うそでしょ

このブログを読んでいる方にはもうわかるかもしれない

私はなにもわからい うけとめられないからだ

 

頭が全部の理解を拒んで真っ白で、指先は冷えていて、わからないのに涙だけ止まらない

 

 

私が人生で初めて好きになったキャラは、ドラクエ6のテリーだった

銀髪にアメジスト色の瞳をした彼のことがたまらなくだいすきだった

彼の何がそんなに好きだったのか、と問われても胸を張って真っ先に答えられる 顔が好きだ あのキャラクターデザインが狂おしいほどだいすきだ

公式攻略本では、やや幼めの整った顔立ちに鎧があんまり似合ってなくてかわいかった 戦士キャラなのに鎧が似合わない かわいい

呪文と特技の説明ページでは、一枚は剣士らしく敵を切り伏せている絵なのに、もう一枚はなぜかメガンテで自爆している絵だった 8歳の私にはどちらもかっこよかったが、年を経るにつれて「なんでメガンテ……?」と思うようになった

後から知ったが、そのイラストはそれぞれ

のパロディだった 確かにベジータのパロディならば彼が一番適任である なにせ顔が息子に似ている

 

そういうわけなので、ドラクエで言うとククールのこともだいすきである 理由はもちろん顔だ

彼に関して言えば、発売前に顔を見ただけでもう「あ……、すきだ」と思った 物心がついて、否、ドラクエが好きになってから発売された初めてのナンバリングタイトルだったから思い入れも強い

 

もうここまで書けばドラゴンクエストドラゴンボール両方に詳しい人ならば、私が何を言うかわかるだろう 当然のようにトランクスのことがだいすきだ

理由はもちろん顔だ 言うまでもないけどあえて何度でも繰り返してやる 顔が好きだ

小学生の頃、再放送されているドラゴンボールでからの顔を見た時に「顔が好きすぎるから近寄らないでおこう」と思い、それから15年近くほんとうに近寄らないで生きてきた

だが、そんなことをすっかり忘れて数年前に原作を読み、未来からやってきた彼の顔を見た瞬間に本を閉じた 負けたと思ったからだ

あまりにも好きなのである 顔が とても 狂うほどに

 

 

そうして私はいつでもどんな時でも、もう20年は鳥山キャラに狂わされてきた あの人の描く顔がいい男の顔にここまで弱い人間は私くらいなものだろう

上には書いてはいないけれど、言うまでもなくピサロにだってアベル伝説のアドニス(トビー)にだって弱い なんなら後者が一番最初に触れた鳥山絵の顔がいい男説まである

こうなるともはや人生だ

 

だから、まさかわたしが最後に好きになった鳥山キャラがトランクスになるなんてゆめゆめ思っていなかったのだ

きっとドラクエ12でまた顔がいい男をドーンと出されておかしくなるに違いないと もしかするとドラゴンボール超にそういうキャラが出てくるかもと

ずっとずっとそう思っていた 思っていたのになあ

 

 

かんかん橋を渡った

みんな大好き嫁姑バトル漫画『かんかん橋をわたって』を読みました。

以下ネタバレです。未読の人はこんなブログを読む前に原作読みに行ってください。早く。なに食ったらこんな話を思いつくんだよみたいな嫁姑バトル漫画だから。早く。

 

 

 

 

 

ところでみなさん進撃の巨人という作品ご存知でしょうか。

人類を喰らう巨人の脅威に晒された人々を描いた漫画……、ではなく政治とか人種間の憎み合いだとかの重たい話をしながら、予想外の方向に着地した漫画です。一巻と最終巻で明らかに作風が違うんですよね。

マジでびっくりするほど変わる。ウォールマリア奪還作戦後、エルヴィンを失った調査兵団が地下室を見てしまったあの展開、読んだ時になに食ったらこんな話を思いつくんだよと思いました。なんだろうね、想夫恋の焼きそばとかかな……。(※作者のかつてのバイト先。大分県を中心に九州の一部と何故か横浜にある日田焼きそば専門のチェーン店。マジでうまい)

 

え、かんかん橋と進撃になにも関係がないって?

やだなあ、ありますよ。関係。

だってこの漫画、進撃の巨人ばりに作風変わっていくんで。

意地悪な姑にいびられる新妻→嫁姑番付なるものが出てくる→番付に加わったメンバーとの交流を経て力に目覚める主人公→地域を巻き込み経済バトルを繰り広げる主人公たち→ラスボスとの戦い

みたいな内容なんです。話の激変ぶりが進撃の巨人なんです。同じ味なんです。

嫁姑漫画なのに……

なにこれ……。竹ダンジョン攻略中あたりでずっとなんだこの漫画……、なんだこの漫画……と言いながら読んでいました。なにこの漫画。

 

この衝撃を言葉で説明するのが異常に難しいのでKindle Unlimitedにあるし今すぐ読んでくれと言うよりほかないのですが、一つ言えることがあります。

 

百合が味わえます。

※なお、登場人物の女性はほぼ全員人妻ないしバツ1

人妻の百合が味わえます。

別の女(人妻)に主人公(人妻)を取られたみたいだと言い出し嫉妬する女(人妻)がいます。百合です。マジで百合。信じてくれ。

萌←鮎の感情が激重だから。オタクくん好きだろ、明るくて朗らかな主人公の女が強さを身につけていくうちに、少しずつ変わっていくことに少しの怖さを感じるメカクレヤンキー系でちょっとぶっきらぼうな口調の、初登場はクールだったのにいつのまにか熱いところを見せてくれるようになる美形女好きだろ?

私は好きだよ。

 

あとは顔がいい男の女装潜入シーンがあります。姑が敵陣営の主要人物を味方につけて、敵陣営の情報を探るように仕向けるので、その際に顔がいい男が女装します。

もう一度言いますね。敵陣営の主要人物を味方につけて、敵地の情報を探るように仕向けるシーンで顔のいい男が女装します。

簡単なこともわからないわ 嫁姑漫画ってなんだっけ

 

あとなんだろう、なにがある?

単身赴任中に溜まった洗濯物を妻に宅配便で送ってくる夫とかいる。コメント欄で離婚しろよって言われてた。私もそう思う。なんで宅配便で送るんだよ。自分で洗えよ。洗えなくても宅配便で送るのはやめろよ。送料が勿体無いだろ。意味わかんねえよ。

ちなみに彼は、途中で廃人になりますが元に戻ります。廃人になる。嫁姑漫画なのに。

 

あ、そういえば個人的にいいなと思ったのがラスボスであるトキ子の描写で。

愚かさも極まれば知にまさる、などと評されていた彼女ですが、なんというか少女性の中に囚われ続けていた人って感じなんですよ。花嫁さんとしてチヤホヤされた喜びがいつまでも忘れられなくて、振る舞いは無邪気なのに力があるから最悪で、お人形遊びをするように簡単に人を弄ぶ。

そんな彼女の仕草や描写、なんなら擬音までなんとなく、なんだか昭和の少女漫画っぽいんですよ。大和和紀とかあの系譜。紅緒さんみたいな振る舞いをするんですよこの女。息子はもうかなりデカいのに。怖いですよね。実年齢考えたらマジで怖い。あと一人だけ作風から浮いてる。

だけど、その拭いきれない異物感がトキ子の不気味さをいい具合に演出してるんですよね……。実によかった、漫画がうまい。

 

まあこれ嫁姑漫画の話なんですけど。

 

とりあえずいいから読んでください。頭が変になりそうなので誰かに読んでもらわないと困るんです。人助けだと思って。

 

最後になりますが、この漫画の掲載雑誌、どうやら

本当にあった女の人生ドラマ

らしいので草生えます。ありがとうございました。

 

 

 

 

東方エアプなのにブログがバズったので同人誌の紹介とかする

なんか見たことない閲覧数出てる〜!?

 

エアプなのにバズりました。バズったので続編を書きます。といってもバズったところで私には特にメリットがないので、シンプルにわーいやったーなんか伸びたわーいわーいしてるだけだと思ってくださいよろしくお願いします。

 

 

当該同人誌

なんか気になると言ってる方複数いたのでフォロワー本人に許可取ってリンク載せときますね。これです。

なんでも許せる人妖向け。 - Alya - BOOTHalya.booth.pm

東方キャラが女性向けシチュエーションCD(いい声の男が囁いてくるCDのこと。エロい内容が多い。関係ないけど今朝YouTubeからこれハグリッドのシチュエーションボイス - YouTubeを勧められた。たすけて)について語っているというなんで書いたんすか?と問いたくなる作品である。最高。

 

が、こちらの作品、おそらく東方に住まわれている方々にとってはマジで何言ってるのかわからないと思うんです。でも私はでした。

東方キャラは2人しかわかんなかったのに、作中に出てくる声優名は全員わかる……

はい。

名前も顔も知らない女が、声も名前も知っている男の出演作について語っている時、人ってこんなふうに笑うんだなと思うくらい変な声出して笑ってました。顔も名前も知らない女しか出てこないコンテンツの同人誌なのに……。

 

私、姫海棠はたてのことはマジで何も知らないけど、まつたけ弥太郎と二枚貝ほたての文字列で笑えるし、宇佐見菫子のことは何も知らないけど、カタギでまともな人間の二枚貝ほっきが聞きたいって気持ちはわかるし、二枚貝ムールの高音のよさはわかるよ。

わかるよ。

 

と、こういう話をしたくてあのエアプ記事を書いたところがあったので、この場を借りて叫んでおきますね。

東方キャラはわかんないのに声優名はわかるって不思議だね!

不思議なんですけど、尋常じゃなく解像度が高い怪文書なので頭にスルスル情報が入ってくるんですよ。知らないのに知ってる。エアプなのにわかる気がする。私は東方を知っていた……?(しらん)

助けてください。むちゃくちゃおもしれーので東方のオタクじゃない人も読むといいです。東方のオタクも読むといいし、東方のオタクでシチュクラは絶対に読んだ方がいい。

※なお、私は過去にこの手の話題で毛をむしられて泣いているウサギになったことがあるため、この話はここまでとします。やめてください毛をむしらないで。

 

ちなみに、私が好きなシチュエーションCDは弁護士が竹林を走る人力車の上で手マンしてきます。してくるんだよ、弁護士が。竹林で。

Q そういう性癖なんですか?

んなわけねえだろ

ちなみにこの弁護士は電車の連結部分で連結してくる挙句に、駅弁をしかけてくるのでよろしくお願いします。花火の音に合わせて最低なフルコンボだドン!もしてきます。

フン、おもしれぇ男……

 

なお、私は同人占いでバカエロの星がある、男性向け適性がある、野外と暴力が向いていると言われた女です。よろしくお願いします。

 

というわけで今回の本題は終わりです。マジで異常に面白かったのでみんな読んでね。

あとは同人誌以外で皆様が疑問に思っているであろうこと、小耳に挟んでびっくりしたことなどを適当にコメントしていきます。

 

 

そんなにおかしい性癖なの?

逆に聞きますけど、ちんちんの生えた9歳の女の子が自分の父親と兄を抱く話を書いてる人間がまともな性癖してると思います?

 

 

Bad Apple!!再チャレンジ

別に疑問とかではなかったんですけど、私自身が気になったのでやってみました。
影絵なので情報がない、でも一応pixiv百科事典で容姿を確認できるキャラは全員チェックしたので、今ならわかるのではないか?

そう思ったので確認しました。ちゃんとコメントはオフにして。

 

0:57で力尽きました。

 

法定速度超過で違反切符切られるレベル。

ちなみにこれは歌詞で言うと夢見てるあたりです。なんかシルエットに心当たりはあるけど名前出てこねえなになりました。

剣を持っているショートボブの女の子……、顔はわかる、顔は思い出せる。名前はわからん基本みんな名前が難しいから……。なんでこんなに名前が長いor難しいんですか?

あと、なんか知らんけど帽子かぶってる子が多いので、影絵になると途端にわかんなくなりますね。顔と名前が完全一致している数少ない女、パチュリーですらちょっと不安だった。帽子かぶってるから。

みんな一回帽子を外してみない????

まあ外したら外したで誰だかわかんなくなると思うんだけど……。

 

 

エロに詳しいね

そうだね

 

 

秘封はCDブックレットでしか会話してない

????????????????????

(キャラの顔と名前を調べるだけで力尽きており、詳細な設定はどのキャラもほぼ調べられていないが、彼女たちに関してはそもそも「音楽CD」の項目で扱われており、その時点でCDにしかいないキャラだということはなんとなく悟っていた。とはいえまさかマジでブックレットにしかいないとは思わなかった)

 

ブックレットにしかいないキャラとキャラでカップリングを……!? 幻覚とか見えてらっしゃる……!?

というところまで書いて気づいたのですが、私の村には50分しかない映画で初登場し、その作品で倒された悪役を擦っている人とかいたので正直何も言えないなと思いました。すみませんでした。人の村を因習村扱いしてしまいました。うちの村も因習村です。因習村同士仲良くしましょう。

 

かく言う私も時空を捻じ曲げ歴史改変し、特に理由もなく未来から名前と塩基配列が同じだけの別人を呼びよせたりしてますからね。

ほんとに人のこと言えねえ立場だよ。

 

 

うどんげ

皆様方の反応を見て気づいたのですが、もしかして某さんすう教室で新参の厨どもをホイホイしている因幡うさぎって彼女のことだったんです……???????(10年越しの気付き)

なぜ彼女が新参の厨どもをホイホイしているのかは存じ上げませんが、とりあえずかつてそういうポジにいた女なんだなとわかりました。

あと、彼女とてゐに関してはBad Apple!!の影絵でも流石に区別がつきました。ウサ耳たすかる。影絵に強い。

 

 

女苑ちゃん

いくらなんでも平成で時が止まってんなと思いながら前回の記事を書いていたので、彼女の存在が記事を令和にしたといっても過言ではありません。令和の女。

ちなみに私は前回記事を書くまで完全にあのゲームのオリジナルキャラだと思っており、なんならそれにしても難しい名前を付けたもんだな〜と思いながら生きていました。

姫女苑という花のおかげで彼女の名前を女苑(じょおん)と読むことはなんとなくわかっていたのですが、それでも

なんか叙々苑っぽい名前だよな〜珍しいな〜

と思ってましたからね。叙々苑ちゃん。

 

 

12/7追記

貢がせろ〜の作者の方の名前、なんか見たことあると思ったんですけど

これから毎日100エーカーの森を焼こうぜ? - ニコニコ動画

ニコ動のマイリスの中にいました。たくさん。

衝撃の事実に動揺しているので、これから毎日家を焼こうと思います。

 

 

 

宣伝

マジでオレたちしか勝たん [ウサギ小屋(ウサギ)] ドラゴンボール - 同人誌のとらのあな女子部成年向け通販

明らかに男性オタクが多い村に向けての記事で、女性向け18禁BL同人誌の宣伝するの、見事に意味不明なんですけど

諸事情で在庫がアホほどあるので人助けだと思って買ってくれ……。

とらに納品した分以外であと数十冊ほどうちにあるんだわ……。

 

 

以上です。

 

※このブログに今このタイミングで来ている人が面白がれる記事はたのしい実写デビルマン入門 - ウサギ小屋くらいしかないです。元ネタを知る記事が閲覧ランキング上がってるけど、あれAKIRAターミネーター2見た時の記事なんで東方要素一個もないです。期待するな!!!!

まあ興味あったら読んでください。よろしく頼みました。

エアプvs東方Project

詳細は諸般の事情により詳らかにできないのですが、フォロワーの書いた東方Projectの同人誌を読む機会がありました。私は東方のことを全く知らないのですが、その内容は大変面白く大変魅力的でした。後日、改めて当たり障らない形で感想を書きたいです。

 

が、今日書きたいことは別にあるのです。

東方のことな〜んにも知らないのに、東方アレンジとエロMMD検索に引っかかって見るつもりもないのに目に入ってくる転載エロ同人のせいで顔と名前だけすげえ知ってるキャラが複数人いる……

という話です。笑えよ。

※性癖ワードを検索するだけで「あーこれ完全に無断転載だな……」とわかるサイトに不本意にぶち当たってもんにゃりしてしまう現象の話をしたつもりでしたが、無断転載を見るな集めるなと怒られたので勝手に目に入ってくる旨を強調しておきました。お手数おかけしますがよろしくお願いします(12/7更新)

 

ここまで読んでこの世の終わりみてえだなと思ったあなた、正解です。これはこの世の終わりのような記事です。本当に終わっている。

なお、この記事を書くにあたり東方のオタクに刺されるのではとの疑念を口にしたところ、当該同人誌を書いたフォロワー本人からミリしらオタクからの感想あるあると言わたため、安心して記事にしてきます。どんな界隈やねん。

 

ちなみに一応説明しておくと、私がエロMMDを知っているのは推しキャラの女体化をイメージしたモデルを作ってエロいことして遊んでいるからです。難儀な変態みたいなことを言っていますが、実際難儀なのでご安心ください。

特にこだわりがなければVRoidと変換ツールを使うことで誰でも同じことができます。オタクは今すぐやれ。

 

一方の検索してたら無断転載エロ同人の画像にぶち当たったについては、経験ある方が大多数なのではないでしょうか。私はあります。よくあります。変な性癖を持っているので頻繁に起こります。

あと書いてて気づいたんですが、あの界隈は同人作品のDL販売も当たり前に行われているので、みんな大好きDLsiteで頒布されている作品も検索に引っかかります。

つまりすけべに生きていたら東方キャラを知らずにいることはほぼ不可能……ってコト!?

 

汚えハチワレ。

 

こうなると気になってくるのが、じゃあ私はどれだけの東方キャラをエアプで知っているのかということです。というわけで今日はこれを調べていきたいと思います。最悪だな!

いずれ何かしらの形で履修したいと思っているので、そのいつの日かが来た時にこの記事を読み返して自分を嘲笑おうと思います。よろしくお願いします。

 

なお、わざわざこんなことを書かなくても東方キャラは死ぬほど多いことは皆様ご存知かと思います。

全キャラをブログに記載してもいいのですが、そんなことをしたところでエアプはどうせ知らないキャラが多く、得られるものは疲労感と当該キャラのファンの方からのヘイトだと思うので、以下に当てはまるキャラのみに絞りたいと思います。よろしくお願いします。

  1. 顔も名前も完全に一致している
  2. 顔は知っているが名前は知らない
  3. 名前は知っているが顔は知らない
  4. 顔も名前も知っていたが一致はしない

なお、検証作業にはpixiv百科事典を使用しています。名前に誤字脱字などの誤りがある場合はpixiv百科事典が間違っていると思ってください。

嘘です。シンプルミスの場合もあると思います。みんな難しい名前なんよ!!!!

 

あ、あと事前に書いておきますが、私は世代なのでBad Apple!!の影絵のMMD動画は存じております。ただし、誰が誰だかわかりません。影絵だから……。知らないけど曲が好きだったのと、カラオケでもよく歌ってた……。

あとチルノのパーフェクトさんすう教室は私の周囲で謎に流行った(というか私が流行らせた)ので知っています。⑨。

よろしくお願いします。

 

 

顔と名前が完全に一致している

博麗霊夢

現代日本において、彼女の姿と名前を知らずに生きることはおそらくほぼ不可能だと思う。

いくらなんでも知ってるがな案件。何故ならばそう、ゆっくり解説文化のせいなので。

おそらくネットを生きる人間はほぼ確実に見たことがあるだろう、一頭身のまんじゅう姿にデフォルメされた彼女。さすがの私もBad Apple!!のアレにいる彼女は見分けがついた。流石に。なお、これを書きながら延々あの影絵動画を再生しています。

 

 

霧雨魔理沙

わかんなかったらオタクとっくに廃業してるわパート2

ゆっくり魔理沙だぜ、の挨拶のせいで完全エアプなのにそれっぽい口調だけ知ってるんだぜ。ただ、それ以外のことは何も知らないんだぜ。というか霊夢も含めてまともな頭身で見かけることがほとんどないんだぜ。もちろん彼女もBad Apple!!のMVにいたことはわかるぜ。霊夢が放り投げたリンゴを食べてるのが魔理沙だぜ。

違ってたら殴ってください。

どうでもいいんですけど、ゆっくりって何?と思って検索し、知らんでいい文化を知ってしまった平成のオタク、そこそこいるんじゃないですかね。私は知りました。知った当時、寝込みました。

 

 

チルノ

みんなー ウサギのパーフェクト東方教室、始まるよ~

あたいみたいなエアプ目指して がんばっていってねー

パーフェクトさんすう教室しか知らないため、書ける情報が替え歌くらいしかない。

仕方がないので

⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨

    ⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨

  ⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨

          ⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨

 ⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨

流れてくるニコ動のコメントの真似でもしておきますね……。

関係ないんですけど、推しが一年前に⑨となってしまってしまったことを未だに引きずっています。なんで作中屈指の天才の血を引いた息子が⑨になるんですか?

 

 

パチュリー・ノーレッジ

えっちなMMDモデルが配布されてるのを見たから知ってる!!!!

謝っておくんですけど、ここからしばらく本当に最悪なファーストインプレッションの話が続きます。マジで逃げるなら今。

すごくどうでもいいんですが、私ずっと紫色の髪の毛のキャラに対して変な弱体があるので、パチュリーに対して微妙に好感度が高いです。紫の髪をしているというだけで加点が入った女。男だと銀髪、女だと金髪(ないし亜麻色)が一番加点入るんですけど、紫の髪は男女問わず嬉しくなります。うれしい。

あと、彼女めちゃくちゃおっぱいが大きかった印象があったんですが、検索して見たら全くそんなことはなかったのでなるほどね……って感じです。

盛るペコ!!!!

ってことね……。

 

 

十六夜咲夜

おおよそこのブログには書けない感じのエロ同人とエロMMDで見た!!!!

本件に関するこれ以上の言及は避けたいと思います。ごめんなさい。ほんのり私の好きなタイプの男の女体化っぽい顔してたのでつい……。

顔と名前が一致するとか書きましたが、苗字は今知りました。十六夜なんだ。十六夜の月は満月よりも昇るのが遅くて、かつ満月から僅かに欠けた姿なので「ためらい」とか「満たされない」みたいなニュアンスを含まされることがあるけど、私が知らんだけでそういうキャラだったりするんですかね。

腹を切りたくなるくらい最悪の出会い方しかしてないので真面目にコメントしました。

あと今知ったんですけど、⑨の弾幕の向こうにいたんですね……。いたんだ……。知らなかった……。(Q 当時のお前は何を見てたの? A 何も見てない)

 

 

レミリア・スカーレット

知ってる知ってる!

パチュリーや咲夜と同じ理由で知ってる!

彼女がなんかアレでアレなことをアレしているアレなモーションに世話になったから知っている。推しの女体化にやりました。助かりました。その節はどうもありがとうございます。彼女自体は見た目かなり幼いので守備範囲外ですが……。

書いてて思ったけど、私が男ならこのキャラで抜いた報告になりそうだなこの記事って思ったのでよかったです。抜くちんちんがなくて……。本当によかった……。エアプなのにエロ同人で抜く最悪のオタクになるところだった……。もうなってる……。

 

 

顔は知っている

宇佐見蓮子&マエリベリー・ハーン

秘封倶楽部って言葉と彼女たちの顔と名前、時々Twitterで見てたので知ってる!!!!!

本当は顔も名前も知っているが不一致、もしくは完全一致に入れようかなと思ったんですが、宇佐見蓮子なんかすごい似てる名前の人との区別ついてない可能性があることと、マエリベリー・ハーンマリーと呼ばれてる人だと今気づいたので、なら正確に知ってたのは顔だけかな……ということでここに入れました。すごい名前似てる人、名前どころか顔も同じな気がするし双子とかなんかな。スカーレットさんちも姉妹みたいだし。

エロでもなく東方アレンジでもない理由でここまでガッツリ知ってるのは、シンプルにフォロワーが同人誌書いてる影響ですね。というかそのフォロワーの書いた奇怪な同人誌を読んだのがこの記事書いてる理由だからね。そんなことあるんだね……。

ところで、さっきから見ている百科事典で知ったんですけど、この2人ってもしかしてCDにしかいない感じの人だったりします……? 東方のことを「原作はゲームだけど二次創作で異常なくらいコンテンツが作られている謎のコンテンツ」だと思ってたんですけど……、ゲームにはいらっしゃらないキャラ……?? なんか扱いが……、扱いが微妙に他のキャラたちと違う気が……????

まあこの話を深掘りすると深淵が私を見つめてくる気がするのでこの辺りで切り上げたいと思いますが、あの……、知ってたんですけど東方って強めの幻覚が見えてらっしゃる人が多い……??

まあ私も人のことは言えませんけどね。幻覚見ながら幻覚と戦ってっからな。ははは。誰だいその受けちゃんは。そんなキャラ原作にいないぞ?

エゴサしてたらマエリベリー・ハーンの愛称を思い切り誤字っていることに気づきました。愛称メリーだけど名前はマエリベリーなんだ、字面だけ見るとマリーとかになりそうだけど、アルファベットで書くとメリーが近いのかな〜とか思いながら書いたら、ものの見事に引きずられてました。エアプ仕草。これはこれで味わいなのでこのままでもいいかなと思ったんですが、名前間違ったままなのも申し訳ないのでここに誤字してすみませんの旨を付記しておきます。(12/7更新)

 

 

名前は知ってる

因幡てゐ

チルノのパーフェクトさんすう教室に出てくるからな!!!!

名前も名前だし、友人が音ゲーウサテイめちゃくちゃやり込んでたのでおそらく彼女は因幡の白兎なんだろうなと思う。ウサ耳生えてるし。なんか完全に初対面だけど鈴仙・優曇華院・イナバというウサ耳の生えた女もいるし……。名前が長い方のウサ耳が生えた女も紫の髪なので嬉しいです。

あとこれは極めて個人的な話ですが、一時期いらすとやの毛をむしられて泣いている因幡の白兎を見つけたオオクニヌシをアイコンにしていたことがあるので、なんとなく親近感がある名前だなって思ってます。

f:id:mycutepafe:20231206014048p:image

ウサウサウサウサ。

※フォロワーの同人誌の感想をブログに書けない理由と、毛をむしられて泣いているウサギをアイコンにしていた理由は、奇しくも寸分違わず同じです。笑えよ。

 

 

八意永林

(゚∀゚)o彡゜えーりんえーりん

彼女の名前を見たらこれやっとかないといけないと思ってるんですけど合ってます?

ジョルジュ長岡のおっぱい!おっぱい!に似た何かだなあと思ってるんですけど合ってます?

あとは霊夢のとこの存在しない百万円のツボを誰かが割ったので弁償しにくる永遠亭の人という認識なんですけど合ってます?

多分間違ってると思います。つーかなんでこんなに何も知らないのに当時の私は曲だけ聞いてたの????

 

 

顔と名前が一致してなかった

フランドール・スカーレット

あ、この◆を連ねた羽みたいなのが生えてる子が最終鬼畜妹フランドール・Sの人なんだ!?

典型的な名前と顔が一致してない人でした。わかる、私オタクだから最終鬼畜妹フランドール・Sはわかる、検索したら思い出した!!!!

なんか最終鬼畜道化師ドナルド・Mってなかったでしたっけ、ニコ動に。あったよな。私それだけ見た。元ネタがわかんなくてなんかすごい不思議な顔してブラウザ閉じた覚えがある。

中学生の頃、銀魂のズルズルボール集める回で、フリーザ的な何かが土方を見てまさかあの時の……と言いながら、バーダックとは似ても似つかないスカウター付けたおっさんを思い出すシーンを見た時と同じ顔をした記憶がある。

今ちょっとだけスッキリしました。

 

 

番外編

姫海棠はたて&宇佐見菫子&二ッ岩マミゾウ&小悪魔

フォロワーの同人誌で初めてお会いしました。

初めてお会いしたんですけど、ティーカップの持ち方を再現しようとして手の筋を痛め、前髪が後退したというキャラ紹介を書かれていた人のことを他人だとは思えませんでした。他人だとは思えなかった。現段階で私から言えることは以上です。詳しいことは別記事で書きます。

 

 

依神女苑

知ってる……、私この人知ってる……

『貢がせろ!女苑ちゃん!!』の人だ……!!!!

booth.pm

※SteamとかDLsiteでも買えるはずですが、とりあえずBOOTH経由だと公式にお金が入ると聞いたのでBOOTHを貼りました。凄いシステムだよな、同人の売り上げを公式に還元できるの……。

 

めっちゃTLで見た!!!! すげえ面白そうなゲームだなって思ったから覚えてる……!!!!

てか

女苑ちゃんって東方のキャラなんだ!!!!!??????????????

すみません、顔も名前も完全に知っており、かつ完全に一致していたのにもかかわらず東方のキャラだと認識してませんでした。そんなことあるんだ……。

 

 

 

ここまでが限界だったんですけど、

なんか思ってたよりキャラ知らない!!!!

ってなりました。知りませんでした。もっと顔や名前しか知らない女がいると思ったんですけどいませんでしたね……。女苑ちゃんみたいな例もある気がするけど、顔か名前を見て気づけたのは書いたメンバーが限界だった……。

あと帽子被ってる子が多いから思ってたより区別ついてない説ある……。

というわけで今回は以上です。怒らないでください。マジで、お願いなので。

 

もう毛をむしられて泣くウサギにはなりたくないんだわ……。

 

以上です。

エイプリルフールの次はハロウィンか

フォロワーが呟いた首絞めックスの話の直下に突然の鈴木達央本人による事務所辞めた報告あったのでもうダメでした。

 

まさかアカウント動くと思ってなくて普通にダメでした。

達央で検索したことがある人なら多分知ってると思うんですけど、普通に一瞬農業で本出してる著名な人かと思いました。珍しいですよね同じ名前。あちらの方の読みは「たつお」さんらしいですが。

だってアイコンあるし。アイコンあるんですよずっと白かったのに。ずっとマシュマロ固定してたのに。マシュマロに応援メッセージ送ったみんな息してる?

 

なんかエイプリルフールとかハロウィンとかそういう節目に動くのやめてもらっていいですかって言おうと思ったけどもう事務所は辞めてたしそもそも節目にオタクの好きな季節イベントがあるだけだった(おわり)

 

なんかアイコンができてたんでアイコン見たんですけど、なんか……、泣きたくなるくらいいい笑顔で、動揺のあまり手が滑り

食ってた唐揚げ弁当を床にぶちまけました。

鈴木達央のアイコンのせいでテーブル下のフローリングがぬるぬるです。責任とってください。

あと原稿が死ぬほどやばいのでついでに責任とってください。たのむ。

 

以上です。

たのしい実写デビルマン入門

みんな大好き実写デビルマンを見ました。

注釈:本記事は、『ドラゴンクエスト ユアストーリー』と『ドラゴンボールEVOLUTION』をつまんないけど言われるほどじゃないかな、つまんないけどとのたまう人間が書きました。よろしくお願いします。

 

開始10分

私が知ってるデビルマンってこんなだっけ?と思い原作を読み直す。

確かに思った通りなんか違うのだが、流石に原作と同じ内容をやろうとするといくらなんでも古めかしいので現代的にアレンジしたのだろう、と解釈。実際、明が喧嘩に弱いことや、天涯孤独で美樹らと同居していること、親友の飛鳥了の存在など、伝えるべきところは一応伝えてきている。何故か妙に居心地の悪さを感じていたが、気のせいだと思う。

あとタブレットが再生を拒否って映像が止まった。

 

 

ハッピーバースデー、デビルマン

原作と同じく父親が死んだと言い出す飛鳥了に安堵する。教室に乱入してくるシチュエーションはさておき。

道中で事態を説明してくれるが、父の残した遺物ではなくVR機器を用いてくる。謎の改変である。まあいい、この辺の話長いからね、説明は簡潔にいかないとね。なんか家についた途端に了父がデーモンに体を乗っ取られてる旨を説明したり、父親がまだ存命でデーモンに飲み込まれる寸前って描写になってるけど、原作通りヒッピー集めてお薬キメて楽しく虐殺とかのシーン入れるのは難しいもんね、まあこの程度の改変はするよね。

たださ、これ初見の人ついていける?

原作読んでるのでまだなんとかなってるだけな気がする。あと不動明としての人生を捨てさせ、地獄の道を歩むことを決意させるシーンを全カットした挙句に入れたのが突如死にたくないと懇願を始める飛鳥了なのは……、シンプルに何を考えているんだ????

なにを考えているのか。親友に人としての人生を諦めさせる飛鳥了の葛藤はどこに消えたのか。急展開と薄い説明に呆然と画面を見続ける。そこに現れたのは、よくわかんねえけど襲われデビルマンと化した明の目の前に現れるデーモンと合体した飛鳥了である。あ?

ここでもう一度原作をぱらぱらめくる。確かに飛鳥了の正体はサタンだ。人の弱さを探るため、あえて記憶を封じて人として生きていただけで正体は人ではない。

だが断じてここで明かす話ではない。なにを考えているんだろう。やや展開に置いていかれ始めた私に、飛鳥了は微笑んで言った。

ハッピーバースデー、デビルマン

あ? なに言ってんだてめえ

私の頭が思考を放棄したと同時に、タブレットが再生を拒否って映像が止まった。

 

VSシレーヌとVSジンメン

本作でのシレーヌ役は冨永愛、その人である。彼女は日本でもトップクラスにスタイルがいい人類だ。ランウェイを歩く彼女の姿はとにかくかっこよくて美しい。奇抜な衣装もとんでもなく濃いメイクも映えるし、魅せる。全身を使って服を美しく見せるプロ中のプロだと思う。

その彼女に着せてもなおダッセエなんだこれと言わしめたシレーヌの衣装、凄すぎんか……?

確かに原作のシレーヌはほぼ裸である。そのまま映像化はできない。パリコレのランウェイでは女性の乳房が隠さず出されることも少なくないが、少なくとも日本では、女性の乳房は人前で安易にまろび出すものではないとされている。衣装のデザインが原作からかけ離れるのはやむなしだろう。

だが、だからってスーパーモデルに着せても事故る衣装に誰がしろと言った。一説には冨永愛本人が衣装の変更を申し出たとのことらしいが、だとしてももっとマシな衣装を用意できなかったのかとしか言いようがない。

とにかくびっくりするほどダサい。助けてくれ、素材が台無しだ。

話は変わってジンメン。デビルマン自分と関わってしまったばかりに無辜の人間を死なせてしまったと後悔や苦々しさを抱かせる悪役だ。原作では昔近所に住んでいた幼い女の子が殺されるが、本作ではクラスメイトの一人という改変がなされた。

原作では少女が明を恋人と言い、明も特に否定しないので確かにそのままでは非常にまずい。そのためか本作ではクラスメイトの一人として改変されているが、ここに関しては至極真っ当な判断だろう。当たり前だ。幼い子供特有の憧れとして描かれているのは明確にわかるが、それはそれとして普通にまずいのも確かなのだから。

とはいえジンメン戦は他と比べれば原作沿いなのも幸いしてあまり不自然なところはなく、まあ突拍子もねえなと思わなくはなかったが許容できるような気がする。

では何故わざわざ記事にしているのか。理由は簡単。異常なあっけなさとデーモン同士は争わないという意味不明の設定が生まれたからである。

あっけなさはもはや言うまでもないだろう。多分この映画を見た人間全員がそう思ったに違いない。だが、同時に視聴を終えた者ならばこうも思うだろう。尺がおかしいだけで原作は守ってたしな、と。だが、それでも設定変更に関してはなんとなく釈然としないのではないだろうか。

原作のデーモンは争いを好み同族でも躊躇いなく手にかける残忍性を持ち合わせている。とにかく野蛮で暴力が大好きなのだ。戦わずにはいられない。そんな種の本能である暴力的な衝動を調伏し、デビルマンとして戦える明の精神力の強さ。真っ直ぐさ。飛鳥了が惹かれた所以だ。そういうものがこちらに伝わる設定であり、同時にデーモンらの人とは相容れない残忍さをも感じる。

だが何故かその設定が消えた。考えれば確かになくてもいい設定だ。なくてもいい。デビルマン化の経緯自体が書き換えられた以上はほぼ無用の設定となっているし、大局へはさほど影響がない。だが、先述のように不動明という人間に厚みを持たせる意味合いがあったため、なんというかこう、微妙に釈然としなかった。

大丈夫なんだろうか、この映画。この辺りから、そんなモヤモヤとした気持ちを強く抱え始める。

なお、この間何度かタブレットが再生を拒否って映像が止まり、しばらく画面がモヤモヤしていた。

 

 

ボブサップ、一般通過小林幸子、謎のKONISHIKI

原作ではデーモンたちとの小競り合いや不良たちを従える喧嘩などの小話が続く。私の読んだ文庫版では、時間旅行のエピソードなどもここに挟まっていた。いわゆる新デビルマンというやつだ。

前者は大局に影響しないため明らかに割愛可能だし、後者も飛鳥了なにかを秘めていると匂わせてくる意味合いはあるものの、本来なかったものなので完全に番外編的な扱いとして留められるだろう。

というわけでこの辺りは全カットされて話が進む。物語は原作の佳境に入ろうとしているのだ。映画の尺としてはまだ1/3程度が終わっただけなのだが。

ともかく、デビルマンの後半は人間の心の弱さや疑心暗鬼で殺しあう醜さが描かれており、本作もきちんとそれに向かって人々の疑心が描かれ始める。となるとなにが起こるか。

そう、我らがボブサップの登場である。

本作をして一番演技が上手いのはボブサップなどと言われているため、もはや出てくるだけで面白い。全く笑うところではないのだが、こちらの脳はミームに汚染されているため面白くて仕方がない。

そんなボブサップ扮するニュースキャスターが逐一世界情勢を教えてくれる。彼は人間たちの殺し合いが刻一刻と迫り始めていることをニュースを通じて教えてくれる役割を担っていた。これに関してはいい演出だと思う。

何せ原作では米ソの対立からの核発射という攻めた描写が出てくるのだ。1970年代当時ならまだしも、2004年時点ではもはやそのまま映像化するわけにもいくまい。というか、東西冷戦の空気感が盛り込まれたサイボーグ009などの作品でも、この辺りの描写は必ず改変が入れられているのだから、デビルマンの選択は決して間違っていない。

そういうわけで、大人の事情を匂わせつつも日本はデーモンに襲われはじめ、人の心には疑心が生まれた。魔女狩りよろしくデーモン狩りをする人々が現れ人が人を迫害し始める。原作では人体実験をぶちかます博士が出たり、飛鳥了がテレビ出演したり、残虐に人殺しする研究機関が出たりとデーモンと隣り合わせとなった人間の愚かしさや恐怖心を煽る展開がねじ込まれるが、倫理的なまずさや飛鳥了の設定変更などの影響でこの辺りもカットされている。

では代わりにどのような表現になったのか。

一般通過小林幸子と謎のKONISHIKIだ。

人間の愚かしさを表現するため、美樹のクラスメイトでいじめられっ子のミーコがデーモン化してしまい、デーモン特別法などという突然現れたクソ法律により身柄を拘束される描写が挟まる。

原作にそんなシーンはない。厳密に言えば彼女が変身して捕まるシーンはあるのだが、美樹のクラスメイトなどという設定ではないし、実のところそこそこモブである。

ともかく、半モブだったミーコはあわれ捕えられてしまうわけだが、その被害はなんと彼女の家族にも及んだ。デーモンを出したとして迫害を受け、自宅が範馬刃牙の家のような有様にされてしまったのだ。そんな刃牙ハウスと化したミーコの実家を見て呆然とする明と美樹。

何故かいきなり高級車で現れる小林幸子

善意で迫害の実態を教えてくれた彼女は、そのまま車に乗り込み去っていった。

全くもって意味がわからなかった。

何故。その2文字に頭の中を支配されたが、聞くところによれば小林幸子氏本人も何故オファーされたのか、なんの映画に出たのかわからないまま出演したとのことなので、もはやこの答えは誰にもわからないのであろう。私は思考を放棄した。フリーザだってなんの脈絡もなくカニを食うのだ。小林幸子が突然高級車で通りがかったっておかしくない。

だが、展開は私の予想を遥かに上回っていく。デーモンと化した人々の住まう洋館が襲われた描写がそれである。おそらくそこに住んでいた人々は原作で言うところのデビルマン(=デーモンを調伏できた人間)なのだろう。あまりに突拍子もない描写なので理解に時間は要するが、原作を読んでいたのでなんとなくこの辺りは察することができた。

問題は、KONISHIKIが突然現れ撃たれて倒れたシーンである。

この場面の必要性が本気でわからない。KONISHIKIである必要もわからない。本当に何もわからない。誰か意味を教えてくれ。このままだと日本語で遊んでしまうぞ。

いや、意味はわかる。デーモンを恐れるあまり、無害な者かそうでないかも判別せず問答無用で手にかける、人間は愚かと思わせるための描写だろう。意味はわかる。ただ、何故か全く脳が理解してくれないだけだ。わからない。とにかく本当にわからない。

ただひたすら、脳が理解を拒んでいた。珍奇な映像を前に脳が処理落ちしていたのかもしれない。そんな私の脳に呼応するかのように、ボブサップが出たあたりでタブレットが再生を拒否って電源が切れ、映像が止まった。充電は70%ほど残っていた。

 

 

皆さん 戦争が始まりました

KONISHIKI登場以降の記憶は曖昧だ。異常に面白くなかったことだけは覚えている。それ以外は何も覚えていない。

ただ漠然と、ミーコらの逃走劇や明のデビルマンバレ、美樹との恋愛描写などがグダグダグダグダグダグダ流れていたような印象がある。本当にそれ以上のことは何も覚えていないのだ。

ともかく、緩急もろくにないままに人々の疑心を浴びせられ、そして戦争が始まった。実写デビルマンの話題とともに添えられる、あのボブサップである。感動した。本当に存在していたのだ。私は喜んで実況した。

その時、X(旧Twitter)が不具合を起こして一切の投稿を受け付けなくなった。

タブレットの映像も止まった。

 

 

うぁ、うわぁ、うわあー

ここまでに一切触れていなかったことがある。演技力である。誰にでも初心者の頃、不慣れな頃はあるもので、あの坂本真綾も『天空のエスカフローネ』の頃などは驚くほどに演技が初々しかった。だからそう、人には誰しもそういう時期があるのだ。あるのであまり言いたくはなかったのだが、

もうびっくりするほど明の演技が残念なのだ。

了も大概なのだが、明に比べると少ない出番や役柄も相まって多少マシに思える。運がよかったのだと思う。

ともかく、明の演技が大変に残念なのだ。特に叫びが。自分がデーモン(というかデビルマン)であることを知られた時の悲しげな叫びも、愛する美樹を失った時の叫びも、驚くほど真に迫らない。

彼が叫ぶ声はうわぁぁぁぁぁ!!!!ではない。

うわあーなのだ。

私は頭を抱えた。タブレットは再生を拒否らなかったが、映像がクソほどカクついた。

 

 

飛鳥了

原作デビルマンの後半は、人の心の愚かしさと飛鳥了の正体の二つの物語を主軸としてストーリーが進んでいく。

愚かな人類への絶望を抱くと同時に込み上げる明への強い感情、自らの思う通りに運ぶ物事への疑念、違和感。そうしたものにせき立てられるように、飛鳥了は自分がサタンであると思い出してしまうのだ。

だが、本作では物凄く早い段階で飛鳥了は人ではないと明かされている。そう、すでに彼の正体は本人も明も把握済みなのだ。つまり後半で明かすべきは、デーモンらの王サタン=了という事実くらいである。その種明かしも、原作では明との対話で明本人が悟ってしまい決別する悲痛な場面であったりと色々印象深く描かれているのだが、本作ではあっさりと本人がバラす。

では本作で何が起きていたか。

了の正体を明かす必要がほぼなくなったため、後半の尺が駄々余りしたのだ。

当然である。設定改変で諸々をざっくり切り落としたのだからそうなるに決まっている。

確かに、こう言ってはなんだが了の正体はさほど物語に影響はない。デビルマンの葛藤や苦悩がメインテーマであって、了のあれこれは明の彩りの要素とも言える。

だが、人間は愚かに力を入れすぎて了絡みの全てを切って捨てたため、逆に盛大な尺余りが発生しているのである。どうしてこうなった。

そういうわけで了の細かな設定はほぼ切り捨てられていて、なんなら明への恋心すらもカットされた。登場人物も主要な面々は全員が原作由来で、かつ原作の設定をキープしつつ、一方で映画特有の新設定や描写を盛り込まれている中、飛鳥了だけはなんかもうオリキャラでよくないかといった仕上がりになっている。

例えば明を愛するが故にデビルマンにして生きながらえさせようとした、という描き方ができなくなったせいか、冒頭から明をいじめた人間の指を切り落とすなどの蛮行に及ぶ、明へ物凄く重たい友情を向ける物凄くヤバいやつとなっている。こわい。こんなヤバいやつを生み出すくらいなら、素直に恋心にしたほうがよっぽどよかったのではないだろうか。

ただまあ、ある意味人ならざるものの怖さは感じやすくなっているのでそう捨てたものではないし、ジンメンに殺されたクラスメイトは了に指切断された元いじめっ子で、明とも和解したがっていたのに……というエピソードに持って行けた点も正直悪くない。

これらを踏まえてのラストシーン、デビルマンVSサタンの戦いに決着がついた場面で、サタンもとい了が放つ「あ、明笑ってる」もわりと味わい深いアレンジだと思う。嫌いじゃない。

嫌いじゃないのだが、何故かとてつもなく釈然としなかった。これ、初見の人わかるのかな。絶対わかんねえだろうな。私だってわかんねえのに。

釈然としなかったので、私はぼんやり濁った目でクレジットタイトルを眺めることしかできなかった。出演者やスタッフたちの名前を、タブレットは再生を拒否ることなくしっかりはっきり写してみせた。そして私は思った。

結局ディーノとHARASHIMAさんってどこに出てたんだろう、と。

故実デビルマンに数少ない私の知っているプロレスラーが出演しているんだろう。疑問は尽きなかった。

 

 

結局何がクソなのか

まず指摘すべきは申し訳ないがメイン二人の演技力だと思う。これが著しく不足していたばかりに、物語の説得力は正直かなり削がれていた。残念、としか言いようがない。

次に何かを挙げるとすれば、それは原作要素の取捨選択の恐ろしいまでの下手くそ具合だ。上にも書いたように現代にはそぐわない描写や、映像化しにくいグロテスク・エロティック表現などが含まれた作品なのである程度の改変を要するのは確かだし、実際かなり変更を入れている。その方向性は自体は悪くはない。エピソードの作り方もそれだけを切り取ってみれば別にそこまで悪くない。明を守りたいあまりに暴走した了、その了に傷つけられつつもそれがきっかけで明と親しくなるクラスメイト、そんな彼がジンメンに食われて……という流れは先ほども書いたが嫌いじゃない。

大枠で見れば原作通りの流れだし、大枠で見ればそこまで致命的ではない。だが、枝葉末節というか、脚本を書くに際して不要と判断した細かな部分がことごとく作品の根幹に影響を及ぼしているのが致命的なのだ。確かに一つ一つはさして重大ではないし、なくても物語は普通に成り立つ。成り立つのだが、説明不足や描写不足に陥っていく。一つは細かな要素でも、積もり積もると大きなインパクトを与えるわけで、この作品はそうした諸々を容赦なくバシバシと切り捨てている。そのため、結果的に我々は大枠は同じなのに知っている話とかけ離れた何かを見せられることとなるのだ。デビルマンエアプが人伝に聞いた知識で書いた、と言われても納得できる仕上がりなのである。

最たる例は飛鳥了だろう。彼個人の物語は作品全体を通して見ると確かにあまり重要ではないのだが、重要ではないからと切って捨てるとよくわからないことになる。重要ではないからと正体を序盤でさっさと明かしたせいで、後半に生じたはずの了=サタンと発覚するシーンが全消滅したのだから。結果後半の尺余りが目立ってしまい、結果我々はだからどうしたとしか言えない人間は愚か描写を延々と浴びせられることとなる。

美樹にしてもそうだ。彼女はデビルマンとなった明の変貌に気づく最初の人物であり、人の愚かさを知りながらもそれでも人のために戦うと明に決意させた存在である。明は愚かな人類を守るためではなく、愛する一人の女性を守るためにデビルマンとして力を振るおうと決意したのだ。だが、この脚本はそうした細かな機微をすぐに捨てたがる。おかげで美樹は単なるいい子の恋人役の域を出ない。勇敢で真っ直ぐで、明に人を信じさせるだけの力も魅力も感じない、ただの舞台装置でしかないのだ。

そしてこれら無遠慮な切り捨ての影響をもっとも激しく受けているのか明だ。そもそも最初の変身シーンすらも雑に片付けたため、デビルマンという人ならざる者として生きる決意を固める描写は全くない。きっかけこそ恐怖と焦りではあったが、しっかり友の言葉を聞き人としての生を諦め、デーモンの力に飲まれず正しく人のためにあろうとする明の芯の強さがさっぱりわからない。

デーモン化しても力に飲まれて人を襲わず、うまく調伏した人間(=精神的にすごく真っ直ぐで強い)ということもあまりわからない。これは、デーモンがそもそも地球に住まう種族であったことや、他の生物や同族を殺し尽くす生き物だという設定をカットした余波だろう。確かにこれらの設定はなくてもこうして作品としては成り立ったが、おかげで説明不足に陥り人物描写の説得力も皆無になっている。

このように、必ずしも必要ではないが、ないと説得力がなくなる設定を何故かことごとく切り捨ててしまったため、何が何だかわからないままペラッペラの物語を浴びせられるハメになるのだ。

というか正直に言えばなくてもいいけど……と思えているのも原作既読だからだろう。私の脳が勝手に知っている情報でパッチワークをしているだけで、初見の人は置いていかれるのではないだろうか。

とはいえ不足は製作陣もわかっていて、だからミーコを使ってデビルマンとなる人間の精神的強さを描き、無抵抗のKONISHIKIを撃つことで人の弱さ脆さを補おうとしている。また、原作のまずい描写を削って薄味になった人の愚かしさ要素は、しつこいほど繰り返される人々の迫害シーンと、ボブサップに読ませたニュース、一般通過小林幸子で補強しようとしている。書き手にも自覚はあるのだ。説得力が足りないと。

違うそうじゃない。おかしな尺の余り方や、なんでそうなったとしか言いようのないシーンが生えた事実から見ても明らかだ。違うそうじゃない。

というかそもそもデビルマンという作品は、デーモンと人間との境目に立たされた不動明が、苦しみ葛藤しつつも戦う物語である。

見境なしに増殖し続け他の生物を滅ぼし尽くす愚かしい人間と、そんな人間を滅ぼそうとする残虐なデーモンと、両者それぞれに立場がある。人間は愚かなので滅んだほうがいいのではとも思えるし、実際緩やかに滅びに向いつつあった。だが、それでも守りたい人がいて、だから人のために戦おうとした。そういう男の話だ。

だが、この映画を見てもそういう葛藤の末の覚悟みたいな熱は伝わらない。だから言わせてほしい。

ほんとに原作読んだのかよ。

 

 

クソ映画たちとの比較

大枠は原作をなぞっているだけユアストやEVOLUTIONよりもマシでデビルマンの勝ちという印象は受ける。

ただ、下手に原作通りのストーリーラインを保っているせいでアラが目立ちすぎてかえってなんでだよと言いたくなるため印象は普通によくないのである。むしろ半端に原作を感じるせいで、他作品よりも強い気持ちで原作読んだ……?と言いたくなってしまう。ある意味ではこの作品が一番原作を蔑ろにしているような気持ちにすらなる。何を読んだらこうなるんだよ。しかも普通に面白くない。その上演技は残念で、見ていてしんどい仕上がりのくせに一般通過小林幸子ボブサップなど妙に面白いものをねじ込んでくる。

そう考えると、原作に沿わせる意思はないとはっきり突き放したユアストはそこそこ潔いのではないだろうか。というか私は別にあのオチも好きである。オチで変な方向に行ってくれてむしろワクワクした。私にとってドラクエは現実に向き合う勇気をくれた作品なので、現実世界とリンクしたオチは結構嬉しかったのだ。とはいえ、ドラクエ部分は本当に面白くなく、とにかくワクワクしなかったのでその点は普通にマイナスである。

これは余談だが、あのオチはドラクエ5ではなく6ベースの作品でやられてたら拍手喝采を浴びせていたと今でも思っている。ドラクエ6は、都合がよくて優しい夢から目覚め、立ち向かわなかればならない現実と向き合った主人公の姿が描かれているのだ。親和性は高い。

などと書いて思ったが、虚構と現実入り混じる6の世界が好きだからこそ、虚構と現実を混ぜたユアストのオチも好きなのかもしれない。

まあ、とはいえこの辺りは個人の趣味が如実に出るだろう。私はユアストくらい突っぱねてくれたほうが気分はよかった。突っぱねられて嫌って人はもちろん多いだろうし、嫌な気持ちはよくわかる。わかるが私はこちらのタイプのほうがいっそ心地よかった。

で、こうなると何もかもの観点から終わっているがEVOLUTIONということになる。ユアストくらい開き直ってうるせーな別物だよ、と言ってくれるわけでもなく、デビルマンほど原作に沿わせようとしているわけでもなく、ただただ何がなんなのかよくわからんものを見せられているという点での苦痛度はダントツだろう。我々はドラゴンボールではない何かをひたすら浴びせられることとなる。デビルマンはもちろんのこと、結末で全部ひっくり返したユアストですら、ひっくり返すまでは原作の姿を見せてくれる。が、こいつにその片鱗はほとんどない。出てくる単語が同じだけの別物である。なんなんだこれは。

ただ、一つだけ救いがあるとすればデビルマンやユアストがどう足掻いても原作作品を離れられないストーリーだったのに対して、EVOLUTIONは唯一ドラゴンボール要素を全て取っ払えばオリジナル作品としても成立するという点である。こいつのいいところは、あまりにも原作要素が少ないために、むしろドラゴンボールとして見なければあんま面白くないB級映画くらいにはなれる点にある。

そう、ドラゴンボールだと思うから頭が痛いのだ。もう忘れてしまおう、鳥山明原作の漫画のことなんて。忘れてしまおう。

孫悟空はあの孫悟空ではないし、ヤムチャは金髪髭面の男性だ。同名の別人なのだ。我々の知っている彼らではない。そうやってオリジナル作品だと思うことで、とんでもクソ映画はあんま面白くないけどまあ見られる映画くらいに進化する。なるのだ、別物に。いっそドラゴンボールじゃなきゃよかったのにね。

と、このように世の中でクソ映画と呼ばれるものはどれもみんな違ってみんなクソだし、みんな違ってみんなそこそこなのだ。褒められる部分もあるし、最悪な部分もある。100%悪いわけではない。というか100%悪くないからこそこんなに色々言われるのだ。

ところで、この私をして馬鹿らしかったな……と言わしめた映画がある。『大怪獣のあとしまつ』だ。

EVOLUTIONに対してドラゴンボールであることは忘れようと言ったが、世の中には原作があるからこそ貶され、原作があるからこそこうして擁護できるケースがあるのだと痛感した。あの作品だけは、本当に虚無感に襲われた。

そういう意味では、デビルマンまだ恵まれている。

以上。

 

 

余談

フォロワーが8年ほど前にデビルマン上映会を敢行しようとした際、Blu-rayプレイヤーがディスクに対応しておらず再生ができなかったことがあったらしい。(デビルディスクは非対応)

今回、デビルマン視聴に際してはプリンセスチュチュ全26話をほぼ休まずぶっ通しで再生し視聴したタブレットを使用したが、再三書いた通り今回はアホほど再生が止まった

この世の再生機器は皆デビルマンを拒むらしい。

今度こそ以上です。

 

 

プリンセスチュチュを全話見た

あまりに面白くて18時間くらいで全話見ました。徹夜しました。眠くて倒れそうなのに胸に残る淡いものと放置しまくっている原稿のことが頭から離れなくて、私は今こうして記事を書いています。

 

とりあえずネタバレにならなさそうなことから書こうと思ったんですけど、あの、ちょっとこれだけは言わせてほしい。

ムソルグスキー展覧会の絵が劇的なシーンで流れるのはいいんだけど、ミームが汚染されすぎてドロッセルマイヤーの墓が珍百景にしか見えねえ!!!!!!!!

ありがとうございました。ずっとこれが言いたかった。

すっごい険しい顔で驚くふぁきあと流れるBGMとドロッセルマイヤーの墓の光景が全部うまい具合に組み合わさって完全に珍百景だった。

 

さて気を取り直して作品の話をしていきたいのですが、プリンセスチュチュ検索してたどり着いたまだ作品を見ていない人向けのとりあえずネタバレしない範囲でのお話だけしておきますね。

 

どういう人が見ると刺さるか

ネタバレなしで表現すれば、ウテナみにくいアヒルの子白鳥の湖が正面衝突したような作品。お話としては心を無くした王子様のために踊るプリンセスのお話、とでも言えばいいでしょうか。

ちょっとドジで元気な女の子あひると、彼女の憧れの王子様であるみゅうと、そしてみゅうとの恋人で美人な優等生るう。あとみゅうとのモンペしてる嫌味なオレ様のふぁきあ。この4人が主要な登場人物。

バレエに詳しくないのでうまく語れないのですが、とりあえず1話見ただけでもみにくいアヒルの子オデットと美しく完璧なオディール、二人に感情を向けられる王子、という白鳥の湖みにくいアヒルの子要素を混ぜこんだような人間関係なのがなんとなくわかります。

なお、なんか一人例外がいますが、私はもはやふぁきあはいいぞbotなのでノーコメントです。好きだろ、あんな男。

というわけで世界観も物語もなんとなく御伽話的で作り物めいていて、でもそれが不自然でも嫌味でもない仕上がりの作品です。

ウテナ好きな人とかは世界観わりと好きなんじゃないかな。あとバレエ好きは普通に楽しめるような気がする。それと、優しくて穏やかなイメージカラー白の王子様と、ぶっきらぼうで素直じゃないけど実は優しい騎士のどっちが好きかと問われて後者……ってなる人はわりと見ても損しないのかなと。中盤本当におかしくなるかと思った。ふぁきあほんとお前……。

あ、あと水樹奈々のめちゃくちゃ最高の演技を聞きたい人にもおすすめ。マジで声優としての彼女の演技で一番好きかもしれないです。マジで。

 

ネタバレを含む作風解説

どういう作品なのかについて、もう少し踏み込んだ表現をするならば幾原邦彦が作った映画すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコみたいな感じです。

すみっコぐらしの映画を知ってる人なら正直どういう話かちょっとお察しできるくらいクリティカルな表現だと思うんですが、まあそういうことです。あひるとひよこ、奇しくも両方ちっぽけな鳥ですからね。はは……。

お察しください。

 

 

 

 

以下ネタバレ感想

まーーーさかドロッセルマイヤーの書いた物語と現実が混ざってる世界観だとは思わなかったですよね……。すみっコぐらしの映画って言ったのはそういうことです。あれ絵本の中に入り込む話だからね……。

と、中盤ですでに結構ほぇ〜ってなったんですけど、一番驚いたのは

ふぁきあがドロッセルマイヤーの子孫で現実に干渉できるお話を書ける能力持ちだったこと。

いやまあ確かに私もね、おかしいとは思ってたんです。

  • 王子に心を返してあげられる唯一の存在である姫君、プリンセスチュチュ
  • カラスの血を引く美しく孤独な黒鳥の姫君、クレール
  • お話の中の王子様であるみゅうと

という異能の持ち主だらけの中、ぁきあだけ常人だったので。ドロッセルマイヤーの筋書きの中では騎士の生まれ変わり、でもその役目を果たすことも筋書き通り死ぬこともできずにもがく人。それがふぁきあだったので、最後の最後に世界に干渉できるただ一人の存在として明かされたのはそうきたか……って感じでしたね。

ただまあ、ぶっちゃけ鳥のあひるの姿になったあひるに優しく微笑む姿も、人知れず泣く姿も、それをあひるに見られていたと気づいてものすごくバツが悪そうにする姿も、騎士として苦しむ姿も、とにかくずっとこいつ一人だけ盛られすぎてるくらい盛られててずるいし好きすぎるな……になってたのでそこまで驚きはしなかったんですが、マジでそうきたか……って感じでした。

中盤マジでずっとふぁきあに大興奮してたし、あひるとふぁきあが結ばれねえかなと思ってた。でもなんかこの二人って最後まで互いを信頼し合う相棒というか、運命共同体としての関係性を保っていたのが逆にエモくてよかったですね……。

で、関係性といえばみゅうととるうのカップルなんですよ。私まさかこの二人が結ばれるとは思わなくてわりとマジでひっくり返りました。マジで????

王子は誰も選ばず物語に戻って消えると思ってたので。あひるとるうとふぁきあ、全員がクソでっかい感情を残されたまま王子だけ消えるとかそういうことになるのかなと思ってたんですが、どうやら頭ドロッセルマイヤーだったようです。

というか、視聴者は全部知ってるじゃないですか。あひるがみゅうとを恋しく思う気持ちこそが、あひるをプリンセスチュチュという悲劇の姫君として成立させた要素だということ。プリンセスチュチュの立場がある以上、どんなにみゅうとを愛していてもあひるはその思いを口にできないこと。全部全部知ってるじゃないですか。

だからこそ、散々プリンセスチュチュに頼って力を利用しておいて最後は別の女を選ぶってなんだてめえお前出ろクソ王子みたいな気持ちになるんですよね。めちゃくちゃ憤りたくなる。

でも一方で、るうの一途な思いが報われて幸せになったことに対しての祝福の気持ちもあるわけです。よかったね……ってなる。普通に彼女が幸せになれたのはよかったと思う。

あとそもそもみゅうとはチュチュの正体もあひるの正体も、恋心を告げられなかった事情も全て知らないままなんですよ。そりゃまあどうしようもないわな。

加えてプリンセスチュチュという役柄自体が他の誰よりも舞台装置めいていて、彼女はただひたすら王子に心を取り戻させて儚く消えゆくことしか望まれてないわけですよ。

あまりに報われなさすぎて苦しいんですけど……

あひるにとって、自分とみゅうとが結ばれることより、みゅうとが王子様に戻って幸せに笑えることが一番望むことだったわけで、その点で彼女の願望は叶ってるんですけど……。一方で恋心は本当に最後まですこしも報われないまま終わるのでうぇぇぇぇ……ってなりました。たすかる。私はプリリズRLの最終話でいとちゃんがコウジと結ばれた事実に時間差で泣き出すなるちゃんのシーンがむちゃくちゃ好きなので。何気にヒロ様とどうにかなりそうでどうにもならなさそうな雰囲気出してくるところ込みで好き。

だから恋が叶わずふぁきあとの関係性も信頼し合えるパートナー止まりで終わるあひるがぶっちゃけ好き。

というかなんならご都合主義で人間の姿を手に入れることすらないんですよね。そこに関してはふぁきあ書け!!!!いいから書け!!!!って思いました。あいつが書いたら現実になるので。でもたぶん、ふぁきあが最後に湖畔で紡いだ物語は……という終わり方なのが憎いですね。

 

ところで私、今原稿をしなきゃいけなくて。

もうねほんとに書けないんですよ、書けなくて書けなくて書けない。

終盤ふぁきあが書けなくて苦しんでるの見てこっちの胃まで痛くなりました。

新刊落としそう。助けてくれ。

 

以上です。

あ、関係ないんですけど、後半のドロッセルマイヤーがひたすらバドエン至上主義の精神リョナラーじじいでちょっと笑いました。

ぶっちゃけ私も頭ドロッセルマイヤーなので、悔しいけど悲劇は見てえよなと思ってました。

今度こそ以上です。