治安の悪いTシャツと私

ここまでのあらすじ

フォロワーが流行病で妖精となってしまい、チケットを無駄にせぬため、空席を作らぬため急遽代わりにプロレスの試合へ行くことになった。

 

ここからのあらすじ

エモくて倒れた。

 

 

そういうわけで行ってきました。高梨将弘選手の自主興行『僕たち4んじゅくで4あいします!2022』

なお、この記事を書いているウサギは数回試合見た程度のプロレスにわかのため、トンチンカンな発言をすることが予想されますのであらかじめご了承いただけますと幸いです。また、初めて連れていかれたプロレスの試合とドロキ(DDTが運営してるバー)で情緒をおかしくしたことがあるのですが、その際に情緒をおかしくした原因は主にクリス・ブルックス選手と高梨将弘選手の見せたCDKの激エモ試合とまあなんかアレコレだったのでよろしくお願いします。詳細はカニを食った記事で読めます。多分下の方に関連記事として出てくると思うので気になる方は読んでください。読まなくてもいいです。

また、当ブログは現在、ドラゴンボールとプロレスというそこそこ肌を露出した筋肉のある屈強な男性(たまに女性もいる)が戦うコンテンツばかりを記事にしている状態のため、比喩がいちいちそっちに寄ります。よろしくお願いします。

 

さて、というわけで記憶の残る限り試合の感想を書きます。

 

伊橋剛太、シン説ゴム人間withハル・ミヤコ vs SAKI、ヤス・ウラノwith KUDO

対戦カードを見出しにしようと思って打ってみたけどアルファベット多いし文字数も多いので次から普通に見出しつけます。

というわけでダークマッチから順にお話をしていこうと思うのですが、なんか伊橋選手あのボディってだけでもうなんか強いなと思いました。あの豊満ボディに体当たりされたらたぶん視界がモノクロになるのではないでしょうか。事前にリアルドラえもん体型と聞いていましたがドラえもんってこうなんだ……としみじみしました。あと牛丼がうまそうだった。

ゴム人間さんはなんかパンツスーツが似合うお姉さんに操られていた?のですがちょっとハイコンテクストすぎて私には何もわかりませんでした。ただ、役立たずを殺せ!と伊橋選手の首絞めてたくだりは「おーオタクが好きな悪の女幹部とその腹心だ〜!」と思いました。プロレスってそういうところあるよな。

と、キャラが胃もたれするのでは?レベルで濃い面々と対戦していたSAKI選手とヤス・ウラノ選手なわけですが、私はいつもこういう面々と戦うの大変だなあ!と思いながら試合を見ているため、今回も大変だなあ!と思いながら二人を見つめていました。大変だなあ!

あとはなんかエビスコ酒場(DDTが運営している居酒屋)の今後についてKUDO・伊橋の店長&料理長コンビでわちゃわちゃしていましたが、私の脳裏にはTwitterのTLに流れてきたライバルになってという申し出を断ると、はいと言うまで無限ループを始めるヤバい女がいるポケモンの動画が浮かんでいました。いいえを選ばせてくれないやつだ。ドラクエでよく見るやつだ、カンダタだ……。

突飛なことに対しても順応できるのでオタクしててよかった〜!

どうでもいいですが、先日のうんこ映画の帰りにドロキに寄って食べたエビスコ酒場の料理(チーズとアボカドとキムチを混ぜたサラダ)がガチで美味しかったので、私はずっともはやプロレスとか関係なく普通にご飯食べに行きてえな……と思っています。マジで美味しかった。プロレス興味ない人もエビスコ酒場のチーズとアボカドとキムチ混ぜたサラダは美味いってことだけは覚えて帰ってください。

 

ミックスドガントレットタッグマッチ

男女混合チームが勝ち抜きバトルをする形式の試合でした。初めて見た。フォロワーから事前に話は聞いていたんですが、オーバーザトップロープ(一番高い位置のロープからリングの外に落っこちて場外になったら負け判定される)が適用されたため私の脳内でずっと天下一武道会みてえなルールという言葉がぐるぐるしていました。せこいリングではないので天下一武道会

ルールの都合あまりにも色々起こりすぎて脳がパンクしたのでチームごとに覚えてることを覚えてるだけ書きます。人数多すぎるので内容にムラがあっても許して……。敬称略。

 

趙運子龍&ヨネヤマカオ・リー

動きがマジのガチでチャイナみに溢れてて無印時代のドラゴンボールだなあと思ったし、ほんまに天下一武道会始まってしもうた……と思った。というか衣装もチャイナなのでもうダメだった。どうでもいいけどヨネヤマカオ・リー選手、パンダ被ってたよなと記憶取り戻すために対戦カードの画像見たらガチイラストのパンダ姿で載ってて笑ってしまった。なぜ。

 

小石川チエ&鈴木心

なんかファンキーな人たちきたなと思った。動きがうるさいってこういうことを言うんだなって思った。なんでいうかこう、オリエンタルランドかなにかで勤務されたことあります?みたいな動きのうるささだった。褒めています。特に小石川チエ選手。服装もファンキー、動きがアッパー、なんかよくわかんないですけどフェンシングのレイピア持ってた。情報量が多すぎんか????????

 

チェリー&ゴージャス松野

二人で息を合わせて攻撃しようとしたもののチェリー選手がロープに引っかかってすっ転んだことと、ゴージャス松野選手がポーズ決めようとして後ろから不意打ちくらって敗退だったことをはっきりと覚えてた。なぜ。あとゴージャス松野選手に関しては見ていてハラハラする儚げな体型を踏まえて楽しむポイントなんだと思う。儚くない?

 

夏実モチ&星誕期

二人を見た時の第一印象が肉感!!!!だった。前述の二人(か細い)を見た後だから余計に肉感だった。ちなみに私は筋肉が好きなんですが(そうでしょうね)ある程度の脂肪も乗った柔らかそうな肉感も好きなのでシンプルに印象に残った。てかプロレスって痛そうなことするので体つきムチムチしてるほうが安心して見られる気がするんだよな。ムチムチしてようが痛えのは痛えんだが。

 

木高イサミさくらえみW

本物のさくらえみ選手は日本にいないためWの中身は誰かわからないと聞いて正気か?と思った。謎の被り物をしていたがたぶんアレ男性じゃないかな……。正気か?本当に正気か?でもまあそういうことってあるよね。あと相方たぶんヤンキーですよね。よく知りませんけど私のセンサーがそう言っている。

 

赤井沙希バラモンケイwithバラモンシュウ

174センチの長身と細身の体型を備えたとても綺麗なお姉様と謎の落武者2人がセットで出てきたので脳がバグった。謎の落武者2人がやたら金玉を狙った攻撃ばかりするので余計に脳がバグった。赤井沙希選手はあの長身と手足の長さから技を繰り出すので今回も美しかった(※この試合で唯一彼女だけは初見じゃなかった)

 

ラム会長&宮本裕向

歌舞伎町で歌舞伎町の女王が聞けるとは思わなかったので謎にテンションが上がった。それはそうと世界観がバグりすぎてませんか。なんかコッテコテのヤンキーと椎名林檎の歌舞伎町の女王で入場してくる白塗りの人って世界観がバグりすぎてませんか。あと赤井沙希ちゃんさん選手からアイアンマンのベルトを奪ったラム会長選手からベルトを奪い返した赤井沙希ちゃんさん選手、という流れが約2分くらいの短時間で繰り広げられましたが、リングアナよく何代目のベルト保持者か数えられるなあと大変感心しましたとさ、めでたしめでたし。

 

悪夢

高梨将弘選手の人生を辿るみたいに銘打たれて謎のプロレス試合が始まったのですが、何が起こったのか全ての記憶を失ったため何も覚えていません。

レフェリーの木曽さんがビニール傘で刺し殺されそうになったり、選手2人を殺して逃亡したというナレーションが入っていたのは覚えてます。あとなんかあっ、出てこないはずなのに知ってる人が出てきたなと思いました(藤田ミノル選手。なんか前回見た時はあまりのキャラクターにKANONさんが狼狽えていたのを覚えている)

それからあとはなんか……

新たな命が誕生していました。

ところで皆さんは、豊満ボディの外国人男性が紙オムツ一枚で謎の手押し車を押しながら「オギャアオギャア……、おっぱい」と言う、インフルエンザの時に見る悪夢のような光景を見たことはあるでしょうか。私はあります。

あれなんだったんですか?

 

駿河メイvs MAO

アッパー系の狂気的なプロレスをする男とアッパー系の狂気的なプロレスをする女が暴れ狂っていた試合だったなあという印象です。よくわかんないなりにプロレスラーのスタイルにも色々あるよなあと感じている昨今なんですが、なんていうかこの試合を見て思ったのが、2人とも(※駿河メイ選手は今回が初見)すごくアッパー系というか、どこかイっちゃってるようなテンション高くてパワフルなスタイルで戦ってるんだなあという印象でした。

なんだろう、この言い方が適切かわからないというか、ちょっと誤解を生みそうな表現なんですがアホ犬とアホ犬が喧嘩してるみたいな試合運びになるのが突飛ですごく面白かったです。チワワとラブラドールの喧嘩。体格も性別もなんも違うけどなんか同じものを感じる2人の噛みつき合いみたいな。

たぶん2人ともめちゃプロレスが上手いんだと思います。じゃないとなんかこんなおもちゃ箱をひっくり返したみたいな試合にならないと思うので。

 

ごんぎつね

クリス・ブルックス渡瀬瑞基アントーニオ本多vs石井彗介&入江茂弘高尾蒼馬

という対戦カードでしたが、なんていうか頭カラフルだなというのが真っ先に出てきた感想でした。頭カラフルだな。すみません、赤と緑がいたのでクリスマスだなとも思いました。カラフルすぎるんよ。

あんま内容と関係ない話をするんですけど今回一番見たことある人が多い試合だったので、なんていうか顔を知ってるし名前も知ってるし試合してた姿も知ってるって安心!という気持ちで見守っていました。なんていうかほら、いきなり新たな命の誕生とか見せられた後だったので理解ができる、知っているというだけでこんなに安心できるんだなって……。

更に関係ない話をするんですが、今月頭に見た時には髪が特に赤くなかったドロキ店長がめちゃくちゃ真っ赤に染まって出てきたのでお〜と思いました。なお、今月頭には髪が赤かった私は今回の観戦では髪が紫になっていたので、次に高尾選手の試合を見る時の私は髪何色かな〜と思いました。髪の毛の話しかしてなくない?

そういえばアントンさんってなんで毎回ごんぎつねしてるんですか?(なんもわからんがごんぎつねが始まるとごんぎつねだ〜と嬉しくなる)

 

関本大介vs高梨将弘

今回のメイン試合、12年前と同じ会場での再戦という構図のようですね。一応そこら辺のバックボーンはフォロワーから情報教えてもらったり、私もちょこっとググった状態で臨みました。ただ、そういう前提知識はなくても私はこの試合に心を揺さぶられただろうなあと思うんです。

すこしだけ私の印象の話をさせてください。関本選手の第一印象は「でっか……」でした。いやもう……、でかいんですよ……。対して高梨選手は身長も小柄で体も細めなので並ぶとその体格差はかなりはっきりと見えてきます。なんていうかナッパvs悟空みたいな感じ。イメージほんとあんな感じです。ともかく結構体格差あるよな、単純な膂力勝負だと100%競り負けるよなって思わせる肉体なんですよ関本選手。

だからまあ当然体格を活かした技を仕掛けられると厳しいわけなんですけど、高梨将弘という人はまあ当然そんなことで気圧されるような人ではなく。体格差や膂力で劣る部分を、小回りの良さと瞬発力の高さと、まるで裏を掻くように次々といろんな動きで相手を飲み込もうとする技の流れで繋いでいくんです。私が初めて試合を見た時から、この流れるような動きがすごくかっこいいなあと思っていて。

(ちょっと脇道にそれますが、搦手っぽい動きで翻弄する高梨とやっぱり搦手っぽい動きで相手を撹乱するクリスの2人でCDKとして戦ってるの、ほんっとにマジで動きがかっこよすぎて超好きです)

ファイトスタイルについては毎回すっごいかっこいいなと惚れ惚れしながら見るんですが、今回さらに印象に残ったのが食い下がり方だったなあと思います。

これまで見てきた試合だとなんとなく飄々としているというか、ダメージなんてありませんけど、みたいなそこ知れなさを感じる部分があったんですが、今回はなんとなくこれまでの印象とは違い。体格差が体格差なので、やっぱり体重をかけられるとキツいわけです。技をかけられた時の重みもすごい。それでも絶対に食い下がっていく高梨選手のギラギラとしたあの目。諦めなんてどこにもない、絶対に食い下がろうというあの目。今回の試合は声出しOKだったんですが、私はわりと言うてにわかだしなぁとなんとなく声に出して叫ぶ行為を遠慮していました。だけどあのギラついた獣みたいな目を見たら叫んでたんですよね。デカい声で「高梨ィ!!!!」って。あの瞬間、心の底から負けるな、と思ってた。

この試合の双方ともスタミナを削りながらぶつかり合っていく試合展開に、私はちょっとだけサイヤ人襲来編の悟空vsベジータを思い出していました。お互い立ち上がれなくなるくらい激しくボロボロになるまでぶつかり合っていたあの2人の戦いを間近で見ていたら、きっと今私が目の前で繰り広げられている試合を観ているのと同じような気持ちになっただろうなあと思いました。

なんだか取り留めのない文章になってしまったのですが、とにかくあの瞬間のギラギラとした闘志と勝ちを手に入れたがる欲と本能を剥き出しにした高梨選手の姿をきっと私は忘れないでしょう。試合が終わり関本選手の手を取らなかった姿も、一言も発することなくクリスと共に四方に座礼をして退場して行ったあの姿も。

 

私が初めて観たCDKの試合。あの時、ベルトを渡したくないと悔しがるクリスの頭を抱き寄せて励ましたのは高梨でした。そしてこの試合を終えて退場する際、まるで高梨を励ますようにクリスが頭を抱き寄せながら退場していきました。あの日とは文脈もバックボーンも何もかも違うけれど、あの日と確かに同じCDKの2人の間にある、互いへのリスペクトを感じて私は少しだけ泣きました。

 

いい試合でした。

 

最後に

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Tシャツの治安悪くて最高〜!!!!

by 治安の悪いTシャツしか似合わないオタク

 

以上です。