこんな話をしているかというと、某ダースベイダーとか出てくる映画シリーズの最新作三部作でその辺全部ないがしろにしたものを見せられた故です。あれが酷すぎて、余計にビルダーズの真面目さとかリスペクトっぷりをひしひしと感じてますからね、今。どういうことだよ。いやほんとにな、ローグワンは最高だったのにな。ハンソロも良かったのにな。カノンがひでーよ……。今度この話もしよ……。

紆余曲折あって難破した船がからっぽ島に辿り着き、そこで相棒となるシドーくん、同じく島の中心人物になるルルちゃんの2人と共に物づくりを始めるわけなんですけど、ここも1との違いなんですよね。っていうのもビルダーズ1ってビルダーに仲間がいないんですよ。共に戦ってくれる誰かも、帰りを待っていてくれる誰かもいない。行く先々で出会う人々はいても、最後には別れて旅立たなければいけない。やればわかるんですけどめっちゃ孤独なんですよ。だけど、その孤独こそが1勇者の旅の孤独さをオマージュした部分でもあるんですよね。

一方こちらの2では仲間がいる。心強いったらないですよ。隣で戦ってくれる誰かがいること、帰りを待っていてくれる誰かがいること。そういう心強さが、仲間と共に旅できた2に似ていると私は思うんです。あとですね、キャラクター造形もローレシアサマルトリアムーンブルクの3人を意識してるんだろうなーって思うんです。主人公のビルダーがサマルトリア、シドーくんがローレシア、ルルちゃんがムーンブルクかなと。のほほんとしたにこにこ顔のおっとりマイペースなビルダーは、物作りはできるけれど決して腕っ節が強いわけではない。そういうところにサマルトリアっぽさを感じるんですよ。で、シドーくんは名前からして色々バレバレなんで割愛しますけど、彼唯一物作りができないんですよ。そういうところがMP0で破壊神を破壊した男っぽさがね、ありますよね。物作りパワーを略したらMPだしな。何言ってるのかわかんねーや。ルルちゃんは物作りも多少できて、かつ女の子なので必然的にムーンブルクです。まあ私ビルダーは女の子でプレイしたんですけど、男の子にしたら紅一点になるのでね。

なんか取り留めなくなってきたのでさっさとモンゾーラから中身の話をしていきたいんですが、とりあえずさすらいのテーマが流れたので神でした。6ヤクザなので……。滅多に使ってもらえない曲だから……。まあテリワンでは聞けるけど……。

モンゾーラは前作のリムルダールのような汚染された土地というイメージでした。作物が実る豊かな島だったのに、作物を枯らすくさり風が吹くために荒れ果てた土地になっていて、そんなモンゾーラに緑を取り戻したいと奔走するチャコちゃんに出会うところから始まります。

ストーリーも好きなんですが、前作で私を悩ませた食料問題を全て解決してくれる島だったのでもうそれだけで神でした。ここ、農業の島なので必然的に農耕の概念が生まれるんですよ。神だった。タネを植えれば作物が実って食べ物が得られる。とても素晴らしい……。狩猟採集生活を営んでいた人類が農業を発見したことでその数を安定させられた理由がよくわかる。農耕は偉大な発見だよ。

ここはやっぱりマギールさん無くしては語れないですよね。再三フォークダンスが流れるとその後の展開は大体鬱と言っているんですが、この作品特にその傾向がある。というかこれのせいでそんなことを言い出したところある。最初は破壊の教えを説く立場だった彼が、少しずつ歩み寄り物作りを許容し、自らも何かを作りたいと語った幸せな祭りの後、教団の総督ヒババンゴを説得しようと試みてあっけなく命を落とすわけですからね。

ある意味予想のできる展開だった部分はあるんですけど、実際見せられるとめっちゃつらいんですよ、とてもつらいんですよ。冷徹になろうとしてなりきれなくて、物作りへの興味を抑えられなかったチャーミングな物知りおじいちゃんみたいだっただけに。そしてこの辛さを味わったまま、ヒババンゴをぶちのめす直前までで終わる体験版。鬼か?何がなんでも買わせようという意思を感じる。

ただ、チャコちゃんが意志を継いで頑張ってくれるので、そこが救いだなとは思います。ほんといい師弟関係だった。だっただけにマジでショックだった……。

 

さてお次はオッカムル。金属加工技術を学べる島です。前作のマイラガライヤみたいな島。なんかシナリオもマイラガライヤみたいでした。一人の女を崇める筋肉たちの話なので。マイラガライヤといいオッカムルといい、わりとシナリオどうでもよくて強い武器作れたり兵器作れたりするので、物作りが一番楽しいパートだなあという印象です。

酒場とかプールとか、レジャー目的な建物をいっぱい作って派手なものが多かったので、建築するのがすごく楽しかったですね。あとシドーくんが筋肉に毒されて筋肉儀式してたので最高に好きでした。あと、シドーくんが性知識皆無だったので更に好きでした。バニーを見て興奮するあらくれどもを尻目に「ツノが強そうだな!」とか言っちゃうの可愛い以外の何物でもねえんだわ。はーかわいい。

ここも神だなと思ったんですが、何故かと申しますとあらくれが分け前と称して鉱石をくれるんですよ。前作やるとわかるんですけど、いい武器作るのに鉱石が絶対必要で、大量に確保するのはちょ〜〜めんどくさかったんですよ。それを鉱山で働くあらくれたちが勝手にやってくれんの。神サービスすぎる……。

あとここのあらくれは惚れた女のペロを幸せにすることしか考えてないんですが、時々すげえすけべ心を出してくるのが最高に愉快でした。覗きのためスケスケの部屋を作らされたし。腹いせにあらくれの部屋全てをスケスケにしましたからね。要求がだんだん図々しくなってくるんですけど、後半になると豪華な部屋を所望されてちょっとイラッとしたので、とりあえず腹いせに超絶豪華なトイレ部屋を作りました。楽しかったです。

ここはゴルドンが鍵でしたね。マギールさんに引き続き死人(死人ではない気もするけども)が出たので、やべーな意外と本気で暗い話だなこれと思ってしまい、あんまり意識しないようにしていたシドーくんの結末を意識してしまったのがここでした。マギールさんといいゴルドンといい、わりと容赦なく退場させたんで、ああこれシドーくんもどうなるかわからんなあと……。明らかにラスボスの名前で、人間離れした強さで、さらに言うと物作りが一切できない。なんか謎の声も聞こえてるし、一筋縄ではいかないだろなと。思ってました。

 

そしたらあの監獄に連れてかれたわけですよ。

スライハルトやモンばあのように愉快な面々と出会い、そして別れて脱獄したわけですけどね、ようやく出られた最高!さて次はどこかな!って思ったらね

次の目的地はムーンブルク

って言われた時の気持ち、わかります?

それまで2スピンオフなのに、全く2にゆかりのない場所ばかりに行ってたんですよ。だからここはアレフガルドではないのかなと思ってたら突如ムーンブルクとか言われて。あっこれなんかヤバいぞと思った。思ったら案の定でした。

ムーンブルクも〜〜二度とやりたくない

いや、もう胃が痛かったですよ。終わらない戦いで絶望した人々の前に、創造の力を持つビルダーと圧倒的戦力を持つシドーくんが現れてさ、戦いの運命を終わらせてくれるかもと希望を抱かせたが故のあの……、あのどうしようもない……、ほんと……。

まずシドーくんとの仲違いがキツくてキツくて……。歩み寄りたいのにみんなにそれは後にしてこっちを助けてくれって言われて、実際教団との戦いもスパイ問題も放置できるものじゃなくて……。そうしてゆっくり話し合える時間も取れないまま、シドーくんはどんどん精神揺さぶりかけられて不安定になり……。シドーくんと!話したら!すぐ!すぐ言われたもの作るからさあ!10分でいいから時間をくれ!?ってなりました。なったのにさ、スパイをぶち込む牢屋作れって言われてさ、嫌々作ったらそこにシドーくんぶち込むために作らされてたやつだったとか最悪すぎて泣いた。マジで本当に気が狂いそうだった。

初めて作ってあげた武器を大事に持っていると言ってくれたシドーくんと仲違いしてるだけで辛いのに。脱獄成功を祝うパーティーで、ルルちゃんやビルダーと過ごす時間は楽しいけれど、いつまでこうやって過ごせるだろうかと急に不安になってたシドーくんがさ、度重なるすれ違いで絶望して離れてくのを見てるしかないんですよ、話しかける機会がないから。苦しすぎる。

しかも、この時のビルダーとシドーくんのようにお互いのことを上手く理解しあえずにすれ違い、結果的に大事な友人を失ってしまったアネッサとか見せられてるんですよこっちは。リックともっと話せていたら、彼が壊れていく前に止められたのかなって悔いた夜が絶対あったでしょアネッサ……、自分たちと同じようになってほしくないからビルダーの背中を押したところあるでしょ……、もうほんとさあ……。

あとここにきてこの世界が虚構であることを突きつけられてしまったのでもうダメでした。ここではっきりとドラクエスピンオフだなって突きつけられたところあるし、ドラクエ2ドラクエ6を履修していたが故に最悪の結末を想像して発狂した。

ドラクエ6もこの作品と同じように夢の世界と現実の世界の両者があってそこを行き来できるじゃないですか。加えて主人公は現実の世界の人間だけど、バーバラだけは夢の世界の人間らつまり現実世界の肉体は滅ぼされているっていう設定。で、そんな世界とメンバー構成でラスボスを倒して世界の均衡を取り戻すと世界は元の通り分断されてしまい、現実世界の人間である主人公は夢の世界を知覚できなくなり、目の前でバーバラが消えちゃうから…………。

それでドラクエ2の話をするんですが、ロンダルキアに着くとローレシアの幻を見せられるじゃないですか。この世界、あのローレシアの幻なんですよ。あの時ハーゴンがロトの子孫たちを惑わせるために生み出した幻の世界に、咄嗟にシドーと自分を逃したのがことの始まりだったんですよ。破壊神シドーが倒された後、それでも世界の破壊を願ったハーゴンが、自らの作り出した幻の世界に、肉体を失い力を失ったシドーを連れてきて、破壊神としての復活の日を待ち構えていたのがこのビルダーズ2っていう作品なんですね。

つまり、今こうしてシドーくんと過ごしている世界は、6で言うところの夢の世界すなわち幻の大地で、シドーくんは現実世界にあるはずの肉体を失ったバーバラのポジションってことになるんですよ。

シドーくん、どう考えても消えるのでは!?!?

消えるじゃん……?いやだって……、こんなの役満すぎません……?消えるためのお膳立てがされすぎている……。

しかもムーンブルクハーゴンからの精神攻撃を受け続け、破壊神としての力がどんどん高まり制御し難くなっているシドーくんの姿を見せられてるんですよ。消える……、まってシドーくんと別れたくない無理……。

と、ムーンブルクで泣き叫んでいたところに流れたBGMがフォークダンスだったわけですよ。モンゾーラの祭りで流れたあの曲です。直後にマギールさんが帰らぬ人となったイベントが起こるあの、あの時の曲ですよ。ちなみに11でもこの曲流れるんですけど、やっぱり直後にロミアが泡になるイベントが起こるし、本家6くんでもバーバラとお別れするシーンでも流れてるんでね、もうだめ。フラグしかねえ。

ビルダーがニコリとも笑わなくなるしさあ……

いつもニコニコ顔だったビルダーがここから全く笑わなくなるんすよ……、つらい……、笑って……、だめだよそんな……。

のほほんとしててぼんやりおっとりマイペース、いつも笑っててみんなにそのことを突っ込まれてたビルダーが、真顔でずっとものを作ってんの。淡々とした表情で兵器をね、作ってんの。辛すぎる。めちゃくちゃだよ……。

ムーンブルク、まじでキッツイです。シナリオも辛いし、何故ここにきて突然実在(?)する地名が出てきたか、その意味を痛いほど痛感させられるのがヤバい。ムーンブルクは2における破壊の象徴であり、かつハーゴンが幻の世界を置いた土地であるロンダルキアにも近いという地理的条件を満たしてるんですよね。だから採用された。それが一気にここでわかる。出来が良すぎて頭おかしくなりそう。

本当に二度とやりたくないと思うくらい辛いんですけど、めちゃくちゃしっかり2をリスペクトして作ってるのが発覚するので神なんですよね……。モンゾーラやからっぽ島でやたらに6のBGMが採用されていたのは、ひとえにここが幻の大地だからっていう種明かしまでされてしまって気が狂いそうになる……。なんで好きなナンバリングと好きなナンバリングを混ぜたものを最高の形でご提供されてるのかわからなくなる……。

しかもここの何が好きって城の形が2で出たそれと同じってところですよ。ムーンペタちゃんとあるし。あとなによりも好きなのが美しいロンダルキアですね。ハーゴンに都合のいいように生み出された幻の世界という設定のせいか、この世界ではムーンブルクロンダルキアの気候が真逆になってるんですよ。だからムーンブルクは極寒の地、常に雪が降りすさぶ厳しい土地なんです。一方、ロンダルキアは緑に囲まれ花々が咲き乱れ清らかな水をたたえた湖が点在している恐ろしく美しい場所なんです。何もかもが嘘で塗り固められた場所だからなんですかね。あまりにも美しくて絶句します。花の咲き乱れる穏やかな気候のロンダルキア、そこに佇むボロボロになった幻のローレシア城。そこには何一つ真実がない。雪が降り荒ぶあの気候が正しいロンダルキアということは、この作品でのロンダルキアのような美しい景色が滅ぼされる前のムーンブルクだったってことでしょうか。そうか……、そうなんだな……。ちなみに今FC版2もやってるんですけど、やっぱりムーンブルク二度とやりたくねえなって感じです。マンドリルに撲殺されるので。サマルの棺桶を引きずって歩くムーンペタまでの道のりが遠い遠い。まあ大体デスルーラです。

 

さてそんなムーンブルクが終わり、なんとかシドーくんと共にからっぽ島に戻ってきたらシドーくん連れ去られちゃうんですよ、ハーゴンに。もうふざけんなと。こちとらボロボロ情緒やぞと。そこぬシドーくんが破壊天体とかいうよくわからんところに連れてかれたんやぞと。いい加減にしろと。

だけど、大事な友達を取り戻したくて、帰って来られる保証さえない場所に単身乗り込んでいくんですよビルダーは。ものは作れても戦える力なんて持たない職業なんですよ、ビルダーって。自分に戦える力はないと知ってても、それでも死地に赴くんです。命をかけて。ただ、自分の物作りを誰より喜んでくれた友人を取り戻すためだけに。ほんとに泣けてしまう。

そうして向かった破壊天体シドー、空は濁り大地は赤く染まり、虚無の空間から飛び出してくる破壊神の腕が世界をまさに壊そうとしているというとんでもない場所なんですよ。愛すべき人たちに出会えた思い出の場所を、人だった頃の自我を無くし神に成り果てたシドー自ら壊してるんですよ。もうだめだ辛すぎて発狂する。あちこち無差別に壊しまくってるのに、初めてシドーくんが作ってもらったもの「こんぼう」のある場所だけはどうしても壊せなかったところまで含めてめちゃ泣いた。

こんな絶望的な場所なのにフィールドBGMがおおぞらをとぶなのがマジでやばい。この世の終わりの荒廃した景色にあの綺麗な旋律が流れてくるから脳がバグる。こう書くと全然合ってないように見えるけどめっちゃ合ってるからすごい。

あとですね、ここにいた破壊を信仰していた魔物たちがみんなマジで最高なんですよ……。イケてる骨のキッシムさん、メタい発言の飛び出すメタルスライムのメタッツ、ちょっぴり生意気なグレムリンのグレムン、そしておんぼろキラーマシーンのキラーGと、もうなんかみんなめちゃくちゃ愛おしくて……、みんなすごい好きで……。

みんな出会って間もないのに全力で信じてくれて、自分たちの信じてきた神の手で世界が壊されようとしていて、その神が友達だと聞かされて、それでも「また会えるといいね」「君の友達ならきっと素敵な人なんだろうなあ」と言ってくれるの、そう言って手を貸してくれるの、あまりにも優しすぎるんですよ。

確かにみんなシドーを神として崇めてたいわば信者ですよ。だけど、自分たちの居場所であるこの世界が今まさに崩壊している原因だってことをみんなが知っていて、破壊をおかしいと思うようになっていて、それでも誰もシドーくんを悪し様に言わない。破壊神の友人であると言っても驚きこそすれ、疑って否定なんてしない。直前のムーンブルクが人間の嫌な部分を見ることが多かった分、破壊天体の魔物たちのまっすぐさはほんとにグっときました。誰も疑ってこない。みんな素直に信じて、素直に背中を押してくれるんです。いや、ほんとマジでみんな優しすぎるんですよ……、いい子たちなんですよ……。最初に出会った骨の船長と再会できたし……。あれめちゃくちゃ嬉しかったんですよね。序盤から明らかにいい骨っぷりを見せてくれた船長、やっぱりいい骨だったじゃないですか……。

そんなみんながビルダーを応援してくれて、必死の思いで作り上げた超スーパーカー(名前が最高にダサい)に乗り、シドーとハーゴンの待つ城へ飛び立つビルダーは最高に熱い。あとBGMが敢然と立ち向かうで笑った。またか。

それでですね、紆余曲折ありながらも破壊神シドーを倒すんですよ。非戦闘員のビルダーがなんで倒せたかって、それは完全に破壊神として目覚めてなかったからなんです。力が蘇ってなかった。まだ、シドーくんとしての自我は残ってたんですよ。

物作りが成功するたび、ビルダーとシドーくんはいつもハイタッチしてたんです。何かあるたびに、嬉しそうに二人でハイタッチしてた。それを思い出したのかな、あの破壊神シドーが倒れ伏しながらも一本の腕を持ち上げるんです。まるでハイタッチするときのように。もうね、泣く。辛すぎる。そこにビルダーが触れてハイタッチするじゃないですか。したらね、シドーくん戻ってこれるんですよ。ずっと暗闇さまよってて帰ろうとしても帰り道わからなくなってたシドーくんが。

マジで泣きながらプレイした。ほんとにめっちゃ泣いた。

もうなんか良さを語りたいのによかったね……、もうほんと……、はあ……。みたいなことしか言えないので、とりあえず自分でやってください。

 

で、ここからちょっと私の主観なんですけど、この作品って2を題材にしつつも6をめちゃくちゃオマージュしてると思うんです。2の世界観とキャラクターをベースに6の世界構造にまつわるストーリーを作りました!みたいなところがあるので。だからこそ結末というか、話の終わらせ方にはある種の6はこうなって欲しかったという理想が見えるような気がするなあというお話をします。

この作品世界って、結局ハーゴンが産んだ幻だったので、そのハーゴンが死んだら世界も一緒に消えるんですよね。あとこれ触れてなかったんですけど、この作品の主人公であるビルダーって正史世界の人間なんです。ドラクエ2の世界から来た人。つまり、幻の大地の住人ではないんです。6でいう下の世界の人。つまり、この世界が消えても存在は消えない人なんですよ。力の衰えたハーゴン教団の船に拉致されたビルダーってところから話が始まるのに、モンゾーラ以降やたら教団が力を持っている描写が続く矛盾はそういうことなんですよね。破壊神のいない時代に生まれたはずのビルダーが、破壊神その人に出会ってしまったのは、船が転覆した時に、乗員だったビルダーやルルちゃん、船長が運悪く幻の世界に飛ばされてしまったからなんです。

つまり何が言いたいかというと、ビルダーとシドーくんは世界の消滅により二度と会えなくなる関係性だったってところなんです。シドーくんを救えても、シドーくんは世界ごと消えてしまう可能性があったんですよ。だって本当は存在してはならない存在だったから。現実世界の肉体もなく、切り離された精神のうち、未熟で不要として捨てられた部分で構成されてるのが今のシドーくんなわけなので。まあ破壊を司るとはいえ神なのでそう簡単に完全消滅はしないのかもしれないんですが、シドーという少年の存在をビルダーが知覚できなくなる可能性は否めなかった。

この、世界とともにその存在を知覚できなくなるってところがめちゃくちゃ幻の大地とバーバラの枠組みなんですよ。現実世界に肉体はなく、今現在の姿は肉体から切り離された精神が形を持っている。今は互いに互いを知覚しているものの、本来主人公とは存在している世界自体が別。そういう残酷極まりない関係性なんですよシドーくんとビルダーって。

てかほかの出会った人々なんてもっと残酷ですからね。個性的なキャラがいっぱい出たけど、あれ全員が幻ってことですもん。もちろん人格があって一人の人間として生きているけれど、本質的にはみんな幻。もちろん実体なんてない。だから世界と一緒に消えしまう存在だった。6の上の世界の住人全てにも同じことが言えるんで、とにかく世界の構造と人の存在がめちゃめちゃ6なんですよ、このビルダーズ2とかいう作品。

だけど決定的に違うのが、幻の世界を現実に存在する世界へ再編成したってところなんですよね。ビルダーとシドーくんが二人で世界を創造したんですよ。だからこの世界は消えなかった。6の主人公とバーバラのようになるはずだった未来を、ビルダーとシドーくんは創造と破壊の力で書き換えちゃってるんですよ。シドーくんは破壊神だけど、神は神なので世界を作り出せるくらいの力は持っているだろうし、彼の隣には幸いなことに物を作る力に長けた人間がいて、表裏一体だった破壊と創造が手を取ればもう無敵ですよね。

これ、6みたいになりそうだった結末を書き換えてる作品なんですよ。めちゃくちゃ壮大な別れの結末に終わった6とは真逆のお話。しかも何がすごいってクリア後にシドーくんに話しかけると今なら帰ろうと思えば元いた世界に帰れるって教えてくれるんですよ。自由意志で行き来できる。6の結末知ってるオタクは全員思うでしょう。すげえなと。そして思うでしょう、6もこういう終わりかただったらバーバラともずっと一緒にいられたのにと。そう、ある意味これは6のオタクが一度は考えたことのあるであろう幸せな世界の結末なんですよ。私は6のあの完全な形で幸せになれていない終わりかたが何より愛おしいのであれはあのままでいいと思ってるんですが、それでももし救われるとしたらと考えてしまうことはあるんですよ。その救いは多分こういう形だよなってプレイして思った。幻の大地は消えないし、バーバラも肉体を持つ一人の人間として存在し続けるし、主人公はそんなバーバラを知覚できる。そういう終わりかた。キャラも違えば世界も違うので大変間接的にではあるけれど、ある意味6のイフを見せられたようなお気持ちなんですよね私は。クリアした後マジでびびった。

これは私の主観で見た解釈でしかないんで、まあそこまで考えて作っちゃいないでしょう。それはわかる。それはわかるがここまで6の曲を使われると深読みしたくなっちゃう。6ヤクザだから。

あと、単なる物作りのお話かと思いきや、シドーくんが破壊神だったが故に、破壊と創造が手を取り世界を生み出したという創世神話の話に決着がついてるの、めちゃくちゃヤバくないですか。神話だよ。私が何時間もかけて追ってきたストーリーは全て神話。イザナギイザナミが、互いの体の余った部分と足りない部分を結合させたら国ができました!と同じ部類のお話だったということになる。そう考えると死ぬほど壮大な物語ですよね。まあそう考えるのもおそらく単なる深読みですけど。でも世界を創るのはマジで神話だよ、創世神話だよ。

そういえばドラクエって結構同じ時空に複数の世界が存在しがちですけど、案外こういう感じで破壊神とビルダーが世界を作ってるだけかもしれねえなとか思いました。深読み大好きマンが深読み放棄した雑な思考を披露するやつ。

ほら3とかそうじゃないですか。上下に世界がある。てか穴から落ちたら別の世界ってどういう世界構造なんだろうね。上下に重なってるというより、ギアガの大穴が平行世界へのゲートとして機能してると考えたほうが自然なのかな。あと6は言わずもがなだし、8も光と闇の世界があるよね。7と11は時間の移動メインだから性質は違うけど、特に11は世界自体が分裂して多重構造になってる可能性があるよね。イレブンのいた時間は収束でいいとして、ローシュとセニカが再会したあれは別世界じゃないと色々説明つかない。

あ、そうかセニカと再会して結末が変わったローシュがニズゼルファを倒した世界線がそのまま3の上の世界に、イレブンがニズゼルファを倒しロトの称号を授かった11本編の世界線が3の下世界すなわちアレフガルドに分離してると考えれば、11の問題も3の疑問も片付くよな……。アレフガルドに光をもたらした勇者の称号としてロトを授かっているので、ロトの名が受け継がれているのは下の世界だけ、上の世界にロトの称号はないとすれば……。そういえば3のアレフガルドは闇の世界なので、8の闇の世界と何らかの……、ラーミアが……。あとりゅうおうが世界の半分をくれるって言ってたのは案外もう一つの平行世界だったのかも。まあ本当にそんなものをくれるわけがないのはビルダーズ1の様子からも明らかですが。早くクリアしろよ私。めちゃめちゃえげつないらしいから早くして……。

だいぶ話が逸れた。これ、そもそもローレシアの幻というごく小さな要素を極限まで膨らませて作ってあるのが凄すぎますよね。しかもラスボスが神であることを最大限に利用してる。プレイした人の大半が重要視しなかったであろう要素を、ここまで膨らませてここまで壮大な話に作り上げてるからすごい。まさしく2スピンオフでしか成り立たないですよこれ。散々6を感じといてなんですけど、この作品は2をベースにしなければ絶対に生まれ得なかったよなと思います。

というか、ビルダーズって1も2も相当シナリオ担当された方の力量が凄まじいなと思うんですけど、大変残念なことに四角から型月へ行ってしまわれたらしいので私としてはめっちゃくちゃ残念でなりません。

そういえば、一次創作と二次創作の優劣ってときたま話題になるじゃないですか。で、大体二次創作ってものは人の褌で相撲を取るようなもので褒められるべきものじゃないという論調で語られるじゃないですか。それは確かに間違っちゃいない。ただ、スピンオフ作品って企業が莫大な金をつぎ込んで作る壮大な二次創作じゃないですか。そういう場では、二次創作的な力が絶対必要じゃないですか。スピンオフは人の褌をうまく使って相撲で勝つことを公式に求められる場だと思うんです。だから二次創作の才能も、決して否定すべきではないんじゃないかなと思うことしきりです。

なんでこんな話を急にしたかというと、ビルダーズ2がめちゃくちゃ最高だったのは原作をきちんとしっかり理解してたからだって言いたかったのと、あとどっかの宇宙戦争シリーズ映画の最新三部作が大変気に入らなかったからです。エピソード8を許すな。

 

とりとめなくなってきたので、雑談して終わります。

からっぽ島に船長呼べるようになったからめっちゃ嬉しくて話しかけまくったよね。しかも話しかけるとこんぶ貰えるんですけど、船長が好物だからとせっせと集めてくれてるかと思うと泣いてしまいますね、ダメです。再会祝いにいつもこんぶをくれる船長愛おしいのに更に無限こんぶとか。好きだよ。

あとスライハルトなんですけど!!!!アネッサが彼を凝視する理由が「リックを思い出す」なのはちゃめちゃに無理じゃないですか!?!?!?アネッサやっぱりリックのこと今でも気にしてるのかと思うと苦しくて吐きそうだし、あと青い=リックとかいうクソみたいに短絡的な思考をしている事実が面白すぎてダメ!!!!!!!!なにそれ!!!!!!!!

一方モンばあが普通に半分人間のシルバーデビルが空に消えて行くのを見たとか言い出して精神がめためたになりました。突然のリック補完やめてくれ。

あとスライハルトで思い出したんですが、監獄島の魔物たちの名前、あれ自分で決められたんですよね、忘れてたんですけど。いやね、うちスライムおおきづちくさったしたいスラリン、ブラウン、スミスとかいうあからさまにデフォルトネームみたいな名前付けてたんですよ。くさったしたいは流石にマーカスって付けてやれよって思うんですけど、ぶっちゃけ監獄早く終わって欲しかったので、名前もなんか投げやりになりました。そういうわけでうちの3人はデフォルトネームトリオになってます。

とか書いたんですけど、まあ見事に自分の雑なネーミングを忘れておりまして。再会した時とかマジで完全に公式だと思ってたんですよね……。いやまあブラウンは厳密にはブラウニーの名前なのだが……。流石に気づいたので自分の愚かさだけを噛み締めています。

あと全然関係ないんですけど、スラもりでデフォルトネームのスラリンを使うと、教会にいるスライムから「面白みがないなあ」とdisられるのでよろしくお願いします。じゃあなんだ、スラぼうにすればええんか?あ、思ったんですけどスライハルトはスラぼうのほうが似てますよね。言動とか。今私の頭の中には破壊神を破壊した男の文字がばーんと浮かんでいます。またかよ。いいじゃん、2だから。

そういえば冒頭、シドーくんはローレシアの王子ポジションって書いたんですけど、シドーくんの人間性を見れば見るほどローレシアの王子こういうタイプだったのかなとか思ってしまって情緒がアレになります。ローレシア脳筋気味の俺様気質(シドーくんは「イヤでも畑を作らせてやる」とか言い出す)だったらどうしような……。対するサマルトリアはおっとり優しくて穏やかでいつもニコニコしてる楽観主義者……?うわなんだそれ……、好きじゃん……、絶対好きでしょこんなの……。

ビルダーがサマルトリアの王子ならこの話って、2に例えると「サマルトリアの王子一人でハーゴン倒してローレシアの王子を助けた」って感じだからね。シドーくんを単身助けに行ったのがどれだけ凄いことかと。

 

 

 

ビルダーズはスピンオフ作品の中でも群を抜いてシナリオのクオリティが高いので、ふつうにRPG的な目線で感想書いちゃったんですけど、マイクラ部分もしっかり独自の味付けしてるので楽しいです。キャラがそれぞれに役割を持っていて各々自由に生活してくれるので、彼らの生活を構築するような街づくりを考えたりできるのがいいんですよね。農地と居住地の動線をどう配置しようかとか、そういうこと考えながら作るのが楽しいタイプなので余計にハマったのかも。いつもの便乗商法って感じの印象は受けるんですけど、いつも通り独自の味付けを施して単なる二番煎じにはならないように工夫してるのですごいや。

ただまあ、自由にさせろって人たちは度々挟まれるお使い系のサブミッションが非常に邪魔くさいと思う。ストーリーがある作品に自由度は求めてない私をして、お使い系のサブミッションめんどくさって思わせたので。ドラクエは良くも悪くもライトユーザー向けにやさしく作るクセがあるので、そういう意味では自由度欲しい人にとってこれってひたすらきついでしょうね。

あとマイクラ的なことをしたい人にはシナリオが長すぎて邪魔になってるとは思うんですよ。シナリオあってもいいんですけど、バランスがよくないというか。例えばポケモンポケモンを育てることがメイン。ストーリーはさほど作り込んだ複雑なものにはしてないじゃないですか。なので、これもそういう配分にしてればもっとウケてた気がするんですよねぇ。そもそもドラクエのスピンオフは歴代メインはストーリー以外の部分に置かれてたように思うんですけど、ビルダーズだけはがっつりストーリーにも力を入れてるので、そこが魅力でもあり欠点にもなってるんじゃないかなあ……。

ドラクエの派生作品にストーリー性を期待しているファンが少ないっていうのも一つの要因としてあるのかなという気はします。そもそもシリーズのファンの中にプレイしてる人が少ない印象あるし。やってる人はやってるけど、やってない人は全然やってない。かく言う私も不思議のダンジョンシリーズは全くやってないし、モンスターズもテリワン以外は触ったことがない。スラもりとヒーローズは1だけ。でもほんと……、ビルダーズはストーリーがマジでちゃんと作られててメインディッシュに相当するゲーム部分もマジでめっちゃいいし、良作シリーズだから是非やって……、お願い……。

 

以上です。

ドラクエを超えるのはドラクエだけ

こんにちは。ドラクエの記事です。

今日は私の大好きな6の発売日です。24歳になりました。めでたいので記事を書きます。

Twitterで6ヤクザをしているんですが、時々自分以外の6ヤクザが世界に存在していることがわかって嬉しい瞬間があります。いいことですね。

私ずっと6が好きって言ってるし、ユアストとか11とかダイ大とか、マジでことあるごとに6の話を持ち出してたりするんですけど、そういえば一つの記事で語ったこと全くないんですよね。なんでって書いたら長くなるからなんですよ。長いし誰も読まねえだろ!って思ってて書いてこなかったんですけど、なんか11の長文記事とか読んでくれてる人いるのが最近わかったので、あっそれなら6も書いてもいいかなと思ったので書きます。8の発売日も記事書いたしね。

 

 

さて、ちゃっちゃと本編の話をしていきたいと思います。

6って暗いですよね。

終わり。いや、これがすべてじゃないですか!?暗くないですか!?

ただ鬱で有名なのは7で、確かに暗さで言えば圧倒的に7じゃないですか。個人的に6を象徴すると思っているパーティーメンバーとの別れも、インパクトで言えば7キーファや11のベロニカのそれとは比べるまでもなく。転職システムには批判も多く、システム面ではこれをベースに作られたリメイク3のほうが圧倒的に快適。シナリオは想像の余地が広く取られているが故に、一読しただけではわかりにくく、わかりやすくドラマ性に富んでいた5の後だったこともあってか評判はイマイチ。

いいところ、ないんですよ。いやめちゃくちゃあるんですけど、あるんですけど花形にはなれない。そこがいいんですけどね。そういうところまで含めて6らしくて私は愛おしい。舞台の真ん中に躍り出るほどの役どころじゃないと自分が分かっている、ですよ(ポルノグラフィティジョバイロはイメソンにいいので聞いてください)

絡みつくような息苦しさと、拭っても拭っても取りきれない鬱々とした雰囲気。あの妙な切なさが6の最大の魅力なんじゃないかなと思います。遠くに見えている明るくて幸せな未来に向かっていくんじゃなくて、霧の中をずっとずっとさまよって、その中で見つけた小さな幸せをずっと腕の中に抱きしめて眠りにつくような、そういう雰囲気のあるシナリオなのがほんとに好きです。

 

そういえば、他の作品って旅立ちに強い理由やドラマ性があるじゃないですか。1主はりゅうおう討伐、4主は故郷を滅ぼされ、5主は運命の波に飲み込まれて。イレブンさんなんて村人総出でお見送りされてますからね。

なのに6主、ライフコッドの祭りに使う冠を取りに行ってくれってお使い頼まれての旅立ちなんですよ。ただのお使い。そのありふれた毎日の中にある、ほんの少しの特別が彼と世界を変えちゃうんですけどね。グッとくるじゃないですか。だって彼の旅は、特別なことは何もない、ただの日常の延長線上にあるってことになるんですよ。世界を救えるただ一人の人間だとしても、元々彼には彼の普通の生活があって、その先に旅がある。その普通さが、なんだかとても愛おしいんですよ。人間の人生がドラマチックであることのほうが少ないもんね。

いや本当は王子としてムドー討伐の旅に出てるんですけど、その旅立ちはプレイヤーには見えないじゃないですか。私たちにとって、おつかいを頼まれて出かけるところから旅が始まるんですよ。日常だなあ。そういう意味では7も同じですよね。日常の延長線上に物語があるので。子供の好奇心が世界を変えちゃうようなドラマ性がある。私は7の普通さも好きです。16歳が子供でいられる優しい世界。

ただ、6は後々この平凡な日常が世界一優しい嘘だということがわかってしまうのがあまりにも切なくて残酷なところだなあとは思います。世界のために立ち上がった勇猛な若き王子は、世界の隅っこで穏やかで平凡な日常を送ることを夢見てたかと思うとな……。

そうして村を出たと思ったら、突如として立ちふさがるあの山道ですよ。なんだあれは。ファーラットのみならずぶちスライムとかいうよくわからんご新規スライムにさえ、うっかりしてると即撲殺されるという恐怖のデスロード。ななんだあれ。ここ妙に敵強くないですか?なに?普通のスライムを返してくれみたいな気持ちになる。まあ普通のスライムのほうが強いんですけど。全然関係ないけどぶちスライムとファーラットって他のナンバリング作品にはほぼ全く出してもらえてないよね。調べたけどぶちスライムは10のみ、ファーラットもリメイク7と10にしかいなかった。マジかよ。なんでだよぶちスライム可愛いだろ!?

あそこは穴を落ちるルートがこんぼうも取れて出やすくて最適解だと思うんですけど、洞窟に入ろうものなら最悪ねずこうもりとマンドラゴラあたりからタコ殴りにされて死ぬのがオチですからね。なんでランドはあんな場所で寝てて平気なんだよ。まあ……、あの村の住人、現実では恐ろしく強いから、スライムとファーラットごとき恐るるに足らずって話なんだろうけど……。

 

そうやって苦労して山道降りたと思ったらまーた浴びせられるんですよね、洗礼を。

シエーナのバザーです。

※私の中でマルシェはシエーナだしメラニイはサンディなのでよろしくお願いします。SFC版6がママなので……。老害なので……。

あのバザー、めちゃくちゃドラクエっぽくないですか。ここでやらなきゃいけないことは村の民芸品をいかに高く売り捌くか、ってことなんですけど、引っ掛け問題のごとく民芸品の買い取りしてくれる人がいるのがめちゃくちゃ好きです。あれ、最初にやった時まあ見事に騙されました。そして、この場合の正解はドガとボガの競争を利用して売値を釣り上げることなのが更に好きです。どうしたらそんな小ネタ入れようと思えるんでしょうか。面白すぎる。あとこの兄弟の小競り合い、11でもオマージュされてて嬉しかったです。推しの鎧を買い叩く遊び。

その他にも騙してるようで実はお得なやくそうとせいすいのセット販売や、こっちはぼったくりのかわのたて、場所取りに失敗した商人が盗賊のかぎを販売……、などなど、ネタが豊富ですごく楽しいんですよね、この街。

ひっそり2回目のバザーが開かれてたりするのも、寄り道前提の小ネタですごく好きです。しかも2回目は最初お得だった店がぼったくり仕様になってたりして細かっ!ってなる。

バザー2回目に限らず、6って他シリーズよりもはっきりと寄り道をすることを推奨してるところがあるじゃないですか。前も別の記事で書いたんですけど、そういう作りをしているのが旅してる感あって私は好きです。無駄な遊びをいっぱいしたい。

 

そしてね、トルッカですよ。地面に大穴が空いているという衝撃的な画面と、落っこちそうになっているビルテ。助けて落っこちる主人公。

地面の穴から落ちたら最終的にもう二度と戻らなくなるのでは?と思わせてくる前例(※ギアガの大穴)などもあり大変にハラハラさせてくる演出なわけですけど、まあやっぱり無事ではなかったよね。

だってスライムが、強い。

スライムが強いので困ってしまうんですよ。ここで初めて会える、あの青いぷるぷる。一番弱い生き物だったはずのあいつが、なんかすごく強い。あっこれなんかあるなって思わせてきますよね。実際なんかあるんですけど。あと何回でも言いますが、ぶちスライムがスライムの見た夢っていう説、ほんとに大好きです。夢見て願えば誰しもが勇者になれる世界なんだから、スライムがぶち模様になったっていいじゃないですか。

まあそんなことより誰にも自分の姿が見えなくなっててヤバいんですけどね。買い物できないし、話しかけてもシカトされるし、誘拐事件起きそうになってるし。あの事件、何の伏線だろうと思ったら何の伏線でもなかった。てかトルッカに戻って来ること基本的にないから誘拐事件イベント自体忘れそうになるんだけどなんでそんなイベント仕込んだ?しかも結末が4パターンある辺り手が込んでいる。

シエーナの話をしてた時も思ったんですけど、6って「自力で気づかなきゃそのまま気づくことなくストーリーを終える」タイプの小ネタがめちゃくちゃ多いんですよね。この誘拐事件もそうだし、それこそシエーナのある場所って現実には賑わう市場を夢見るおじいさんが一人寂しく住んでいるだけだったりして。探さないと世界のことを知ることができない、見ることができないっていうのがすごく多い気がします。本筋に一ミリも関係ないから知らなくても困らないとはいえ、海底にルビスいるのとか気づかなきゃ気づかないまま終わるでしょ。

 

で、まあ紆余曲折経て戻って冠貰って祭りしてって流れですけど、そうですね、フォークダンスだね。私の中ではよくないことの前触れの曲みたいな扱いになっているフォークダンスです。マギールさんもロミアもあんなことになってしまったし、シドーくんとはケンカ別れしてしまうし。ここでは不吉なこと起きないので安心していいんですけどね。でもこれ聞くとハラハラしちゃうよね……。いやまあすごく長い目で見ると結局ここにいるライフコッドの人々って……ってことになるので、ある意味別れることにはなっちゃうんですけどね……。

そういえば私、この祭りでのランドとターニアちゃんの会話で「本当の自分」についての話をしてるの好きなんですよ。この作品のテーマは自分探しじゃないですか。それをさりげなく仕込んでてなるほどなーってなります。この青春の一ページみたいな会話で入れちゃう。走り去るターニアを見つめながら本当の自分なんて誰にもわからないと呟くランドのこの発言、ある意味本質を突いてるなって思います。何が本当かなんて誰にもわからないもんね。

ここでルビスの神託を聞いた村長から、レイドックの通行許可証を貰って正式に旅立つことになるわけなんですけど、この調子でデスタムーア戦まで書き連ねてたらマジでとんでもない文量書くのでここからは仲間にフューチャーする形で、シナリオに関してのコメントはちょっと端折ります。

 

というわけでまずハッサンなんですけど、やっぱレイドックで出会って仲間になってくれるの、めちゃくちゃ安心しますよね。敵強くてぼっち旅しんどい中、戦士系かつ武闘家系の高HPキャラが仲間になる心強さったらないですよ。

最初期に仲間になり、かつ強いのもあってかドラクエを代表する相棒キャラとして名前を出されがちですよね。てか相棒って言われるとカミュかハッサンかみたいなところある。ヤンガスは相棒っていうより子分になりたがってる感じだし、キーファは相棒感クソ強いのにいなくなるし。

そんなハッサンといえば忘れちゃいけないのがファルシオンですね。名付け親だからね。4コマでハッサンの口からファルシオンなんてお洒落な名前が出てくるの信じられないみたいなネタにされてましたけど、ほんとなんかあの風貌からこの名前出て来るんだ!?みたいなところあります。でもなんかリメイクの仲間会話とかいたストとか見てると、どうも気のいい兄貴肌って感じで脳筋バカって感じじゃないので、あのネーミングもさもありなんって感じはしますね。

そういえばファルシオンさん、シリーズ唯一の雄なんですよね。パトリシアたちは牝馬だし、ミーティアそもそもは人間の女の子だし。あ、リタリフォンだけは性別不詳ですね。リタさんどっちだろう。どうでもいい話でした。

主人公、ミレーユと同じく現実世界の人間だった彼もまた、ムドーに敗れ夢と現実の両世界に精神が分裂してしまっていたわけですけど、ハッサンめっちゃ素直に石になってますよね。ふふってなる。ムドーが「石となり永遠の時を悔やむがよい」って言ったらほんとにその通りに石になって城にいるからね。ただこの石化って、後々見つかる主人公の分身と彼との合体の結果を考えた時、とても幸せというか、最適解だよなあと思ったりしました。だって石になってたら動かないから、分裂した自分が自我を持ち思い出を作ってなんてないんですよ。ムドーに敗退してから後の自分は全て夢の中にいた自分が見てきたこと、してきたことで全てなんです。上書き保存をしたって消えてしまう記憶も自我もないの。空白が過不足なく綺麗に埋められるだけ。夢から覚めても現実は書き換わらない。すごく最適解。

しかもハッサンに関しては夢と現実のギャップ自体、とても少ないよなと思うんですよ。夢のハッサンは旅の武闘家。大工の後継になんてなりたくねえ、武闘家になるんだと家を飛び出したのが現実のハッサン。確かに夢の世界で願いを叶えてるようにも見えるんですけど、別に現実のままでも旅の武闘家であったことには間違いないというか。レイドック王子のムドー討伐に力を貸していた辺り、腕に自信はあったと見えるので。だから彼の見たかった夢って現実とそう大きく乖離してないんですよね。大工の息子ってことを忘れていても、体が大工仕事を覚えてたりもしてますし。ただまあ一つ違いがあるとすれば、両親の存在がまるごと消えていることじゃないかなと思います。親とか家業とか、そういういつかは直視しなきゃいけないしがらみのない自分として、今みたいな旅をしてみたいという願いの表れだったんですかね、あれって。意外とハッサンのそういうところに共感を覚えたりします。

ところで某ゲームに呪腕とか百貌とか静謐とかじぃじとか出てきますけど、あの人たち見るたびにハッサンが脳裏をよぎっていくんですよね。促音ないけど……。

てかハッサンのあの衝撃的なビジュアルなんなんですかね。褐色マッチョの紫モヒカンにふんどし。何をどうしたらそんなキャラデザ思いつくんだろうな……。

 

次はミレーユ。この人はまあ……、あまりにも過去が闇深いですよね。シリーズ全部通してもぶっちぎりの闇深さなんじゃないでしょうか。元々は弟共々孤児で、養父母に拾われ育ててもらったものの、年頃になり美しさが際立つようになると国を牛耳るマフィアに目をつけられて連れ去られ、王の妾として売り飛ばされ、かと思ったら王妃に美しさを嫉妬されて奴隷として地下牢送りですからね……。そしてなにがおかしいってこの設定ガンディーノに行って街の人に話しかけてようやくなんとなくわかるとかいう扱いなことですよ。まあ確かに真正面から扱えない設定ではありますけど。

っていうかガンディーノ自体がなんかもうどうして?ってくらい設定が重たい。なんで?しかもこんなに重たいし仲間キャラにも接点のある土地なのにぶっちゃけ別に行かなくてもクリアできるとかいう仕様なのおかしいでしょ……。ここ来ないとスフィーダの盾ある洞窟攻略できないからスルーできないといえばできないんだけどさ……。でも知ってたらスルー余裕だからね……?現に私は再プレイ時にガンディーノをスルーしかけました。6ってムドー戦後に行く場所はわりとこういうところ多いからさあ。モンストルとかその筆頭ですし。

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公式ガイドブックのチャート図からしてこれですからね。

いやガンディーノのなにがヤバいって風呂、風呂がね……、風呂がダメだよね……。子供はわからないけど大人になると一発でその意味がわかるという最悪のさじ加減の元にぶち込まれた生々しすぎる描写と、奴隷として地下牢に入れられた子達たちは大多数がその場で死んだというコンボがもうだめ。ここ別に来るの必須じゃないのになんでそんな作り込んでるの?ほんとなんで?

地下牢からオカリナ持たされて逃げのび、グランマーズに拾われるまでの過去が一切不明っていうところも、またなんとも言えない理由がありそうだなって思わせてくるんですよね。ァア……。なんかもうミレーユの過去はどう考えてもモンスターズのほうが幸せなのでモンスターズのことを考えたいです。モンスターズはいいぞ、楽しいぞ。

そんな彼女は、一体夢の世界でどんな自分を思い描いていたんでしょうね。弟がいて、両親がいて、何も起こらなかった幸せな日々を夢見ていたら私が死にます。それこそ在りし日の幸せと叶わなかった幸福な未来を見せられる11のロウ追加エピで泣き叫んだので。

過去は不明ですけど、ハッサンや主人公と比べても遥かに早い段階で自分との合体を済ませているあたり、主人公のように動き回る自分を捕まえて合体したとしても傷が浅そうですよね。そっかあ……。

 

次はヒロインの流れでバーバラの話をしましょうか。私ずっと思ってるんですけど、彼女一人だけ現実世界の肉体が滅んでるっていうのしんどすぎるんですよね……。カルベローナを滅ぼされたその時に精神だけを夢の飛ばしてるじゃないですか。だから、夢の世界の住人期間のあるメンバーの中で、彼女だけが唯一最後まで本当の自分と融合するイベントが発生しないという。自分探しがテーマの一つになっている作品で、本当の自分を取り戻せないあたり存在がもう悲しいところある。取り戻そうにも体が現実にはないからね……。

確かにバーバラは生きているけれど、一般的な生の定義から大幅に外れてるじゃないですか。そのこと考えるとめちゃくちゃ辛くなりません?  ウゥ……、もう嫌だ……。

そういえば、ビルダーズ2のシドーくんは彼女と似た立ち位置だなあと思うんですよ。現実世界の肉体は滅んでいて、幻の世界に精神だけが残っているっていうところとか。ただ、創造と破壊が互いの力を合わせて世界をビルドした結果、本来であれば消えてもおかしくなかったシドーくんとあの世界が実在を得たので、バーバラと幻の大地の結末とは違いますけどね……。シドーくんそもそも神だしね……。まあ幻の大地は、人の夢を見る力の集合体みたいなそういうものなわけだから、一概に同じと言えないけどさ。だけどビルダーズ2のあの終わり方、6ヤクザ的にはめっっっっっちゃ救いがあってすげー羨ましかったんですよね。羨ましい……、戻ろうと思えば元の世界に別に帰れるビルダーの自由さ羨ましい……。

話が逸れた。

バーバラってルイーダに預けられないですけど、あれって結局何を意図してたんでしょうね。やりたいことがある、とだけ語られてるけど詳細は考察に委ねられてるじゃないですか。私はテリーさんがエスタークみたいなよくわかんない説は全く信じてないんで、従ってこの辺詳しいこと調べておらず、よってとても適当なこと言うんですけど、みんなと旅したかったからかなあとか思ってます。だって、世界を救って夢と現実の世界が正しい距離感を取り戻した時、自分だけがみんなと会えなくなるんですもん。他のみんなは現実世界に体があるからすぐに会えるけど、バーバラだけは肉体を持たないから簡単に会いに行けなくなるじゃないですか。だから、少しでも長く旅がしたいと思っててルイーダ送りにできないとかだったら泣きます。私が。

それにしても彼女の故郷カルベローナのBGMまじで天才ですよね……。用もないのにあれを聞くためだけに何回も足を運んだなあ……。御察しの通り私は用もないのにムウレアに行く女です。

 

次はチャモロの話をしましょう。

ドラクエ史上三番の指に入るチョロい船入手イベント

でおなじみのチャモロさんですね。仲間会話のないSFC版では、ルビスから「船貸してあげて」と言われ「貸します」と態度を一変させたところ以外に見せ場が皆無というあんまりにあんまりなキャラです。まだアモスのほうが喋ってるっしょ……。流石に色々と可哀想すぎる。

それにしても、パーティーメンバーの所有物という驚きのチョロさで手に入る11の船も、ダーハルーネでのホメロスおじさん大活躍イベントを終わらせないと手に入らないですけど、6はゲントの村行ってチャモロと話したらそれで手続き終わりですからね。まじでチョロすぎる。ルビスの力すごいね。

チャモロといえばゲントの杖ですよね。正真正銘の無限ベホイミ。これがなければムドー戦はお話にならないという超便利アイテムですよ。まあムドー戦終わったら使うところないんですけど……。本当に不遇だな君は。

謎にスライム用の鎧とか装備できたりする辺りが意味わかんないし意味わかんないですよね。地味な上にキャラ設定がよくわからないことになっている。まじで何を思ってチャモロをこんな扱いにしたんですか。ねえ。ねえ答えて。そのあまりの性格描写のなさからか、コミカライズではクッソ生意気なキャラにされてたし、背表紙に一人だけいないし、もうなんか本当に……。私はチャモロのそういうところ、好きだよ……。

てか次にリメイクするときはどうにかしてあげてくれ……。テリーはどうでもいいから……。あいつは弱くてもいいの……、弱くても推しだから使う……。だからチャモロを助けてやってくれ……、頼むよ……。

ちなみにチャモロは主人公とはなんの因果もない上に、船の所有権をお持ちの一族というあたりがほんのりとシルビアちゃんと似たような立ち位置だったりします。ほんとになんだろうね、この差……。

 

次はアモスですね!

任意加入キャラです。FF7で言うところのヴィンセントやユフィですね。彼らと違ってこの人の扱いめっちゃアレですけど。そのへんのNPCとグラ同じだからね……。リメイクでは流石にグラ変えてもらえたけど。よかったよかった。この人、何気にユフィと同じく選択肢を間違うと仲間にならないというすげえ初見殺しキャラですね。まあユフィよりマシですけど。

アモスの住んでいるモンストルという街自体が立ち寄り必須ではないという、一体全体何のために存在してるのかちょっとよくわからないキャラです。ちょっとよくわからないんですが、この時代のドラクエってそういう感じのキャラ多かったんでまあ……。

私は初見プレイ時からアモスを仲間にし続けているので、何度やり直しても必ず彼は仲間に加えます。あんまり使わんのですけどね……。同じく任意加入の鬼神ドランゴさんと、超頼れる兄貴のハッサン、そして万能タイプの主人公と推しのテリーという編成が我が家のスタメンなので……。回復?回復はテリーさんがハッスルダンスします。

そういえばアモスは唯一の固有とくぎ持ちなんですよね。怪物に変身する体質を利用してるんですけど、それ簡単に使ってええんか?と思わなくはないです。だって……、この人真実を告げたら無自覚に街を破壊していた自分を責めていなくなっちゃうんだもん……。あとモンストルの人々が怪物を殺さないでくれと懇願してくるじゃないですか。こんなになっても街の英雄なんだ、あの人に真実を教えないでやってくれって街の人たちが頼んでくるの、すごい好きです。アモスの人柄がめちゃくちゃわかるので。アモスって地味だけどひっそりと良エピソード持ってるんですよね。

なのに仲間加入は任意ってどういうことなんですかねほんと。なら同じくらいチャモロの掘り下げもしてくれ……。

さっきから頻繁に11の話をして申し訳ないんですが、私はホメロスとマヤちゃんが追加で仲間になるとしたらアモスやドランゴ枠かなあと思っていた時期がありました。黄金化の力が暴走したマヤちゃんにタネを飲ませたり、地下牢にいるホメロスのところにグレイグ連れて行ったりしたら任意で仲間にできたりしねえかなと思ってたんですね。特にホメロスピサロの前例あるので、半強制的な加入はないだろうとは思ってたんですけど、S発売前の露出を見て私はアモスになってくれることを期待してしまってました。ダメでしたけど。

 

さて次はお待ちかね私の推しテリーさんです。

闇堕ち経験者でありながらパーティーに正式加入したという圧倒的な前例です。

後の闇堕ち男であるマルチェロホメロスも成し得なかったことをしてのけたツラのいい男です。ドラクエで唯一闇堕ちした上に敵として戦闘までしたのに仲間になった男なのです。時代とシナリオに許されている……。

そのツラの良さとクールなキャラクター、そして妙ないじりやすさのコンボでやけに人気で、ドラクエではトルネコに次いで二人目のスピンオフ作品が与えられたキャラでもあり、さらにいたストやヒーローズ、ライバルズなどの外部作品にもほぼ100%の出席率を誇っているという、全体的に不人気の6のなかで破格の扱いを受けている男です。

ただし身長は低い。ヒーローズでマーニャに素敵だけどまだちょっとちっちゃいみたいなこと言われてて笑いました。成長期だと信じたい。何歳か知らんけど。ただ成長期の栄養状態が悪くて身長が伸びなかったという裏設定持ちの男がシリーズにいるのと、姉のためにさっさと故郷捨てて一人旅をしている設定なのとを考えると……、やめましょっかこの話。

自称世界最強の剣士でありながら、SFC版では経歴詐称をしていたり、人間キャラの中では性能が下から数えた方が早かったり、そもそも仲間に加入した時のレベルが大変残念だったりしますが、先に書いた通り私は愛だけで彼を使います。まあ何だかんだ言って重装備できるのはね、正義ですからね。私は脳筋です。

アークボルトで棺桶を引きずって登場、マウントスノーでは錆びた伝説の剣を完全スルー、デュランに闇堕ちさせられてノベライズでやたらいかがわしく描写されたテリーさん。加入が遅いせいか、キャラの掘り下げが少ない6においては珍しくかなり出番が多目になっています。加えてスピンオフのモンスターズで主人公をしたり、外部作品で活躍したり、どう考えても6で一番人となりの描写が多いキャラです。次がハッサンですね。ハッサンもわりと近年の外部作品にお呼ばれされてるので。

そういえばテリーはミレーユが実の姉なんですけど、ドラクエって姉と弟が極端に少なくて、逆に兄と妹がすごい多いんですよ。姉がいることがわかってる男キャラって他に思いつくのグレイグだけなんですよね。ほかに誰かいましたっけ。

兄妹は6なら主人公とターニア、11ならカミュとマヤ、2のサマルや7のキーファも妹がいるお兄ちゃん、8のゼシカは兄を待つ妹キャラでかなり多いんですよ。姉妹はマーニャとミネア、デボラとフローラ、ベロニカとセーニャでこっちも意外といますね。あ、兄弟も少ないな……、今思いついたのマルチェロククールくらいだわ……。うーん、そう考えるとミレーユとテリーってとても貴重な姉弟ですね。

出番多いしセリフも多いですけど、この人そういえばチャモロと同じく特に自分探してる感じは見受けられないんですよねぇ。まあ一応、我を忘れて闇堕ちしたこともあるので、全く何もないとも言い切れないんですけども。でも最初から現実側の人間で、夢を見てる描写はないですしね。あーいや、テリーに関しては姉共々、現実が大変過酷だったキャラでもあるので、夢なんかに頼っていては待つのは死だけだっていう物凄く冷めたリアリスト的な側面があるのかもしれないですね。そうだとしたらつらいなあ。

 

最後はドランゴですね。

テリーさんを見せるだけで仲間になる強キャラです。

任意加入のキャラです。ドランゴさん、めちゃめちゃ強いのに、自分を倒した辛いテリーに惚れているから旅に付いてきてるっていうとこが可愛いですよね。行動派のリアコ。DS版以降の仲間会話で話しかけるとわりと乙女なところがあってすごい可愛いです。おススメです。ようやくまともに仲間会話の話を持ち出してきたな私。

魔物に愛されてる辺りにかつてモンスターマスターとしてタイジュの国を救ったテリーの片鱗が感じられてとても好きです。いや順序逆なんだけどさ……、こっちがあってのスピンオフだけどさ……。でもなんか、いいなあってなる。

しかし彼女が強すぎるが故にテリーさんが引換券などと揶揄されることになったのでそれはそれでどうなんだと思わなくはないのですが、強いは正義なので気にしない方針で行こうと思います。

アモスの時にも書いたんですけど、死んだと思われて地下牢に入れられていたドランゴにテリーを見せると仲間になるやつのオマージュで、死んだと思われて地下牢に入れられていたホメロスにグレイグを見せたら仲間になって欲しかったなと思わなくはないです。

ドランゴはうちのスタメンなんですが、流石にあんま書くことがないですね……。ない、ですね……。

 

さて締めに主人公の話をしたいと思います。

最初にちょこっと書いたんですけど、世界のために立ち上がった勇敢な王子が見た夢が、山奥の村でひっそり妹と幸せに暮らす生活だったっていう事実がめちゃくちゃキツくないですか。地位も名誉もいらなくて、ただひたすら穏やかな日常を願ってたところがウゥってなるんですよね。あの下ライフコッドのイベントがさ……、もうさ……、っていう話なんですけどね。

穏やかな日常の中で過ごした記憶を持つ主人公と、城で過ごした王子としての記憶を持つ主人公っていう、他の皆にはなかった分裂した自分の不一致、めちゃくちゃキツくないですか。ムドーに敗れて傷ついた自分を、受け入れ介抱してくれたターニアとの優しく穏やかな日々がずっと続いて欲しいという王子サイドの願いと、その願い通りにライフコッドの村人として生きてきた主人公っていうのがもう……。王子が見たかった夢の平凡さもしんどいし、そうやって分裂してそれぞれに人格を持ち思い出を作ってしまったが故の、合体で「どちらにもなれなかった」という悲劇が生まれるのがきつすぎるんですよね……。

ハッサンの石化が羨ましいのはここなんですよ。石になってるから分裂した自分が自我を持って動き回ることがなく、主人公のような悲劇には絶対に見舞われないんですよね。いいなあ……。城にも馴染めず、ライフコッドの妹にも変わったと言われてしまう苦しさがあまりにもつらくないですか。世界のどこからも自分の居場所が消えるような喪失感がある。

てかこれ、11の時渡り後に仲間たちから「なにかが変わった」と指摘された時の辛さに似てるんですよね。11は皆が知らないことを知っている後ろめたさ、6は皆が知っていることがわからないもどかしさで、それぞれに性質は少しずつ違ってはきますけど。しかも11のほうは主人公じゃなくて仲間が全員この「どちらにもなれなかった」に近い状態になるのも辛い。やめようこの話、つらい。

11の話を引き合いに出したついでにするんですけど、カミュと6主が似てるやつあれほんとなんなんですかね。私は発売前に彼を見た時わりとまじで「なんで似せた!?!?!?」って思ってました。公式でネタにしてるんで似てるという自覚あるみたいだし。てかそれなら下レイドックで王子のふりをするカミュみたいな愉快な地獄イベントあっても良かったんですよ????????

っていうか11のライフコッド、ターニアちゃんの冠買いに行ってる発言を聞くに上のほうだと思うんですけど、グレイグが下ライフコッドの住人ネタを喋るのでオァァァァってなります。だって11に出てくる6のマップ全部上の世界じゃん……。ご丁寧に全部上なんだよ……。それなのにこう、ちゃんと出てないだけで下もあんのか……みたいな気持ちになる、そういうお気持ちになるってことを私はスイッチ版をやって初めて知った。11時空でも優しい夢だけでは成り立たない6ほんとな……。はなぜ11をやって6鬱になるのか。

ちなみに仲間のいない1、キャラメイクのある3と9と10を除いたナンバリングで唯一パーティーメンバーが出てこないんですよね6ね。なんでだよ。安直にテリーさんとか出してくれてよかったんだぞ。でもテリーさん出されたら多分私の脳がバグって死ぬ。6関係あるのかないのかわからない話になってきたのでそろそろやめます。

 

そういえばさっきちょっと「優しい夢だけでは終わらない」みたいなこと言いましたけど、ドラクエ6ってわりと誰かの人生に介入することが多い気がするんです。例えばアモールのイリヤジーナのエピソード。ジーナの見続けていた悪夢に介入したとこで結果現実が書き換わり、ジーナはイリヤと再会することができた。フォーン城では、長年囚われていたカガミ姫を助け出したことで王は恋い焦がれていた姫を伴侶として迎え入れた。下のレイドックでは、主人公の行動一つで兵士長がその立場を失ってしまう。良きにつけ悪しきにつけ、主人公の行動が誰かの人生に物凄く大きな影響を与えてる場面が多いんですよね、6って。

そうして様々な人の人生に触れていく中で、物事は必ずしもハッピーエンドにはならないってことを見せつけられるんですよね。例えば初っ端のサンマリーノのエピソード、あれ最高に後味悪い感じで終わりますからね。あとは幸せのもそう。行くだけで幸せになれる夢の国なんてどこにも存在しないという強めの現実を突きつけられますからね。無条件なハッピーエンドの否定。

そんな中で、主人公自身の人生にも大きな影響があって、結果どうなったかっていうと……。っていう感じじゃないですか。よくドラクエ5は人生みたいな扱われ方をするんですけど、必ずしもハッピーエンドにはならないままならなさという点では、6のほうがある意味では身近でリアルな人生なのかなあと思ったりします。5はフィクションみたいなどん底からのフィクションみたいなサクセスストーリーですからね。もちろんそっちのほうがドラマチックで楽しいのは間違いないですが。

人生を描いてるから時間の経過の描写も結構ぽつぽつありますよね。例えばシエーナのバザーはいつのまにか終わるし、イリヤジーナは旅の途中に立ち寄ると天に召されているし。逆にマウントスノーは50年という長きに渡って時が止まってしまっていた街だったり。さっき例に出したサンマリーノも、後々行くとあの毒エサ濡れ衣事件が地味に進展してることがわかるんですよ。普通にシナリオ追っかけてるだけだと全然気付かないんですけど、我々の見えないところで誰かの人生には相変わらず変化が起きてることを匂わせてくるんですよ。そういうある種の「当たり前さ」が私はめっちゃくちゃ好きなんですよね。ただ淡々と誰かの人生が過ぎていくような雰囲気というか、全体的にずっと無常観が付きまとってる気がするんですよ。

あと、上の世界は夢で成り立つ世界だけあって、願えば叶うようなある意味での王道な物語っぽさを備えてるじゃないですか。誰かの夢で成り立っている場所が示唆されることもありますし。

だけど一方下の世界はそうじゃない。病の息子は死ぬし、伝説の盗賊コンビも老いには叶わない。城にニセ王子を入れたら左遷される。非常にリアルなんですよ。なんていうか、誰に対しても優しくなく、また誰に対しても残酷でないっていうところがあるのがリアルっぽいよなあと思うんです。世界はただ淡々と時を進めるだけで、世界単位で誰かに肩入れするような、強い幸運の雨を降り注がせたりはしないっていうところとか。

だから主人公は完全な一つの人格にはなれず、バーバラに奇跡は起きず、ミレーユやテリーの過去は辛いまま。夢と現実は違うんですよね。夢を見る力は偉大だけど、その夢に溺れるだけじゃ現実は良くならないですもんね。ある意味では愛情あふれる突き放しを感じます。崖から我が子を落とすライオンのそれ。そういうところがあの妙な暗さに繋がるんじゃないかなと思うんですよね。

あとは6はね!!!!グラと音がめっっっっっっっっっちゃくちゃいい!!!!同じSFCの5、1&2と6ではグラも音もぜんっぜん違うんですよ、6のほうが格段に技術力上がってる。グラは見れば即わかるんですけどね、立体感があるんですよ。5まではベタ塗りだったグラに影がついて凹凸が感じられるようになった。あとね、アニメーション。私はライフコッドの自宅で寝て起きた朝、光が差し込み鳥たちが飛び立つあのアニメーションがマジで狂おしいほどに好きです。

そして音、音はすごい。DSリメイク版で音が残念になったとまで言われてた。私もそう思う。電子音なのにオケっぽい表現してるのマジで凄いと思うんですよね。6じゃねーけどSFC版3のおおぞらをとぶなんてわりとまじでPS2の8と遜色ないですからね。どういうことなの。

あと6って複数の曲で繰り返し同じモチーフを使ってたり、一つの曲をアレンジし回して使ってるのが多いんですよ。悪のモチーフデーデッデデーがめちゃくちゃ出てくるから。聞いてもわかるんですけど、作曲者であるすぎやま御大自らが語っている小学生の調べ学習向け書籍とかもあります。参考までにどうぞ。小学生の時にたまたま学校の図書室に置いてあり、泣きながら20回くらい借りた本です。今一番買いたい本でもある。

あとアレンジでいうとフォークダンス!私に不吉の前触れ扱いされてるフォークダンス!これも木漏れ日の中でのアレンジなんですよね。あとハッピーハミングもアレンジ……。あれシンセ音の使い方がすげードラクエっぽくないと思いません?人間のハミングみたいなシンセの音、まじでドラクエっぽさがない。そしてこの三曲ぼーっと聞いてたら全然別の曲に聞こえるからすごい、ほんとすごい特にハッピーハミング。あと教会の曲とグランマーズの館とかで流れる曲なんて音程違うだけであとは同じですからね。印象結構変わる。

そういえば6の戦闘曲である勇気ある戦い、エンカウントジングルなんかが特に電子音で鳴らすことだけを前提にしてるので、オケ音源で再現しようとすると何故?みたいなことになるのも、SFC版の音が至高論者を生み出した原因だと思ってます。あれはどうやってもオーケストラ音源じゃ再現できないからな……。私これと4のジプシーの旅だけはどうしても原曲厨になっちゃう……。

あ、あと塔の曲まじでおかしくないですか。迷いの塔。オーケストラで演奏することを前提としてる曲が多いドラクエの楽曲にあって、この曲はすごいバンドサウンドっぽいというか、ヘヴィなギターの音とゴリッゴリに低音効かせたベースとで演奏されたほうがしっくりくるところあるんですよ。クセが強すぎてだ〜いすきです。なんでこんな変態アレンジしたんだろう。それ言うと勇気ある戦いもベースとドラムの印象がめちゃくちゃ強いんですよね。ロックっぽい。

かと思ったらどっちゃくそオーケストラでの演奏向けなエーゲの海に船出してとか、精霊の冠とかペガサスが流れるのでもう意味わかんないですよね。オーケストラでの再現性が極端に高い曲と極端に低い曲が出てくるドラクエ6をよろしくお願いします。それにしても精霊の冠、旋律の美しいこと美しいこと。何回でも言いますけど、私はこれを聞くためだけにカルベローナに通ったし、これを聞くためだけにムウレアに行きますからね。綺麗なのに物悲しさをたたえた曲調がま〜あシナリオにあってるんですよ。エンディングの時の子守唄も、とてもじゃないがめでたしめでたしで終わらなさそうな曲で大好きです。この道我が道とか見習ってほしい。ロト特有のファンファーレとか見習ってくれ。

あとみんな大好き、敢然と立ち向かう!みんな大好きですよね!私は本家6より11で死ぬほど聞きました。諸般の事情で死ぬほど聞いた。いやほら、お前は俺の光を見ようとすると絶対これ聞かされるから……。あと6の曲の使用頻度が何かの間違いくらい高いビルダーズ2でもやっぱり採用されてた。ビルダーズ2はさすらいのテーマとかエーゲとかぬくもりの里にとか採用してるからおかしい……。曲のチョイスが絶妙すぎる……。11でも採用されてる敢然と〜とかフォークダンスはわかるけどさすらいのテーマは……。

 

 

なんかよくわからなくなってきたのでやめます。いや本音を言うとやめたくないんですけど、一生書いてたいんですけど、一生書いてたら発売日終わっちゃうのでやめます。もうすでに残り30分切ってるからな。

とりあえず私は6がめっちゃ好き、好きなんです。好きなんですけど好きを言語化できる力がない……、もどかしい……。

などと言いながらCDシアターを流しています。

情緒が死にました。以上です。